本文へ移動

SETAYOMI

《中高生向けブックリスト》

 夢があったり悩んでいたり、多感な中高生の皆さんへ図書館員から贈る本を55冊掲載しています。

 9つのテーマ別に紹介しているので、自分の興味のある分野からぜひ、あなたにぴったりの本を見つけてください。

 SETAYOMI(PDF形式:1.92MB)

SETAYOMIの表紙

悩み多ききみへ

明日の朝、観覧車で
明日の朝、観覧車での表紙 片川優子 著
講談社

高校1年生のみちるは、スポーツが苦手な女の子。叔父に勝手にエントリーされ「100Km 歩け歩け大会」に参加することに。弟とのけんかや母の入院の事もあり、沈んだ気持ちのまま歩き始めた。“なぜ歩いているのか?”“どうして私がやるのか?”様々な思いを抱え、くじけそうになりながらも、たくさんの人に支えられ励まされながら、彼女はゴールを目指す。(2010年8月出版の「100Km!」〈書誌番号004871001〉を改題し文庫化。)

想い出あずかります
想い出あずかりますの表紙 吉野万理子 著
新潮社

岬の崖の下には魔法使いが住んでいて、質屋をやっている。
質に入れられた「想い出」は記憶から消え、取りにいかないと、海の底で眠り、星砂になってしまう。

母とうまくいかない遥斗、いじめの記憶を消してしまいたい芽依、想い出をお金にかえることに賛成できない里華。「おもいで質屋」を訪れる子どもたちの心の動きが丁寧につづられている。

深海魚チルドレン
深海魚チルドレンの表紙 河合二湖 著
講談社

海を埋め立てた町に住む中学1年生の真帆は、誰にも言えない孤独な戦いを続けている間に、新しいクラスで友だちを作りそびれてしまった。小学校時代の友人とも前ほどうちとけられなくなり、エネルギッシュな母とはそりが合わない。

ある日、彼女は『喫茶深海』を偶然見つける。そこで、真帆と同じように孤独な戦いを続けているナオミと弟のユウタに出会う。三人の深海での交流が始まる。

真夜中のディズニーで考えた働く幸せ
真夜中のディズニーで考えた働く幸せの表紙 鎌田 洋 著
河出書房新社

5度の挑戦でやっと東京ディズニーランドに採用された著者が、最初に配属されたのは、自分の希望していない清掃部署だった。最初は掃除という仕事に偏見を持っていたが、次第にやりがいと誇りを感じていく。

清掃員という仕事の中で著者が得た貴重な経験を記した上で、将来の仕事や人生などを考えるヒントを著す。

きみはなぜ生きているのか?
きみはなぜ生きているのか?の表紙 中島義道 作
偕成社

ひきこもってしまった高校1年生のクライ君にとって、生きていくのは辛いことばかりだと思えてしまう。

そんな中、なぞの人物から、毎週手紙が届くようになる。

そこには、「未来はどこからくるのか?」「どうしたら幸せになれるのか?」「なぜ自殺してはいけないのか」等が書かれてあった。少年は、手紙に励まされながら自分でも考えていく。生きる勇気が出てくる哲学の物語。

友だちってなんだろう

サクラ咲く
サクラ咲くの表紙 辻村深月 著
光文社

中学1年生の「マチ」は、自分の意見をはっきり言えず、頼まれ事を断れない少女。ある日、マチは図書室の本の中から「サクラチル」と書かれたメモを見つけ、お互い誰かわからないまま、文通のようなメモのやりとりを始める。勇気とは、友情とは、揺れ動く少女の気持ちを丁寧に描く表題作「サクラ咲く」他、全3編。

石を抱くエイリアン
石を抱くエイリアンの表紙 濱野京子著
偕成社

「余の辞書には『希望』という言葉はない!」そんな夢もない平凡中3女子、“姉さん”こと八乙女市子。一方、日本一の鉱物学者を目指す高浜偉生、希望に満ち溢れた非凡中3男子、あだ名は“エイリアン”。彼は彼女を好きになり、告白し、黙殺された。それでも二人の関係は変わらず、クラスの文化祭では原発について一緒に調べることになる。そして2011年3月11日“それ”が起こった。

なりたい二人
なりたい二人の表紙 令丈ヒロ子 作
PHP研究所

幼馴染みの「ちぇり」と「ムギ」は、中学1年生。ある日、学校で「将来の夢・自分のなりたい職業について」という課題が出された。

二人とも、将来なりたいものがあるのだが、皆の前でそれを素直に発表することができない。けんかをしながらも課題を進めていくふたり。

さて、みんなの前でどんな課題発表をするのだろうか。

ドレスを着た男子
ドレスを着た男子の表紙 デイヴィッド・ウォリアムズ 作 クェンティン・ブレイク 画 鹿田昌美 訳
福音館書店

主人公のデニスは、どこにでもいそうな12歳男子。彼は普通に学校に通い、サッカーに熱中し、かわいい女子には胸ときめかす。でも、ほかの連中とちょっと違うのは、雑誌「ヴォーグ」を読むのが好きで、女の人のファッションに興味深々なこと!ある日、デニスは、女友達のリサのすすめで彼女の服を着てみることに。するとなんという心地よさ!

みんなと違うってことは、ちっとも“ヘン”じゃない!

なないろレインボウ
なないろレインボウの表紙 宮下恵茉 著
ポプラ社

七海は中学で、仲のいい友だちとクラスが離れてしまい、ゆううつ。ある日、同じタイミングでため息をついていた「いろは」と出会い、友だちになる。二人とも虹を見るのが好きで、虹の切れはしを一緒に見たり、好きなもの・苦手なことが同じ。同じことが多いからこそ、違うことを気にする。思春期の心の揺れと乗り越えたい悩みを抱えた二人が、ある日見つけたすてきな事とは。

クリオネのしっぽ
クリオネのしっぽの表紙 長崎夏海 著 佐藤真紀子 絵
講談社

中2の6月、それぞれに問題をかかえた二人。他人を寄せ付けないタイプの美羽と、喧嘩上等タイプの転校生幸栄は、不思議なことに惹かれ合っていく。二人はそれぞれの現実に負けそうになりながらも、励まし合って立ち向かう。そんな等身大の、少女たちのリアルがここにはある。二人のするクリオネの話には、ついニヤッとしてしまうこと間違いなし。

クラスメイツ〈前期〉〈後期〉
クラスメイツの表紙 森 絵都 著
偕成社

北見第2中学校1年A組24人のクラスメイト。

4月から始まったこのクラスに起こる出来事について、24人それぞれが感じたことを語り、一年が進んでいく。

中学生という年齢ならではの複雑に絡み合う友達との人間関係。共感や反感を覚える中で、「自分」とは違う「だれか」の気持ちに、気がつくことはできるのだろうか。

シフト
シフトの表紙 ジェニファー・ブラッドベリ 著 小梨 直 訳
福音館書店

クリスと親友のウィンは、大学入学までの夏休みに、自転車でのアメリカ大陸横断に挑戦する。しかしゴール寸前、突然ウィンの姿が見えなくなる。大学が始まっても戻らないウィン。クリスの元には、FBI 捜査官までもが捜査に来て…。

そんなある日、クリスの元に絵葉書が届く。旅で出会った女の子の名前だが、その筆跡は、見覚えのあるウィンのものだった。“ウィンは、生きている”と確信したクリスは、彼を探しに出かける。

伝説のエンドーくん
伝説のエンドーくんの表紙 まはら三桃 著
小学館

市立緑山中学校には、「伝説のエンドーくん」についての落書きが校舎のあちこちに無数に存在していた。「エンドーくんは体育祭の星」「エンドーくんの愛はふめつ」「エンドーくんは魔王にかつ」など。今年赴任してきた2 年生の担任清水にとって、それは衝撃的だった。しかし次々に目にする落書きは、どれも謎めいていて、心に残るものばかり。落書きの謎が少しずつとけていき、意外な結末へとつながっていく。

生命を見つめる!

音のない世界と音のある世界をつなぐ -ユニバーサルデザインで世界をかえたい!-
音のない世界と音のある世界をつなぐの表紙 松森果林 著
岩波書店

困った!聞こえない、非常放送がわからない・・・。そんなときどうやって情報を得る?

聞こえにくい・聞こえない側からの様々な「困った!」を10代で聴力を失った著者が、実際の体験をもとに具体的に示す。「ユニバーサルデザイン」はバリア(障壁)をなくすためのもの。一人ひとりの気づきから生まれる考えや共感、そして提案と行動は、私たちの社会を少しずつ動かしていく。

著者が希望をもって明るく語りかける。

〈できること〉の見つけ方 -全盲女子大生が手に入れた大切なもの-
〈できること〉の見つけ方の表紙 石田由香理 著 西村幹子 著
岩波書店

1歳3カ月で全盲になった女子大生、石田由香理さん。目が見えないということで、自分は邪魔な存在ではないかと、自ら周囲に壁を作り悩んでいた10代。やりたいこともなく、言われることしかやらなかった彼女が、初めて「この大学で学びたい」と強く思い、浪人して大学に入学する。さらに海外留学をして、困難な環境の子どもたちと接する中で、支えあう大切さと自分も役立つことがあると気づいていく。

ピーティ
ピーティの表紙 ベン・マイケルセン 作 千葉茂樹 訳
鈴木出版

重い障害を抱えて生まれたピーティは、2歳から70歳までを施設で過ごした。彼は、さまざまな偏見や困難をあるがままに受け入れ、誰よりも「生きる」ことを楽しむ。

同じ施設で暮らしたカルビンや、近くの学校に通う少年トレバーとの友情に心があたたかくなる。最初は尻込みしていたトレバーが、ピーティを理解していく気持ちの変化を、一緒に体験してほしい。

絵本 旅猫リポート
絵本 旅猫リポートの表紙 有川 浩 文 村上 勉 絵
講談社

サトルは、猫のナナと幸せに暮らしてきたが、ある事情でナナを手放さなくてはならなくなってしまう。そして、ナナの引き取り手を捜すため、サトルとナナの旅が始まる。

村上勉の温かい絵が、お互いを想いあう深い愛情を伝えてくれる。
(2014年3月に文藝春秋で出版されたものの再刊)

モッキンバード
モッキンバードの表紙 キャスリン・アースキン 著 ニキ リンコ 訳
明石書店

10歳のケイトリンには、アスペルガー症候群が原因のパニック行動がある。彼女を唯一理解し、対処法を教えてくれるのは兄だけ。その兄が、銃乱射事件で亡くなり、父と二人になる。父も学校カウンセラーも、彼女を支えようとするが、本当の気持ちがわからない。彼女の行動の理由とは何か?

言葉にできない思いに少しずつ彼女自身が気付き、伝える方法を見つけていく。

さよならの贈りもの ドーン・ロシェルの季節【1】
さよならの贈りものの表紙 ローレイン・マクダニエル 作 日当陽子 訳
岩崎書店

13歳の誕生日を2カ月ばかり過ぎたとき、ドーン・ロシェルは病院で白血病と診断された。こわくて、不安でたまらない入院生活の唯一の救いは、同い年のルームメイト、サンディの存在だった。治療を乗り越え、二人は病院主催のキャンプに参加し、そこで同じ病を経験した素敵な男の子たちとの恋に胸を弾ませる。二人はかけがえのない時間を過ごす。(全4巻)

ハートビートに耳をかたむけて
ハートビートに耳をかたむけての表紙 ロレッタ・エルスワース 著 三辺律子 訳
小学館

イーガンはフィギュアスケート大会の演技中にフェンスにぶつかり、亡くなってしまう。一方、アメリアは心臓が悪く移植のための臓器提供者を待っていた。移植により、イーガンの心臓はアメリアの中で生き続ける。それぞれの記憶の世界が交互に現れ、やがて二人は徐々に歩みより、心がつながっていく。アメリアの心臓は、イーガンの記憶を持っているのか?

ぼくらの輪廻転生
ぼくらの輪廻転生の表紙 さとう まきこ 著 角川書店
出版社

友だちとだらだら過ごすのが日常になっていた高校2年生の授。ある日、気になっている女の子が経堂にある精神・神経科の病院に入るところを目撃する。授も導かれるようにその病院に入ってしまい、診察を受けることになった。

診察室の椅子に座ると、彼の時空を超えた夢の旅が始まる。ある時は中世イタリアの貴族に、ある時はナポレオンの側近に…。それらは授の前世だった。

ブロード街の12日間
ブロード街の12日間の表紙 デボラ・ホプキンソン 著 千葉茂樹 訳
あすなろ書房

13歳の少年イールは、悪党の継父から逃げ、弟を育てるために、必死で働いている。盗みの濡れ衣を着せられたイールは、疑いを晴らすため、証人のいるブロード街を訪れるが、そこでは、コレラが猛威をふるっていた。

1854年、ロンドンで大発生したコレラと、感染経路をつきとめた「疫学の父」ジョン・スノウ博士の史実をもとにした物語。

夢と冒険の世界へ

お面屋たまよし
お面屋たまよしの表紙 石川宏千花 著 平沢下戸 画
講談社

祭りで面を売る「お面屋たまよし」の裏の屋号は、「魔縁堂」。祭りが終わった後に裏の屋号で扱う面は、かぶるとなりたい姿になれるが、はずせなくなった時は、人ではなくなってしまうという妖面。売り歩くのは、天狗に守られた二人の少年。妖面をめぐるお話の数々。あなたはその妖面買いますか?(2016年5月第5巻まで発行。)

魂を追う者たち
魂を追う者たちの表紙 廣嶋玲子 著
講談社

8歳の時、疫病を鎮めるため、セゼナは死者の魂を受け入れる「虚人」にされてしまった。村の伝承によると、このままでは7年後の儀式の終わりにセゼナは精霊に自分の魂を奪われてしまう。双子の姉ディンカとセゼナに借りがある二人の少年ギバとリーク。三人はセゼナの魂を取り戻す旅に出る。

精霊が本当に欲していたものは何なのか?

旅の途中でひとつずつ真実が明らかになっていく。

ゴールデンドリーム -果てしなき砂漠を越えて-
ゴールデンドリームの表紙 ロイド・アリグザンダー 作 宮下嶺夫 訳
評論社

露天の本屋で、古い1冊の本をもらったカルロ。不思議な物語を集めたその本は、背表紙の下に裂け目があり、中から「宝物庫」の場所を記した遺跡の地図がでてきた。

この地図は、はたして本物なのか?

宝物をさがす旅に出たカルロは、次々と巡り合う個性豊かな仲間たちと助け合って旅を続ける。

名匠ロイド・アリグザンダー最後の作品。

ジョン万次郎 -海を渡ったサムライ魂-
ジョン万次郎の表紙 マーギー・プロイス 著 金原瑞人 訳
集英社

江戸末期に渡米し、帰国後徳川幕府の開国政策にも大きな影響を与えたとされているジョン万次郎。

14歳の万次郎は、漁船で難破し、無人島で助けを待っていたところをアメリカの捕鯨船に救助される。そして、捕鯨船の船長に認められ、船長のもとでアメリカでの生活を始めることになる。いずれ日本に帰ることを夢見ながら、立派な若者に成長していく万次郎の姿を描く。

文学少年と運命の書
文学少年と運命の書の表紙 渡辺仙州 作
ポプラ社

道教の霊山のひとつ、泰山からすべての者の生死を記した禄命簿「玉策」が盗まれた。谷に落ち童女に姿を変えた玉策は、物語を書くことが好きな少年、呉承恩と出会う。天命を変えたいと願うものたちが、次々と二人を襲ってくる。西遊記の著者といわれる、呉承恩を思いおこさせる少年と玉策をめぐる、思いやりあふれる中国を舞台にしたファンタジー。

この世のおわり
この世のおわりの表紙 ラウラ・ガジェゴ・ガルシア 作 松下直弘 訳
偕成社

14歳の修道士ミシェルは、黙示録についての注釈が記された写本の中から、隠者ベルナルドゥスの予言が記された羊皮紙を見つける。それによると3年後、紀元1000年に「この世のおわり」がくるという。くい止めるには、過去・現代・未来の3つの時間軸を集めなければならない。ミシェルは吟遊詩人のマティウス、魔女の血を引く少女ルシアらの助けを借り、時間軸をさがす旅に出る。

芸術・文学への旅立ち

星空ロック
星空ロックの表紙 那須田 淳 著
あすなろ書房

90歳を過ぎ、いじわるじいさんを地でいく大家のケチル。
エレキギターを始めたレオにとって、彼は唯一のバンド仲間だった。

夏休み、一人でベルリンに行くことになった14歳のレオは、亡きケチルの代わりに、70年前、彼がベルリンの楽器工房の姉妹と交わした約束を果たそうと考える。

物語から音楽があふれ出す、爽快な青春ストーリー。

ウェストール短編集 真夜中の電話
真夜中の電話の表紙 ロバート・ウェストール 作 原田 勝 訳 宮崎 駿 装画
徳間書店

イギリスの偉大な児童文学作家の9つの短編。

ステキな女の子から『あなたは死んでいるのよ』と言われたら?墓地管理人のセムが夕食後も忙しいのは?皆が嫌がるクリスマスイブの電話相談当番をハリーはなぜ20年もやっていたのか?

少年の初々しい恋、大人へのイライラや背伸び、志半ばで奪われた命の悲しみなど、心に深くしみる物語。

中学生に贈りたい心の詩40
中学生に贈りたい心の詩40の表紙 水内喜久雄 編著
PHP研究所

悲しいことやつらいことがあった時、君たちはどうやってそれをやり過ごしているだろうか?そんなふうに心にさざ波がたった時、ぜひこの本を開いて欲しい!

谷川俊太郎や工藤直子、ビートたけしに甲本ヒロト等々。
君たちの“いま”に寄り添ってくれる詩がきっと見つかるはず。

カンヴァスの向こう側 -少女が見た素顔の画家たち-
カンヴァスの向こう側の表紙 フィン・セッテホルム 著 枇谷玲子 訳
評論社

絵を描くことが大好きな12歳の少女リディア。美術館でカンヴァスにふれたリディアは、その絵が描かれた時代と場所へタイムスリップしてしまう。レンブラント、ベラスケス、ダ・ヴィンチ、ドガ、ターナー、ダリ、次々と出会う個性派ぞろいの画家たち。

偉大な画家たちのことがよくわかる、美術史に基づいたファンタジー。

阿修羅のジュエリー
阿修羅のジュエリーの表紙 鶴岡真弓 著
イースト・プレス

阿修羅像は、りりしい表情や三面の顔・六本の腕という姿に注目されている。しかし、この本は阿修羅像を飾る宝飾品に目を向けた。シルクロードを越えてやってきた宝石・装飾の数々・文様が、後のルネサンス美術にも影響を与えたとされている。なぜ輝く装飾品を身につけたのか?装飾品の数々は、なぜ現代も人の心を惹きつけるのか?

デザインの歴史をたどってみよう。
(2009年3月に理論社で出版されたものの再刊)

ローズの小さな図書館
ローズの小さな図書館の表紙 キンバリー・ウィリス・ホルト 作 谷口由美子 訳
徳間書店

アメリカ・テキサス州の片田舎に住むローズ(14歳)の家族。畑はかんばつで干上がり、パパは家出してしまう。

家族はやむなく、祖父を頼ってニューオリンズの郊外の町へ。ローズはそこで、歳をごまかして移動図書館の運転手として働きはじめる。ローズからはじまり、そのひ孫まで4世代にわたる、それぞれの時代の青春模様を描く。ラストにはローズへの素敵なプレゼントが用意されている!

意外に「科学」は面白い!

アイスプラネット ICEPLANET
アイスプラネットの表紙 椎名 誠 著
講談社

ぐうちゃんは、写真を撮りながら、世界中を旅している。
アマゾンの巨大な蛇アナコンダや、3本足・5本足の生物等、大学で動物行動学を学んだ彼の話は、おもしろい。驚きと発見がいっぱいつまった土産話を聞きながら、未知の世界を旅しよう!

2012年から中学2年生の国語教科書(光村図書)に載っている同名短編小説をベースに、新しく書かれた長編版。

ゴリラは語る
ゴリラは語るの表紙 山極寿一 著
講談社

霊長類学者の著者は、30 余年にわたり何度もアフリカのジャングルに足を運び、ゴリラの群れにホームステイしながら、彼らから大事なことを教わった。そして、ゴリラの視点から、自分たち人間はいったいどんな動物なのかを伝えていく。

著者いわく「かっこいい大人が周りにいないという人は、ゴリラの父親・母親の行動を見ることをお勧めします。」

ニュートンと万有引力 -宇宙と地球の法則を解き明かした科学者-
ニュートンと万有引力の表紙 Kerrie Logan Hollihan 著 大森充香 訳
丸善出版

ニュートンは世界で最も有名で偉大とされる科学者の一人である。しかし、子ども時代は幸せとは言えなかった。父親とはほとんど関わりを持たず、形見として1冊の白紙のノートを受け継いだだけだった。しかしそのノートに、彼は後に世界を変えるアイディアを埋め尽くすことになる。好奇心の強い彼は、人とは違う視点で実験を繰り返し、生涯を通して、ノートにあらゆる分野におよぶ研究の記録を残していた。彼の行った実験の数々を体験することができる。

おどろきの東京縄文人
おどろきの東京縄文人の表紙 瀧井宏臣 著
講談社

2012年秋、東京のど真中・新宿区の建設現場で縄文人の骨が発掘されるという、「事件」があった。

この本では、骨をはじめ多くの出土品を科学的に分析し、縄文人の暮らしぶりを多岐に渡って推理して行く。

圧巻は後半の縄文人”復顔”プロジェクトのルポルタージュ。多くの人々が関わって創りあげた縄文人の顔。そのイケメンぶりに君もビックリするはず!!

オオカミの謎 -オオカミ復活で生態系は変わる!?-
オオカミの謎の表紙 桑原康生 著
誠文堂新光社

北海道の標茶町で、モンゴル産オオカミ3頭、ホッキョクオオカミ4頭、イヌ2頭、イヌワシ2羽、アカオノスリ1羽とともに暮らす著者が、オオカミの謎に迫る。

なんと約1000年以上前には、日本人とオオカミの関係はすでにあった。そして、とてもよく似ている人間とオオカミの家族の姿。生態系・人間との関係を考察した著者が、必要な存在と訴えるオオカミの生態の謎とは。

夢をつなぐ -山崎直子の四〇八八日-
夢をつなぐの表紙 山崎直子 著
角川書店

「この美しい地球に生まれたことを、誇りに思ってください。」 日本人で二人目の女性宇宙飛行士である著者が、地球での帰還式典に語った言葉である。彼女は,極寒の地で仲間とともに寒さに耐えて過ごしたり、時には、真っ白なパズルの組み立てやロボット作り等、過酷な訓練を受け、固い意思を持って宇宙という“未知の世界”へ挑戦した。宇宙飛行士候補者試験に合格してから、地球への帰還までの思いがつまった、“四〇八八日”の記録。

今こそ戦争を読む!

アオギリにたくして
アオギリにたくしての表紙 中村柊斗 著
徳間書店

田中節子は昭和20年8月6日、広島に投下された原爆で片足を失う。婚約者の戦死の通知も届き、絶望の淵に落とされる。次々と襲う不幸の中、生きる力を見出したのは、焼け焦げたアオギリの樹の芽吹きだった。

平和への願いをこめて、アオギリの苗の移植を広め、修学旅行生に被爆体験を語り続けた、故沼田鈴子さんをモデルに描かれた物語。

綾瀬はるか「戦争」を聞く
綾瀬はるか「戦争」を聞くの表紙 TBSテレビ『NEWS23』取材班 編
岩波書店

女優の綾瀬はるかさんが、原爆を落とされた広島・長崎の被爆者のもとや、沖縄を訪ねる。戦争を体験した人々にとって、辛かったこと・悲しかったこと・痛みは、何十年たっても消えないものだ。

戦争が終わり70 年。「戦争」とは何か、本当の「平和」とは何かを考える。テレビで放映した綾瀬さんのインタビューの内容をもとに、構成された一冊。

灰色の地平線のかなたに
灰色の地平線のかなたにの表紙 ルータ・セペティス 作 野沢佳織 訳
岩波書店

第二次世界大戦中、リトアニアを占領したソ連は、「反ソビエト的」とみなした人々に収容所で過酷な労働を強いた。極寒のシベリアでは飢えや寒さで多くの人々が命を落とす。

そんな中、どんな時も希望を捨てず、支えあって生還したリナと弟のヨーナス。リナと家族の身に突然おこった、想像もできないほどの辛い体験を通して命の大切さを知ってほしい。

魔法の泉への道
魔法の泉への道の表紙 リンダ・スー・パーク 著 金 利光 訳
あすなろ書房

2008年のアフリカ北東部の南スーダン。11歳の少女ナーヤは、大きな桶をかついで遠い井戸まで水汲みに行く毎日。
一方1985年の内戦真只中の南スーダン、少年サルヴァは、銃撃を受け学校から逃げ出し、家族にも会えず国中をさまよい歩いた。

二人の物語は平行して進んでゆくが、やがて、「魔法の泉」の前で感動的に交差する。

カンボジアの大地に生きて
カンボジアの大地に生きての表紙 ミンフォン・ホー 作 もりうち すみこ 訳
さ・え・ら書房

1970年代、カンボジアは同じ国民同士が殺しあう、内戦の最中にあった。12歳の少女ダラの住む村も戦闘に巻きこまれ、父を失った彼女の一家は難民キャンプに向かう。しかし、そのキャンプも安住の地ではなかった。彼女はキャンプで知り合い友だちになったジャントゥに励まされながら、生死をかけて、様々な困難に立ち向かってゆく。

ぼくが見た太平洋戦争
ぼくが見た太平洋戦争の表紙 宗田 理 著
PHP研究所

彼の10代の日々は、戦争と共にあった。学校にも行けず、軍需工場での過酷な労働や、「ブタの餌」ほどのまずい食事、日々の生活は厳しいものだった。さらに、連日のような空襲、若干17歳でありながら特攻命令を受け、死をも覚悟した。
「ぼくらシリーズ」で有名な著者が、自らの戦争経験などを基に、戦争の悲惨さや命の大切さを説いた一冊。

様々な家族の物語

生きるぼくら
生きるぼくらの表紙 原田マハ 著
徳間書店

いじめが原因で高校を中退し、引きこもり歴4年の24歳、麻生人生。ある日突然、彼を一人置いて母が家を出ていった。
残された手紙と十数枚の年賀状を読んだ彼は、「余命いくばくもない」と書かれていた祖母の元へ行こうと決心する。

蓼科の自然と米づくり、祖母を取り巻く人々との暮らしの中で、彼は自分の生きる場所を見つける。

皿と紙ひこうき
皿と紙ひこうきの表紙 石井睦美 著
講談社

土を砕く臼の音が休みなく響く陶芸の里「皿山」。

ここでは、何百年も前から、代々、長男が陶芸を家業として受け継ぐ「一子相伝」が守られてきた。

16歳の由香は、生まれ育ったこの地が好きだとの思いと、ここに縛られたくないとの思いの間で揺れていた。

そんな時、東京からちょっと気になる転校生の男子がやってくる。

ソルハ
ソルハの表紙 帚 木蓬生 著
あかね書房

「ソルハ」というのは、アフガニスタンの言葉ダリ語で「平和」という意味である。1989年ソ連軍が撤退した後、アフガニスタンは民族間の争いが続き、タリバンの兵士が首都カブールを占領した。この物語は5歳の少女ビビと家族の、内戦からタリバンが去る2002年までの10年間の暮らしが描かれている。長い戦争の時代を人々がどう生きたのか、アフガニスタンのことがよくわかる。

希望の海へ
希望の海への表紙 マイケル・モーパーゴ 作 佐藤見果夢 訳
評論社

第二次世界大戦後、イギリスにあふれた戦災孤児は、「児童移民」として当時のイギリスの植民地、オーストラリアに送られた。その一人、幼いアーサーは見知らぬ土地で苦労を重ねる。彼が姉と引き離された時、彼女が持たせてくれた鍵を頼りに、アーサーの娘アリーが、単独ヨットでイギリスを目指す航海の旅に出る。伯母を捜す航海は、多くの出会いと奇跡を呼ぶ。

太陽の草原を駆けぬけて
太陽の草原を駆けぬけての表紙 ウーリー・オルレブ 作 母袋夏生 訳
岩波書店

5歳の誕生日から何日かして、エリューシャと家族は第二次世界大戦によって国を追われた。戦争に召集された父に「母と姉弟を守るように」と言われ、彼は奮闘する。戦争により祖国ポーランドを追われた家族の、たくましく生き抜くための知恵と勇気、逆境の中での親子の愛情がたくさん詰まっている。

どんな困難の中でも常に前を見続けた、親子の物語。

スポーツは、人生だ!

義足ランナー -義肢装具士の奇跡の挑戦-
義足ランナーの表紙 佐藤次郎 著
東京書籍

現在は義足で活躍するアスリートの姿をよく目にする。だが少し前は、義足の人が走るなど考えられないことだった。

このめざましい進歩は、常識破れの発想で挑戦を続けた一人の義肢装具士・臼井二美男の力による。

試行錯誤を重ね、命を削るようにして働く彼の生き様に心揺さぶられる。

セキタン! -ぶちかましてオンリー・ユー-
セキタン!の表紙 須藤靖貴 著
講談社

中3の夏、進路で迷っていた大関治は、行きつけの中華料理屋でナゾの兄ちゃんに突然、「君が将来横綱になっているところが見える。」と言われ、相撲部屋に入ることを勧められた。自分のことを色々と言い当てられ、うさん臭さはあるが興味もあり、彼は進学せず身体ひとつで相撲界へ飛び込む。相撲部屋での普段の様子をかいま見て、読後にはあなたもちゃんこ鍋が食べたくなる。
(2016年2月「おれ、力士になる」に改題され、文庫化)

大地のランナー -自由へのマラソン-
大地のランナーの表紙 ジェイムズ・リオーダン 作 原田 勝 訳
鈴木出版

南アフリカ共和国は、20世紀末まで白人以外の人びとは住む場所や移動手段等あらゆることが制限されていた。そんな中、黒人の主人公サムは、突然両親を奪われ、家からも追い出される。必死に生きながら、走ることを通じて「自由」を追い求めた。そして、ついに人種隔離政策は撤廃され、サムは国の代表として国際大会に出場することになる。オリンピックのメダリストをモデルにした迫力ある物語。