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2021年1月〜6月

6月

ヤーガの走る家
5_yaga.jpg ソフィー・アンダーソン 作
長友恵子 訳
小学館

 少女マリンカは、鳥の足が生えた家におばあちゃんのバーバと暮らしています。バーバは死者をもてなしあの世へ送る、この世とあの世の境の門番(ヤーガ)です。いずれヤーガを継ぐ運命のマリンカですが、生きている人の世界で暮らすことに憧れていました。マリンカは自分の人生は自分で決めたいとあらがいます。ロシアの民話をモチーフにした、少女の成長物語です。

コミュニケーション力を高めるプレゼン・発表術(岩波ジュニア新書)
5_komyu.jpg 上坂博亨 著
大谷孝行 著
里見安那 著
岩波書店

  「コミュニケーションは苦手。大勢の前でのプレゼンテーションなど、なおさら不安。」と思う人も多いはず。この本では、相手に伝わる発表のための心構えとテクニックを高校生・大学生向けに解説しています。効果的なパワポスライド作成やスピーチを鍛える練習などどれも興味深く実践的です。伝わるプレゼン。相手を動かすプレゼン。きっと社会人になっても役立つ、大人にも目からうろこの一冊です。

わたしが鳥になる日
5_wata.jpg サンディ・スタークーマギニス 作
千葉茂樹 訳
小学館

 デセンバーは鳥が大好きな少女。自分もいつか鳥になると信じており、高い木の上から飛び立つ練習を続けています。彼女は肉親がおらず誰にも心を開かないため、里親の家を転々としてきました。あるとき新しい里親エリナーと出会い、動物のリハビリセンターで鳥の飛行訓練を任されることになります。エリナーや友人との関わりを通して、デセンバーの閉じた心がほぐれていきます。

5月

なんで洞窟に壁画を描いたの?−美術のはじまりを探る旅−
5nann.png 五十嵐ジャンヌ 著
中島梨絵 画
 
新泉社

理乃は歴史好きの中学1年生です。祖父と見に行ったラスコー展をきっかけに「洞窟壁画は美術のはじまり?」と疑問を持ちます。春休みのフランス旅行ではいくつもの洞窟を訪ね、その謎の深さに魅了されます。理乃と一緒に仮説を立てながら、壁画の歴史を探るための考え方がわかります。

文豪誕生−7人の文豪たちのデビュー作・出世作−
5bunn.jpg 芥川龍之介 著
太宰治 著
織田作之助 著
坂口安吾 著
中島敦 著
江戸川乱歩 著
谷崎潤一郎 著
新紀元社

 誰もが知っている“文豪”と呼ばれる7名のデビュー作とそれまでの道のりが紹介されています。芥川龍之介は愛した女性との結婚を反対され失恋し、谷崎潤一郎はお坊ちゃまから貧困生活へ転落するなど、名作の陰に作家の人生の紆余曲折がありました。作品にふれるとともに作家の人間性を知ることができます。

明日、学校へ行きたくない−言葉にならない思いを抱える君へ−
5ashi.jpg 茂木健一郎 著
信田さよ子 著
山崎総一郎 著
 
KADOKAWA

学校に行けない理由は様々で、理由が分からず思い悩んでいる子ども達もいます。投稿された体験談をもとに、3人の専門家が対談形式でそれぞれの観点からメッセージを送ります。自分の気持ちに向き合い解決策を見つける糸口が見つかるかもしれません。子どもの気持ちに寄り添うために、保護者や先生にも読んで欲しい1冊です。

4月

夜叉神川
5yash.jpg 安東みきえ 著  
田中千智 画 
 
講談社

 趣味が同じ釣りということで親しくなったぼくと辻くんは夜叉神川へ渓流釣りに行きます。そこで辻くんが見せた魚に対する残忍さは、自然の命を冒涜するものでした。そんな人間を自然は許しません。二人は魚の化け物に追いかけられます。人の心と超自然現象、夜叉神川にまつわる人々の不思議な物語を集めた短編集です。

14歳からの精神医学-心の病気ってなんだろう-新版
5jyuy.jpg 宮田雄吾 著
 
日本評論社

 精神科医として多くの子どもたちを診てきた著者が、摂食障害、うつ病、不登校、暴力行為などについてエピソードを交えて解説しています。これらの病気になった時にどうすべきか、また、病気の原因となるストレスへの対処法など健康であっても読んでほしい一冊です。

パイロットの一日
5pair.jpg WILLこども知育研究所 編著

 
保育社

  パイロットと聞くとジェット機の操縦者を思い出しますが、航空会社以外ではドクターヘリや新聞社の航空部、航空自衛隊などさまざまです。この本では、仕事内容のほか、どうやったらパイロットになれるのかが紹介されています。空という特別な環境の中で働くプロのパイロットの素晴らしさがわかります。

3月

日向丘中学校カウンセラー室
5hinatagaokatyuugakkou.jpg まはら三桃 著  
めばち 装画 
 
アリス館

 谷川綾は、母校である日向丘中学校でスクールカウンセラーをしています。カウンセラー室は、本館から階段を下り、渡り廊下を渡った別館の一番奥にあり、悩みを抱えた生徒が訪れます。この中学校には、生徒から”さん付け”で呼ばれる名前が3つあります。カウンセラーの綾さん、学校用務員の清二さん、そして校舎のあちこちに気配だけあるゴウスケさんです。中学生の悩みや3人の関係がリズムよく描かれ、心温まる連作短編集です。

ルーパートのいた夏
5ru-pa-tonoitanatu.jpg ヒラリー・マッカイ  作 
冨永星 訳
 
徳間書店

夏が来るたび、田舎の祖父母の家で過ごしていた主人公クラリー。そこには、いつも年上のいとこのルーパートもいました。クラリーは、親切なルーパートに淡い気持ちを抱いていました。しばらくして、ルーパートは第一次世界大戦の戦場に赴き、二人の間は引き裂かれます。戦況が悪化し、行方不明になったルーパートを探すクラリー。彼らの夏の日々は再び戻ってくるのでしょうか。

モヤモヤしている女の子のための読書案内
5moyamoyasiteiruonnanoko.jpg 堀越英美 著 
 
河出書房新社

 “自分”“友だち”“学校”“親・大人”に対するモヤモヤを抱える思春期の女の子のために、解決の手助けになりそうなおすすめの本を、解説付きで紹介しています。10代の定番ベストセラーから選ぶ「次に読む本」も載っていて、読みたい本が見つからない時にもおすすめの読書案内です。

2月

ウィズ・ユー
5.with.jpg 濱野京子 作  
 
くもん出版

 悠人は、受験を控え陸上部を引退した中学3年生。小さい頃から何かと完璧な兄と比べられて、家に居づらく、気分転換に夜のランニングを続けていました。ある夜、公園でブランコに乗っている朱音に出会います。彼女は中学2年生ですが、家族の介護をになうヤングケアラーでした。彼女の支えになっていく悠人と、次第に心を開いていく朱音の優しいお話です。

妖しいクラスメイト−だれにも言えない二人の秘密−
5.aya.jpg 無月兄 著  
 
KADOKAWA

 両親を交通事故で亡くし、祖母の家に引き取られた高校1年生の麻里は、同じクラスメイトの朝霧晴の存在が気になっていました。ある日、麻里の前に“妖(あやかし)”が現れて危機一髪の場面になりますが、たまたま通りかかった晴に助けられます。これをきっかけに話すことが多くなり、実は晴にも、誰にも言えない秘密があることが分かりました。葛藤に苦しみながら生きる二人に、心が動かされます。

エリーゼさんをさがして
5.eri.jpg 梨屋アリエ 著 
 
講談社

亜美は大好きなピアノ教室をやめさせられてしまいました。一方的な母親の決定に「やめたくない」という気持ちを押し通せなかったのです。そんなある日、亜美はピアノが好きなおばあさんと知り合ったことが、ひとつのきっかけとなり、デイサービスで伴奏ボランティアを始めました。そこでの出会いと経験が、自分と向き合う時間を作り、将来やりたいことを見つけさせてくれました。成長していく亜美を見てください。

1月

マララが見た世界−わたしが出会った難民の少女たち−
5mara.jpg マララ・ユスフザイ 著
西田佳子 訳 
 
潮出版社

タリバンに銃撃されたマララさんは難民でした。彼女は女子教育を求める活動を続ける中、色々な国で難民の少女たちと出会います。現在でも暴力によって住む場所を奪われ、過酷な選択を強いられながら生き抜いている少女たちがいることをマララさんが伝えてくれる一冊です。

イワンの馬鹿
5iwan.jpg レフ・トルストイ 作 
ハンス・フィッシャー 絵 
小宮由 訳 
 
KTC中央出版

百姓の息子のイワンには二人の兄がいました。穏やかに暮らしている三兄弟に腹をたてた悪魔は、兄弟を仲たがいさせようとします。おかげで兄の一人は権力に、もう一人はお金に目がくらみ、欲望に翻弄されます。そして、馬鹿といわれるイワンは悪魔の思い通りになるのでしょうか。人間が生きて行く時に何が大切なのかを考えさせられる民衆のためにかかれた民話です。

中高生の悩みを「理系センス」で解決する40のヒント
5chuk.jpg 竹内薫 著 
 
PHP研究所

理系センスで解決とは、「数字を使う」「論理的に考える」などの理系的なものの見方・考え方により、問題を解決する道筋を作ることです。自分は文系だと思っている人にも、理系センスがわかるように、40のヒントが例を用いながら記載されています。大人にも通用しそうな悩み解決法です。