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おもしろい本みつけた38
はじめに
このブックリストは、2019年の1月から12月までに発行された新刊図書の中から、おすすめの本を世田谷区立図書館子どもサービス推進部会で検討して選んだものです。
えほん
クリス・ホートン 作 木坂涼 訳 |
BL出版 |
うみを みたことがない ちいさなカニカニが、おおきなカニカニと はじめてうみに でかける おはなしです。いわをこえ しおだまりをぬけて、ようやく うみに たどりつきました。はじめは おおきな なみに しりごみしていた ちいさなカニカニ でしたが、ゆうきをふりしぼって いっぽずつ うみに はいっていきました。そのとき、みあげるほどの おおきな なみが、ちいさなカニカニを ふかい うみの そこへ のみこんで しまいました。カニカニは うみの そこで なにを みたのでしょうか? |
中川ひろたか 作 岡本よしろう 絵 |
アリス館 |
わたしたちの せいかつのなかで、いろいろな ところにつかわれている あみ。 |
はしもとえつよ 作・絵 |
偕成社 |
えだまめ、きなこ、とうふに みそ。これらはすべて おなじたべものから つくられています。おいしくって、えいようまんてん。 かたちを かえ あじをかえて、みなさんの しょくたくに やってくるのは、 “おおいなるだいずいちぞく” なのです。 いちぞくの わかきおうじと ものしりじいやが たのしく、ゆかいに、そして ちょっぴりじまんげに、だいずのちからと かつやくを しょうかいします。じいやの マメちしきと せかいのマメりょうりもみどころです。 |
ふくだいわお 作 |
光村教育図書 |
むしとりに でかけようとする おにいちゃんに、おかあさんが「しゅんも いっしょに」といいました。おとうとの しゅんは、こうえんであそんだり、トンボを つかまえようとするのを じゃましたりします。おにいちゃんは、むしを おいかけて、もりのなかへ さきに いってしまいます。“クワガタ”を みつけたとき、おとうとが ついてきていない ことに きづいた おにいちゃんは、きゅうに しんぱいに なりました。あせだくになり、きたみちを もどると・・・。 |
フランチェスカ・サンナ 作 なかがわちひろ 訳 |
廣済堂あかつき |
わたしは いつも、ひみつの ともだちの ビクビクといっしょにいます。ビクビクは、わたしが こわいめに あわないよう まもってくれていました。ところが、ちがうくにに ひっこしたとたん、ビクビクが おおきく なりました。おおきなビクビクが じゃまをするので、わたしは ひとりぼっちに なってしまいます。 |
安東みきえ 文 吉田尚令 絵 |
アリス館 |
冬のさむい日、池のほとりで こねずみが ないていると、池から 金魚が 顔をだし、ないている理由をたずねます。「ひとりぽっち」と話す こねずみを、金魚は はげまし 友だちに なります。次の日に こねずみが 池に いってみると、池に 氷がはって 金魚に あえなくなっていました。 |
イチュニ ぶん キムドンソン え おおたけきよみ やく |
福音館書店 |
オギは、おばあちゃんがつくってくれた チェクポという ふろしきに、どうぐをいれて 学校に行きます。ともだちのダビは、新品のかばんをかってもらいました。オギは、うらやましくて たまりません。 |
アメリー・カロ 文 ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー 絵 野坂悦子 訳 |
福音館書店 |
カフェ「みずたまエプロン」店主のアデルは、愛らしく、みんなの人気者です。しかし、雨がふると店にとじこもり、なんにもやる気になれません。そんな様子を、しっかり者のやおやのリュカはみまもっていました。 |
コンスタンス・アンダーソン 作 千葉茂樹 訳 |
ほるぷ出版 |
いっぽんの きのえだが ありました。ゾウは、ハエたたきに つかいました。ゴリラは、つえに つかいました。そのあと えだは、チンパンジーや ワニなど、いろいろな どうぶつにわたり、さいごは、にんげんにとどきます。 |
ブライアン・リーズ さく せなあいこ やく |
評論社 |
フォックスさんと いぬは いちにちじゅう そばにいて、はなれたことが ありません。いちばんの おきにいりは、いっしょに にわしごとをすること。うえたものが でっかく そだつ、すばらしい にわが あるのです。 |
ローレンス・シメル 文 フアン・カミーロ・マヨルガ 絵 宇野和美 訳 |
光村教育図書 |
ぼくは、ともだちのカルロスのうちに遊びにいくのが大すき。部屋におもちゃをひろげて戦いごっこをしたり、カルロスのペットと探検ごっこをしたりします。自分の家だと、おにいちゃんがいるから、同じ遊びはできません。 |
低・中学年むき
おくはらゆめ 作絵 |
理論社 |
いろいろな“よる”をえがいた おはなしが 5つはいっています。 |
石川えりこ さく・え |
福音館書店 |
あきになって、かきが まっかになったので、ちえちゃんたちは かきとりを することにしました。けれど、しぶーい しぶがきは、そのままでは たべることができません。「しぶがきにまほうを かけると あまーくなるんだよ。」と、おばあちゃんは いいました。そこで ちえちゃんは、しぶがきの かわをむいて、ひもにつるして、おひさまにあてて、じゅもんをとなえました。でも、あまくなるまえに かびが はえてしまったり、かきどろぼうが きたりします。ちえちゃんは、ちゃんとあまーいかきを たべることが できたのでしょうか? |
大久保雨咲 作 相野谷由起 絵 |
童心社 |
おばあさんが、コインランドリーで せんたくを しようとしたら、子どもの あらいぐまがあらわれて、いっしょにハンカチをあらってほしいと おねがい してきました。そのハンカチには、「かなシミ」というシミが ついていました。ともだちのキツネと けんかをして かなしくなり、流した なみだのシミが、とれなくなって しまったのです。あらいぐまは、せんたくきであらえば、きれいになって、なかなおりが できると おもったのです。さて、ハンカチのシミは とれたのでしょうか? |
如月かずさ 作 コマツシンヤ 絵 |
偕成社 |
道ばたにおちているいろんなものをひろってコレクションしているミッチ。 |
なかがわちひろ 作 |
アリス館 |
ある日の朝、はるちゃんは、タンスの中に みたことのないハンカチをみつけました。こびとがすやすやねている ハンカチです。はるちゃんは、そのまま 学校に持っていきました。じゅぎょう中も こびとのようすが気がかりなはるちゃんですが、ハンカチのことを だれにもいえません。給食のじかん、 はるちゃんに こまったことがおきます。たすけてくれたのは、いつもひとりでいる ミヨンちゃんでした。ふしぎなハンカチが、はるちゃんと ミヨンちゃんの心を つないでくれます。 |
藤野恵美 作 小沢さかえ 絵 |
講談社 |
ハリネズミは、おもったことを、いつでも、そのまま、くちにだします。たとえば、赤い花かざりをつけているうさぎには、「きみの毛に、まったくもって、にあわない」といって、なかせてしまいます。せなかのハリだけでなく、ことばもちくちくしているので、あいての心を、きずつけてしまうのです。そんなハリネズミが、ある日、森にひっこしてきたもぐらと知り合います。そして、もぐらと親しくなるうちに、ハリネズミは、少しずつ変わっていきます。 |
ニック・シャラット 作・絵 市田泉 訳 |
徳間書店 |
火をふくドラゴンにりっぱなお城をもやされて、王さまとねこは、町の小さな家にひっこします。 |
茂市久美子 作 こみねゆら 画 |
あかね書房 |
町はずれの小さな仕立て屋さんに、鬼の子のこたろうがたずねてきました。 |
村中李衣 作 石川えりこ 絵 |
偕成社 |
家族で引っ越しをして、横浜から山口県のおじいちゃんの家で暮らすことになった小学4年生のえり。幼稚園からずっと一緒だった親友のエミに、2か月ぶりに手紙をだしました。えりの手紙をきっかけに、ふたりは文通を始めます。世話を任された畑でのできごとや、不登校になってしまったふたりの幼なじみ「けんちゃん」についてやり取りをします。そして、心配な「けんちゃん」のために、えりは、あるものを送ります。気持ちのつまった手紙の往復が、友情をより強いものへと紡いでいきます。 |
トーベン・クールマン 作 金原瑞人 訳 |
ブロンズ新社 |
ネズミ大学の教授のところへ、若いネズミのピートが訪ねてきました。ピートの先祖が残したという宝を、一緒に探して欲しいというのです。手がかりは、先祖がのこした古い手紙だけ。教授の知恵や知識で宝の場所を見つけますが、そこはなんと、大西洋の海に沈んでいる船の中でした。 |
高学年むき
サングマ・フランシス 文 リスク・フェン 絵 千葉茂樹 訳 |
徳間書店 |
エベレストは、世界一高い山です。この山がどのように誕生したのか、どんな珍しい生き物がいるのか、人々のくらしの様子や、古くから伝えられている伝説など、エベレストがもつたくさんの魅力が紹介されています。 |
牛田一成 著 |
さ・え・ら書房 |
「ウンチ先生」こと牛田一成先生は、腸に住む細菌の研究者。動物の新鮮なウンチに含まれる、生きた細菌を求めてアフリカへと向かいました。野生動物の脅威、限られた道具や実験環境を乗り越えて、ついにウンチの持つ秘密へたどり着きます。さまざまな動物たちの謎と発見を、楽しく学ぶことができます。 |
黒川裕子 作 宮尾和孝 絵 |
講談社 |
主人公のハルが、ひた隠しにしている趣味は編み物。男の子らしくない趣味だと、みんなに笑われたくなくて、隠しているのです。そんなハルのクラスに、転校生がやってきます。パキスタンから来た、アブダラくんです。アブダラくんは、国籍、言葉、生活習慣など、ハルたちとは違うことだらけ。そんなアブダラくんと関わる中で、ハルの『人と違う』ということに対しての意識が、少しずつ変化していきます。自分らしく生きていこうという勇気がもらえるおはなしです。 |
椰月美智子 作 早川世詩男 絵 |
小峰書店 |
スケボーが大好きな拓人、宇太佳、忍の3 人は、神社の近くにスケボーのできる最高の場所を見つけて喜んでいました。すると、ひとりのおじいさんが声をかけてきました。それから、85 歳の田中さんと、11 歳の拓人たちとの思いがけない交流が始まります。 |
アラン・グラッツ 著 ないとうふみこ 訳 |
ほるぷ出版 |
頭の中は言いたいことであふれているのに、口に出せない「おりこうさん」な主人公、エイミー・アン。わがままな妹たちのせいで、家に帰っても居場所がありません。図書館で大好きな本を借りて読書する時間だけが、自分だけの自由な時間だったのです。 |
岡田淳 作 |
偕成社 |
柴野崎小学校6年生の渉は、敬二郎おじさんがしてくれるおはなしが大好きです。なかでも、双葉館と呼ばれる学校図書館で出会った女の子と、ふしぎな世界に行く話が一番好きでした。 |
エヴァ・リーシナ 著 後藤正憲 訳 |
群像社 |
ロシアの小さな村で暮らす、もうすぐ小学生になるマリネの日常は、空想と驚きで溢れています。 |
市川朔久子 作 |
岩崎書店 |
<学校にいきたくない子は、図書館にいらっしゃい> |
アリッサ・ホリングスワース 作 もりうちすみこ 訳 |
鈴木出版 |
ボストンで祖父の大切なルバーブ(アフガニスタンの民族楽器)を盗まれた12 歳の少年サミ。サミは祖父と二人で、内戦が続くアフガニスタンから脱出し、いろいろな国をめぐって、なんとかアメリカに移住してきました。サミは内戦の傷跡を体と心にせおっており、時々、傷跡がサミを苦しめます。盗まれたルバーブが町の質屋にあることを知ったサミは、ルバーブを取り戻すため、友人のダンと一緒に、11回にわたる取引を始めます。 |
リサ・クライン・ランサム 作 松浦直美 訳 |
ポプラ社 |
舞台は1940年代のアメリカです。「黒人は図書館に入れてもらえない」と母に聞かされていたラングストン。 |
小手鞠るい 作 |
講談社 |
スキーで脚を骨折して、自宅で療養中の龍樹は、部屋に迷い込んできた猫にひと目ぼれをします。猫の名前は、サージュ。龍樹は飼い主のしおりと、サージュを通じて手紙のやり取りを始めます。 |
アンドリュー・ノリス 作 橋元恵 訳 |
徳間書店 |
学校で孤立している男の子フランシスは、ある日、死んでから1年もの間、この世をさまよい続けているという幽霊の女の子ジェシカと出会います。ジェシカは、なぜ自分が死んだのかわからないのだと言います。 |