ティーンズのページ
2021年7月~12月
12月
ジェローム・マーティン〔ほか〕 文 ドミニク・ビロン〔ほか〕 イラスト 竹内薫 訳・監修 | |
小学館 | |
地球は、表面積の71%が水でおおわれ、その水の97%は海です。その海に棲む様々な生き物、海洋地質や海流、人の暮らしとの関わりなど、海に関する100の知識や不思議な事柄が、絵や図を用いて分かりやすく解説されています。海を知ることで、海を守るために何ができるのかを考えるきっかけになると思います。 |
ヨシダナギ 著 | |
PHP研究所 | |
主にアフリカをはじめとする、世界の少数民族を撮影するフォトグラファーの著者が、経験したこと、感じていることを、ストレートな言葉で綴ります。「自分の人生は自分が主人公」という言葉も心に響きます。人生何を選択していくかを考えるきっかけとなる一冊です。 |
よしもとこゆき 著 くじょう 絵 | |
学研プラス | |
天才シェフの豪太は、日頃の横柄な振舞のせいで、店をクビになってしまいます。店のトップシェフに返り咲くために引受けた仕事は高校の料理部顧問で、条件は全国大会での優勝です。こうして容赦ない顧問と4人のシェフの卵達との、料理を巡る挑戦が始まります。 |
11月
ジャクリーン・ウッドソン 作 さくまゆみこ 訳 | |
小学館 | |
1963年、アメリカのオハイオ州で生まれた著者が、自分の子ども時代を書いた物語です。南部やニューヨークで過ごした母子家庭の幼少期、先生に励まされて作家の才能に気づいていく様子など、自分の気持ちや家族のことを詩のような文章で語っています。また、黒人への人種差別が、子どもの身近にもあることが感じられます。 |
坂巻哲也 著 | |
京都大学学術出版会 | |
ボノボはチンパンジーの祖先から分かれて進化した類人猿で、性質や社会形態が人間に近いともいわれています。この本では、ボノボの生態だけではなく、研究者たちのアフリカのコンゴでの生活の様子や、動物保護、研究の継続の難しさなども取り上げています。 |
河出書房新社 編 青木美沙子〔ほか〕著 | |
河出書房新社 | |
きれいな人、可愛い人、かっこいい人など、あなたは無意識のうちに他人と自分を比べ、悩みやコンプレックスを抱えていませんか?けれども、あなたが羨ましいと思っている人も、悩んでいるかもしれません。この本では、作家やアイドルなど、いろいろな職業の大人が「見た目」をどう考えるか違う視点で紹介しています。 |
10月
ダヴィデ・モロジノット 著 中村智子 訳 | |
岩崎書店 | |
20世紀初めのアメリカ。ミシシッピ川流域に住んでいる4人の子供たちは、ある日釣りに出かけ、釣り上げた缶の中から3ドルを発見します。彼らは親には内緒で、このお金で通信販売のカタログに載っていたピストルを買うことにしました。ところが、注文と違う品物が届いてしまったことから、思わぬ事件に巻き込まれていきます。ハラハラドキドキの展開をお楽しみください。 |
児美川孝一郎 著 | |
旬報社 | |
社会の変化が急激な時代を生きる10代に、将来の進路、キャリアを考える多様な視点、世の中についての新しい見方を教えてくれます。進学、就職、家族のあり方、人生100年時代など、現在の社会情勢を数字で示しながら、分かりやすく解説します。自立に向けて、新しい視点を手に入れ、これまでの常識から自由になり、自分だけの解答を出せるようにとエールを送ります。 |
齋藤孝 著 | |
講談社 | |
「困ったな」と思ったときとか、「なんだか不安だな」と、もやもやして落ち着かないときどうしていますか。それを乗り越えていくときに必要なのが「生きる力」です。「生きる力」それだけを聞くとピンときませんが、学校のことや友人のことなど、身近なことを例にして、不安になった時にどうすればよいのかというヒントを与えてくれる1冊です。 |
9月
升井純子 作 | |
文研出版 | |
中学生活をスタートした直大は、周りの波に乗れず、自分を変えたいと思っていました。ある日、東京の大学へ行く兄から愛用のギターを手渡されます。ギターに挑戦する直大に、クラスメイトがバンドをやろうと声をかけ、少しずつ世界が変わっていきます。ギターコードの“F”がうまく弾けない直大ですが、あきらめず続ける中で最後に自分にとっての“F”の意味を見つけます。 |
小手鞠るい 作 | |
小学館 | |
SNS上の友達とのトラブルをきっかけに3学期から不登校になった中学2年生の真奈。春休みに入り、心配する母の勧めで亡き父の故郷であるハワイに滞在します。初対面の人々との交流、祖母の家での庭仕事、祖母の生い立ちやハワイと日系人の歴史について学ぶうちに、前向きになっていきます。思春期の少女が居場所を求める物語です。。 |
今井恭子 作 岩本ゼロゴ 画 | |
くもん出版 | |
赤ちゃんの時に狼に連れ去られ、育てられた少年キセキ。命をかけてキセキを守り抜いた狼のオオアシとその子どものツナグ。人間が食料を狩りや採集で得ながら、季節ごとに住居を移動して生活していた縄文時代を舞台に、人間と狼が共に生きることで生まれた強い絆の物語です。 |
8月
吉藤オリィ 著 | |
サンクチュアリ出版 | |
テクノロジーの進歩が速く、変化の激しい今の時代。ロボット開発者である作者が10代の君へ、未来にむかってどうしたらよいか、自分の経験をもとに書いてあります。夢中になれることを見つけ、あたりまえに縛られず、ミライの実現のしかたを教えてくれます。 |
にしがきようこ 著 作 | |
PHP研究所 | |
もめ続けている両親にうんざりした中学2年生の真子は、家出をします。そして、偶然入った画廊で、画家の夏鈴さんと出会います。真子はどうしても家に帰りたくなかったので、気持ちを察してくれた夏鈴さんの好意により、彼女が住む「イカル荘」でホームステイをすることになりました。ここで、出会った人たちと生活を共にしていく中、かたくなだった真子の心に変化が起こります。 |
山本悦子 著 竹浪音羽 画 | |
理論社 | |
大学生の海斗は、夏休みに一人暮らしの認知症の祖母の面倒をみることになりました。祖母の日課である犬の散歩に同行すると、亡くなったはずの人々が見えるではありませんか。彼らは、あの世とこの世の間の境界線(ボーダーライン)にいる、心残りを抱えた死者でした。その中に、高校生の時に事故死した級友の姿を見つけます。海斗が彼らの心残りをなくせるよう、奮闘する物語です。 |
7月
田丸雅智 著 | |
河出書房新社 | |
“ショートショート”とは“短くて不思議な物語”のことです。この本は、国語や作文が苦手でも、誰でもお話を書くことができると教えてくれます。具体的な発想法や、それを使って作られたお話が分かりやすく紹介されています。 |
宮田律 著 | |
平凡社 | |
中村哲医師は、戦争が40年以上も続くアフガニスタンで人々のために、砂漠に水を引き、農業を活性化させ、食糧がいきわたるよう力を注ぎました。人々の暮らしを豊かにすれば、戦争がおさまっていくという考えがあったからです。残念ながら2019年に亡くなりましたが、中村医師の行った活動と理念は、アフガニスタンの人々に引き継がれています。 |
ケヴィン・ヘンクス 作 原田勝 訳 大澤聡子 訳 | |
小学館 | |
幼いときに母を亡くした少女アミーリアは、陶芸教室で同じ年の男の子ケイシーに出会います。気の合った二人は、街で見かける人に、名前をつけて物語をつくる遊びを始めました。ある日、アミーリアによく似た女性を見かけた二人は、あることを考え始めます。愛らしい陶器のウサギやカリグラフィー風の数字など、本の装丁やイラストも楽しめます。 |