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10代のための講演会を開催しました

 8月7日(土曜日)14時から書評家、エッセイスト、声優など広く活躍されている池澤春菜さんにいらしていただき、10代のための講演会「池澤春菜が語るSF・文学・声優」を開催しました。

 「子どもの頃から本が大好き」だったという池澤さん。なんと、小学校の図書室にあった本をすべて読んでしまったため、転校したいとご両親に訴えたことがあったそうです。本の中でもファンタジー、ミステリー、児童文学、SFのジャンルが好きだったとか。そんな読書好きが高じて(?)日本SF作家クラブの会長になられたそうです!好きなことを突き詰めるのは、とても凄いことですね!

 「SFってなんの略だかわかる人?」と池澤さんが問いかけると、サッとてを挙げて「Science Fiction(空想科学)です」と答えてくれた参加者。「おぉ!凄い!それも正解!」と言いながら、SFとはどんなものなのかというお話になりました。
 「Sukoshi Fushigi(すこし、ふしぎ)」とは、藤子・F・不二雄さんがいっていた言葉。「Speculative fiction」というものもあるのだそう。Speculativeは日本語で思弁。頭の中で理性に訴えて考えること。なにがSFかという決まりはないそうです。
 SFは想像力でどんなこともできる可能性の物語だからこそ、面白い!と大好きなSFのお話をたっぷり聞かせてくださいました。

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SFってどんなもの?

 そして、声優という仕事について。実は、声の演技だけに特化した職業は世界でも珍しいのだとか。日本の声優さんは、声だけで世界を作りあげるプロフェッショナル!声だけならあかちゃんにもお年寄りにも、人間以外のものにもなれる、自由に演じられるのだと池澤さん。リアルではないけれど、今までに経験したことを組み合わせて想像をしてみるとリアリティが生まれる、妄想力!それが声優にも作家にも大事なのだそうです。

 続いて、池澤さんが書いたお話『オービタル・クリスマス』(NOVA 2021年夏号 河出書房新社に掲載、Web河出で公開中)を朗読してくださいました。さすが、声優さん!物語にグングン引き込まれていきました。お話の途中まで朗読してくださったので、続きがとても気になります。

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オービタル・クリスマスの朗読

 最後に質疑応答の時間。「声優になろうと思ったきっかけは?」「おすすめのSFの本は?」「声優として心がけなくてはならないことは?」など質問があがり、全てに全力で答えてくださいました。アッという間に時間が過ぎてしまって閉会の時間になりました。

 アンケートには、
「SFは可能性の物語 という言葉が印象に残った。」
「SF、文学、声優に共通する”言葉”を池澤さんご自身の言葉でよく知ることができました。」
「今日聞いた話は、きっとこれから私の人生の中で様々な形になって私を支えてくれると思います。」
「声の仕事ってすごいなぁと思いました。また、SF小説をもっと読みたくなりました。」

などなど、感想をたくさんいただきました。池澤春菜さんの魅力的なお話が10代の心にたくさん響いた講演となりました!
池澤さんの著書や紹介された本は、世田谷区立図書館でも多く所蔵しています。ぜひ読んでみてください。