本文へ移動

「世田谷区家庭読書の日」にお届けするおはなし 第54回 わたしにもできるもん!背伸びして、成長していく子どもたち 

作成日:2022年8月23日

世田谷区では、「毎月23日は、世田谷区家庭読書の日」として家庭での読書をすすめています。 

 毎月23日に図書館職員が子どもの本のことや図書館での楽しい出来事をお届けしています。

 第54回 わたしにもできるもん!背伸びして、成長していく子どもたち

 夏休みもそろそろ終盤です。毎年夏に子どもと読みたくなる本が『はじめてのキャンプ』です。

 主人公のなほちゃんは、ちっちゃい子です。
だから近所のともこおばさんが大きい子たちを連れていくキャンプに、「ちっちゃいこは だめ!」と大きい子たちから反対されてしまいます。

ちっちゃい子は重い荷物を持てないし、すぐ泣くし、暗いとこわがるからです。

 それでも、なほちゃんは「わたし、おもいにもつ もってあるけるし、ぜったい なかない! ごはんをたくまきだって あつめられるし、くらくなっても こわがらない!」と宣言します。
ともこおばさんとも、暗い外にひとりでおしっこに行けることを約束して、とうとうキャンプの一員に入れてもらいます。

 はじめてのキャンプは、準備からワクワク。
なほちゃんも自分で持ち物を準備します。

 さぁ、いよいよキャンプに出発!
キャンプではごはんを作るのも一苦労。
しかし、なほちゃんは負けん気を発揮して、立派にやり遂げます。

 そして、この本の楽しみの一つが林明子さんの夜の挿絵です。
暗色の紙面から浮き上がるように輝く星々や、炎、電球の灯が目にまぶしくとても印象的です。

最後は、キャンプでぐーんと成長したなほちゃんが誇らしげに放つ一言でしめくくられています。

hajimeteno-camp.jpg
『はじめてのキャンプ』 林明子 さく・え(福音館書店)

わがやの子どもも、年長さんの夏に、家族から離れて子どもキャンプに参加しました。

 はじめてのキャンプ。知り合いもなく、ひとりで行く不安と期待にドキドキ、ワクワクしたことでしょう。
見つけた子どもの落書きには、キャンプの持ち物と思しきリストが書かれていました。傑作だったのは「まくら」。本人は家でも使っていなかったのにと可笑しかったのを覚えています。

IMG_2273.JPG
↑子どもの落書き

何度読み返しても、なほちゃんの気持ちに寄り添える名作です。

 「世田谷区家庭読書の日」にお届けするおはなし第1回〜第53回はこちら