ティーンズのページ
2019年7月~12月
12月
にかいどう青 著 | |
講談社 | |
中学2年のレオは、軽音楽部のメインボーカルでクラスの人気者。ところが、軽音の顧問でもある担任に、いつも一人でいていじめも受けている転校生の藍上のことを頼まれてしまいます。藍上を軽音楽部へ誘ったり、漫才コンビを組むなど一緒に行動しますが、今度はレオがいじめの対象に。さて、レオはどんな行動を起こすでしょうか。 |
魚住直子 著 | |
講談社 | |
父親のUターンにより瀬戸内海の島に引っ越してきた拓海。母親も兄も家を出てしまい、島で父親と祖母と暮らしている柴。そんな2人とは反対に、東京から島の高校にわざわざ受験してやってきた長谷川さん。彼女は拓海のおじいちゃんが作るみかんが好きで農園を訪ねてきたのです。長谷川さんに振り回され、みかん作りを手伝うことになった3人の高校生の成長物語です。 |
上野誠 著 | |
筑摩書房 | |
『万葉集』は古代の人々の努力の積み重ねで生まれた歌集です。本来、歌は声に出すものですが、それだけでは人々の記憶からやがて消えてしまいます。歌集になるには、歌を書き記し、保存し、編纂するという手順を踏まなければなりません。この本では、古代の人の「思い出」と「文化財」の結晶とも言える『万葉集』の中の代表的な歌を中高生でも理解できるように楽しく解説しています。 |
11月
高橋源一郎 著 | |
講談社 | |
作家・高橋源一郎が行った特別授業「5と4分の3時間目の授業」の様子を本にした作品です。学ぶとは何か、教育とは何か、そしてそもそも“考える”とはどういうことかを知るための、ひとつのきっかけとなる言葉がたくさん出てきます。気取ったり飾ったりせず、“寛大で優しく楽しく物事を考える”方法を学べる1冊です。 |
水野瑠見 著 | |
講談社 | |
中学2年生の葉子は、クラスで目立つグループにいながら、どこか居心地の悪さを感じていました。小学生の頃は親友だったクラスメイトのしおりとも、疎遠になっていました。そんな時、体育祭の応援旗を作る係に2人がなり、次第に友情を取り戻していきます。多感な十四歳という時期の、友情や恋、悩みや喜びにあふれた瑞々しい日常を描きます。 |
鈴木款 著 | |
講談社 | |
60年ほど前の日本では、障がい者がスポーツをする事も働いて自立する事も考えられない世の中でした。その時代にリハビリという観点からスポーツに注目し、日本でのパラリンピック開催を実現させた医師がいました。この本の主人公“中村裕”氏です。障がい者だから保護しなければいけないと考えるのではなく、働いて自立し、社会復帰を果たすべきと信じ、行動に移していった中村氏の生き方に感動を覚えます。 |
10月
黒川裕子 著 中村ユミ 絵 | |
講談社 | |
モンゴルで育ち、走ることが大好きな駿馬(しゅま)。中学1年の時、山口県に引越し、短距離走の全国大会でアキレス腱を断裂します。怪我は治りますが、精神的なショックから走れない彼は不登校で同学年のすばると出会います。マイペースのすばるですが、天体観測へ壮大な夢をもち、駿馬は心動かされます。学校の仲間とともに、小惑星を見つける計画が始まります。 |
ディディエ・デニンクス 文 PEF 絵 湯川順夫 訳 戦争ホーキの会 訳 | |
解放出版社 | |
1933年のドイツ、ミュンヘン近郊の町に少年ルディは住んでいました。お父さんは選挙でナチ党のヒトラーに投票します。ヒトラー政権が成立すると独裁、戦争、恐ろしい事態へと進んでいきます。ルディの目から見たヒトラー政権成立から大戦が終わるまでを描いた作品であり、今そしてこれからの社会・政治の在り方と自分自身を考えるきっかけとなる1冊です。 |
堤隆 著 北住ユキ 画 | |
新泉社 | |
イマドキの考古ボーイ加藤隼人は“石器時代への招待”という奇妙なスマホサイトを見つけ、4万年前、1万年前、5千年前へ・・・と自由に行き来きする不思議な体験をします。原始生活でわかったことは、4万年前日本列島にやってきた人類も自分と同じホモサピエンスで、能力はなんら変わらないということ。そして隼人は考古学者に同行させてもらった遺跡発掘で、思わぬ出来事に遭遇します。 |
9月
石井光太 著 | |
日本実業出版社 | |
自分のかかえているモヤモヤしたものが悩みなのかわからない、困っているけどどうしたらいいかわからない、そんな人は是非この本を開いてみてください。この本には、みんなのいろいろな問題を解決できるヒントが詰まっています。誰に話したらいいか、相談する場所はどこかなど詳しく載っていて、わかりやすい人生ガイドです。 |
岩波ジュニア新書編集部 編 | |
岩波書店 | |
自分自身のこと、家族のこと、人間関係のこと、そして将来のこと、中高生時代には様々な悩みが尽きません。そんな時代を経験し、今も10代に寄り添って活躍している12人がテーマ別に本を紹介しながら生きる上でのヒントを与えてくれます。巻末にブックリストが掲載されているので、その中から興味のある本を探すのも良いでしょう。 |
弓狩匡純 著 | |
くもん出版 | |
広島市立基町高校の生徒たちが、被爆体験証言者の記憶を1年近くかけて1枚の油絵にする「次世代と描く原爆の絵」のプロジェクトに取り組むノンフィクションです。戦争を知らない世代が、被爆者の壮絶な体験談を聞きとり何度も対話を重ね仕上げます。戦争と被爆体験の悲惨さを継承していく大切さ、命の尊さを考えさせられる1冊です。 |
8月
金井真紀 文と絵 | |
理論社 | |
著者は大の虫ぎらい。それを克服しようと、ラジオ番組“子ども科学電話相談”の昆虫の先生や認知科学の専門家、昆虫園職員などの、様々な形で虫に関わっている達人たちに話しを聞いて回ります。虫に限らず、“きらい”や“気持ち悪い”、“こわい”ということについて考えたり、自分を変えることにもつながるような1冊です。 |
吉田桃子 著 | |
講談社 | |
理沙の悩みは毛深いこと。幼稚園時代にはみんなに笑われ、小学校では“もじゃ”と呼ばれました。中学生になってからは、“もじゃ”をひた隠すために真夏でも足や腕を露出しない服を着て、プールの授業は全て欠席するなど必死の努力を重ねています。でも、この夏のいくつかの経験が、“もじゃ”に振り回されて頑なに閉じていた理沙の心を少しずつ開いていきます。 |
氏田雄介 編著 武田侑大 | |
PHP研究所 | |
小説には短編も長編もありますが、この本は1つの物語がたった54文字の超短編。それゆえに、単語の一つ一つに深い意図があります。また、各話に解説も付いており、思わず納得したり、どんでん返しを味わうこともあります。様々な作者による90話が収められ、巻末には“54字の物語”の作り方も掲載されています。あなたも54字の小説家になってみませんか。 |
7月
木下理仁 著 山中正大 イラスト | |
太郎次郎社エディタス | |
突然ですが、あなたは「ナニ人」ですか。私たちは国籍を持つことで色々な権利を保障され、国に守られる一方、不利益を受けたり、差別やいじめから社会問題に発展することもあります。この本は、身近な話題を基に、その制度やしくみをわかりやすく書いてあります。東京オリンピックを前に、世界の国や人々についてもう少し違った見方が出来るかもしれません。 |
山田明 著 | |
学研プラス | |
アオヤマ自動車の工場移転が決まりました。これは、青葉市に住む桜花中陸上部の俊介たちの生活を一変させる大事件です。彼らが考えた作戦は、市の駅伝大会で優勝し、表彰式に参列するアオヤマ自動車の社長に移転中止を直訴することです。部員たちはユーチューブをコーチに工夫を重ね、練習に励みます。さて、彼らは優勝を勝ち取ることができるのでしょうか。 |
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