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2017年7月〜12月

7月

10代のための仕事図鑑 −未来の入り口に立つ君へ−
  大泉書店編集部 編
大泉書店

361種類の仕事について、必要な資格や学歴、仕事に向いている性格や特技などが紹介されています。将来どんな仕事につくか?進路を決めるのはとても難しい事です。たくさんの仕事を知り自分にあった仕事を見つけ、夢に向かって進むための手助けとなる一冊です。

深読み!絵本『せいめいのれきし』(岩波科学ライブラリー260)
  真鍋真 著
岩波書店

長年に渡って読み継がれている絵本『せいめいのれきし』(バージニア・リー・バートン 文・絵/いしいももこ 訳/まなべまこと 監修/岩波書店)。2015年に最新の知見を踏まえた改訂版が出版されました。真鍋真さんは改訂版に監修者として取り組まれましたが、紹介するこの本では真鍋さんが絵本には盛り込めなかった最新の知識を含めた場面毎の詳しい解説をしてくれています。雑誌『科学』の連載をまとめたものですが平易な言葉で書かれていますので、中高生が宇宙の誕生から始まる生命の歴史、人類の誕生について興味を持つきっかけになるでしょう。この本を参考にしながら『せいめいのれきし』の旧版、新版、そして原書までを読み比べるのも面白いです。

8月

大人を黙らせるインターネットの歩き方
  小木曽健 著
筑摩書房

現在、ネットやスマホ(SNS)は特別なものではなく、誰もが利用する身近な道具になりました。とても便利な道具ですが、使い方を間違えると失敗(炎上など)して大問題になってしまうこともあります。でも、ビクビクしながらネットを使うことはありません。「正しく怖がる」ことで、ネット・スマホで失敗することはなくなります。失敗しない方法はとても簡単。ポイントは、みなさんの家の「玄関ドア」。ここに貼れるモノは、どんなモノ(写真、動画、コメント)でもネットに投稿して大丈夫です。「ネットで絶対に失敗しない方法」を知れば、ネットという道具をガッツリ使えるようになります。注意のポイントごとに、大人を黙らせるカッコイイ反論台詞がきまっています。親も子も勉強になる一冊です。

中学生になったら(岩波ジュニア新書853)
  宮下聡 著
岩波書店

中学校時代は、体は第二次性徴を迎え、又、自らの意思で新しい『自分』を生み出していく第二の誕生=思春期に入る、人生の土台となる時期です。「中学の3年間がこんなに意味のある時期だと知ってほしい。だからこそ、毎日不安になって悩んだり、ちょっとしたことで安心したり、うれしかったりするのだと納得してほしい」と、36年間の教師生活を終えた筆者が中学生たちへの愛情をもって、充実した中学校生活を送る方法を丁寧に書いています。

9月

15歳、ぬけがら
  栗沢まり 著
講談社

麻美は中学3年生、ネグレストの母と2人暮らしをしています。古い市営住宅の自宅はごみ屋敷で、学校では「臭い」との陰口をたたかれる日々。夏休みは、唯一の食事である給食が無くなってしまうため麻美にとってつらいときです。教師たちは生徒たちの過酷な現状に気づかず、麻美は、世間に期待しても結局惨めになるだけだから、と冷めています。

そんな時、友人の誘いで学習支援塾『まなび〜』に通うことになりました。おいしいごはんと、信頼できる大人に出会い、麻美は徐々に変わっていきます。自分よりも弱い小学生の子ども達のために考え、自ら行動を起こしていきます。子どもの貧困問題を、思春期の中学生の立場から描いた本です。

読みたい心に火をつけろ! −学校図書館大活用術−(岩波ジュニア新書855)
  木下通子 著
岩波書店

高校の図書館で学校司書をしている著者の、奮闘する様子がたくさんのエピソードを通して描かれています。図書館を利用してほしい、本を読んでほしいという著者の熱い思いが伝わってきます。書体を変えてコラムを入れるなど、読みやすい工夫もされています。

10月

14歳からの天文学
  福江純 著
日本評論社

子どもでもなく、大人でもない、ティーンズに向けて書かれた天文学の本は多くありません。この本は、14歳(中学生)に向け、優しく語りかけるように書かれた天文学の入門書です。「ブラックホールってどうなっているの?」「宇宙人っているの?」など誰もが一度は疑問に思うことから、壮大な宇宙論にいたるまで、わかりやすく丁寧に解説されています。天文や宇宙に関わる進路や、そのために今できる勉強も紹介しています。

世界に通じるマナーとコミュニケーション −つながる心、英語は翼−(岩波ジュニア新書857)
  横手尚子 著
横山カズ 著
岩波書店

マナーと言うと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、あらゆる人間関係を円滑にするために必要なことです。この本では、マナーの本質から今すぐ実践できる方法・言葉遣い・異文化理解・簡単な英語表現について紹介しています。「やってみると、なんだか楽しくなってくる」、そんなマナーを学んでいきましょう。

危機の現場に立つ
  中満泉 著
講談社

中満泉さんは国連で軍縮担当事務次長・上級代表となり、二人の娘を育てながら世界中の紛争が続く地域の中で平和のために活動を続けています。彼女は「時に人間の最も恐ろしく汚く罪深いところを見せつけられることもしばしばある」と語ります。しかし、一方では「反対に、最も悲惨な状況での人間の強靭さや、恐ろしい状況下で人間が持つことができるすばらしい勇気を目の当たりにすることもある」とも語っています。この本は、国際協力の舞台で働くとはどういうことなのかを考えさせてくれると同時に、次世代にエールを送る一冊です。

11月

青春は燃えるゴミではありません
  村上しいこ 著
講談社

中田高校三年生の白石桃子は「うた部」の部長になり責任が重くなりました。家庭の事情により、進路のことでも思いどおりに行かず心も晴れません。重たい気持ちを抱えたまま部員をひっぱり短歌甲子園の優勝をめざす桃子からは、悩みや困難にぶつかりながらも人生を前に進めるんだという強い意志がしっかり伝わってきます。短歌甲子園をめざす高校生の青春三部作の最終作です。

わたしのクマ研究
  小池伸介 著
さ・え・ら書房

クマは、森の中でどのように暮らしているのでしょう。筆者は、長い年月をかけて、自然とクマとの関係性を細やかに研究しています。採集したクマの糞からクマの食べた物を見分けたり、クマが糞をすることで自然界にもたらされる影響など、クマの知識が広がります。そして、人間との共存について考えさせられます。

マンボウのひみつ(岩波ジュニア新書859)
  澤井悦郎 著
岩波書店

人気がありながら、その生態があまり知られていなかった魚・マンボウ。本書では、体のつくりから都市伝説の真相に至るまで、写真やイラスト入りで解説しています。各項目の最後には楽しい川柳で要点がまとめられています。ちなみにマンボウは、一枚、二枚と「枚」で数えるそうです。

12月

かえたい二人
  令丈ヒロ子 作
PHP研究所

中学を転校した少女、穂木(ほき)は、小学校時代にいじめられていたことを払拭し、クラスメイトに受け入れてもらえるよう必死で自分を作っていました。そんな時、校内で小学校時代の同級生、陽菜に出会います。陽菜の協力もあり、クラスで女王様的存在の萌奈が率いるグループに入ることができたのですが、本当の自分や、大事な友人を偽っていることに気がつきます。自分や友だちのあり方について考えるきっかけになる一冊です。2014年6月に発行された「なりたい二人」の姉妹編です。

大人になったらしたい仕事−「好き」を仕事にした35人の先輩たち−
  朝日中高生新聞編集部 編
朝日学生新聞社

この本は「朝日中学生ウィークリー」「朝日中高生新聞」に掲載された連載記事から抜粋、再構成されたものです。「好き」を仕事にした35人の大人のインタビュー記事で、それぞれに仕事の内容、1日のスケジュール、こだわりグッズや仕事の3ヶ条、その仕事に就くための進路など、まさに中高生の知りたい内容で構成されています。「好き」を職業に結びつけた人達の仕事に対する思いも伝わって来ます。自分の「好き」を見つめ直し、どんな職業に出会えるか思いを馳せるのも楽しい経験かと思います。