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1.図書館の本のならびかた NDCについて

図書館にはたくさんの本があります。
読みたい本や、調べたいことが書いてある本をさがすときに、本のならびかたを知っていると、べんりです。

図書館の“分るい”の方法 「日本十進分類法(NDC)」

図書館では“内よう(テーマ)”で本をグループ分けしています。このグループ分けすることを“分るい”といいます。そして、グループごとに数字をつけて、その数字のじゅん番にならべています。それが図書館をつかう人にとって“べんり”“わかりやすい”からです。
でも、図書館によって“分るい”する方法や、グループにつける数字がちがっていたら、ちょっと“ふべん”です。どこの図書館でも同じルールで“分るい”していたら、どこの図書館に行っても本がさがしやすくて“べんり”ですね。
そこで、むかしむかし、ある人がどこの図書館でもつかえる“分るい”の“ルール”を作りました。それが「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)(NDC)」です。
日本の多くの図書館は「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)(NDC)」という“ルール”で“分るい”しています。(ぜんぶの図書館ではありません)

第一分類

この「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)(NDC)」には、2つのじゅうような“ルール”があります。
1つは 「本に書かれている内よう(テーマ)を大きく10このグループに分るい」することです。
「理科」の本、「社会」の本、「国語」の本というように、10このグループに大きく分けます。
2つめは 「グループごとに、グループの数字がある」ことです。
「理科」のグループの本なら“4”、「絵」や「音楽」「スポーツ」のグループの本なら“7”です。
だから、その数字を見れば、その本がどのグループなのか、どんな“内よう(テーマ)”なのかが、わかるようになっています。(くわしくは右の図を見てください)

せびょうしの「ラベル」

その数字が図書館の本の「せびょうし」にはってある「ラベル」のさいしょの数字です。「ラベル」に書いてあるさいしょの数字が“4”なら、その本は「算数」や「理科」についての本ということがわかります。
さいしょの数字が“7”なら、その本は「絵」や「音楽」や「スポーツ」についての本ということがわかります。(バーコードの数字とはちがうからちゅういしてね)

さらに細かく“分るい”します

図書館の本の「せびょうし」の「ラベル」に書いてあるさいしょの数字が、「本の内よう(テーマ)を大きく10グループに分けたときの数字」ということはせつめいしました。でも「ラベル」には数字が2つ(3つのときもあります)書いてあります。
2番目の数字は何でしょうか?

それは、本の“内よう(テーマ)”を「さらに細かく“分るい”する」ための数字です。
さいしょの数字が“7”なら、その本は「絵」や「音楽」や「スポーツ」についての本です。でも、「絵」と「スポーツ」の本がいっしょにならんでいたら“ふべん”で“わかりにくい”ですね。だから、同じグループの中を、さらに10このグループに分けます。
つまり、その本の“内よう(テーマ)”をさらに細かく“分るい”しています。

れいとしてさいしょの数字が“7”のグループを見てみましょう(下の図です)。「絵」は“7”のグループをさらに10に分けた中の“2”になります。だから、“7”と“2”で“72”になります。(読み方はナナニです。ナナジュウニではないよ)「スポーツ」は“7”の中の“8”だから、“7”と“8”で“78”になります。(読み方はナナハチです。ナナジュウハチではないよ)
世田谷区立図書館の子どもコーナーでは2つの数字をつかって本を“分るい”しています。(3つの数字の場合もあります)
2つの数字を使う図解

そのほかの“分るい”

図書館では本を“内よう(テーマ)”によってグループ分け、つまり“分るい”しているということはせつめいしました。
でも「ものがたり」や「絵本」では“内よう(テーマ)”よりも、本の“だいめい”や“書いた人”で本をさがす人が多いと思います。だから、世田谷区立図書館では「ものがたり」や「えほん」は色や文字をつかって“分るい”しています。

「ものがたり」の場合で、せつめいします。「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)(NDC)」では「日本人が書いたものがたり」はすべて“91”に“分るい”されます。しかし「日本人が書いたものがたり」の本の数は多いので、それだけでは“ふべん”で“わかりづらい”です。
そこで「ものがたり」では、多くの場合“その本を書いた人(作しゃ)の名前”で“分るい”しています。たとえば「かいけつゾロリ」シリーズを書いた人(作しゃ)は「原ゆたか(はらゆたか)」さんなので、“は”と“分るい”されることが多いです。絵本の“分るい”も多くの場合、同じです。

「ものがたり」や「絵本」の“分るい”の方法は図書館によってちがうので、くわしいことは図書館の人に聞いてください。

ラベルの数字や文字は住所

このように図書館では「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)(NDC)」や「文字」をつかって本を“分るい”して、その数字や文字を本のせびょうしに「ラベル」としてはっています。そして、その「ラベル」に書いてある数字や文字がじゅん番にならぶように本だなにならんでいます。つまり、図書館では“分るい”のじゅん番で本がならんでいるのです。
だから、せびょうしにはってある「ラベル」は、その本の“住所”と同じことなのです。

つぎは「”分るい”ってなあに?」をよんでみよう