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「世田谷区家庭読書の日」にお届けするおはなし 第47回 かなりサイコー!な絵本『ねこのピート』

  • 掲載日2022年1月23日

世田谷区では、「毎月23日は、世田谷区家庭読書の日」として家庭での読書をすすめています。 

 毎月23日に図書館職員が子どもの本のことや図書館での楽しい出来事をお届けしています。

 第47回 かなりサイコー!な絵本『ねこのピート』

 昨年(2021年)、中央図書館では、ミュージシャンで児童書翻訳家でもある大友剛さんをお迎えして図書館コンサート「マジックと音楽と絵本」を開催しました。子どもも大人も楽しめる素敵なコンサートでした。(当日の様子はこちら) 大友さんが翻訳された絵本をプロジェクターに映しての「読み聞かせ♫」もありました。

 その中の1冊「ねこのピート だいすきなしろいくつ」エリック・リトウィン作/ジェームス・ディーン絵(ひさかたチャイルド)をご紹介します。

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 ストーリーはとてもシンプル。ねこのピートは、お気に入りのしろいくつをはいてとてもご機嫌。こんな歌♪を歌いながら歩いています。♫しろいくつ かなりサイコー♫しろいくつ かなりサイコー♫

 すると、いちごの山が出現!ピートのくつは赤に。でもピートは悲しむどころか、また歌いながら進んでいきます。
♫あかいくつ かなりサイコー♫あかいくつ かなりサイコー♫ そして次はブルーベリーの山、♫あおいくつ かなりサイコー♫あおいくつ かなりサイコー♫  その次はどろんこ、そして・・・。

 アメリカの教科書にも掲載されているおはなしとのこと。繰り返しや掛け合いで子どもたちの心をとらえ、リズミカルなメロディーが一層おはなしを盛り上げます。

 まもなく3歳になる知り合いのKちゃんにプレゼントしたところ、何回か読んだ数日後、散歩中、大きな声でこの絵本を語りだし、歌も歌って上機嫌だったとか。ある日、Kちゃんのパパが歌の部分のメロディーをふざけて演歌調?に変えると、真剣に「ちが~~~う!」と怒り、正しいメロディーを教えていたそうです。パパとの微笑ましい?時間がもてたようで、かなりサイコーな絵本です。

 「ねこのピート」シリーズは、全部で5冊あります。

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