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「世田谷区家庭読書の日」にお届けするおはなし 第7回 「子ども読書リーダー」がおすすめする“私の好きだった本”
- 掲載日2018年9月23日
世田谷区では、毎月23日を「世田谷区家庭読書の日」として、家庭での読書をすすめています。
毎月23日に、図書館職員が子どもの本のことや図書館での楽しい出来事をお届けしていします。
第7回「子ども読書リーダー」がおすすめする“私の好きだった本”
大人が「子どものころに好きだった本」を子どもに紹介する機会は色々ありそうですが、子どもから紹介される機会って、意外と少なくありませんか?
今回は、世田谷区の図書館で活躍中の 子ども読書リーダーに、思い出の一冊や好きだった本を教えてもらったので、ご紹介します。
かわいいから大好き! 『こぐまちゃんのうんてんしゅ』
『こぐまちゃんのうんてんしゅ』
わかやまけん 絵 森比左志 文 わだよしおみ 文(こぐま社)
今年の講座を受講し、活動を始めたばかりのフミカさん(小6)が小さい頃によく読んだ大好きな絵本として紹介してくれました。いろんな動物たちでぎゅうぎゅうのバスがとってもかわいい!“れっかーしゃ”などの車も登場する、にぎやかで楽しい絵本です。
たくさんのパンが、み~んなおいしそう 『からすのパンやさん』
小さいころに読み、今では姉弟で大好きな絵本としてナツメさん(中1)が紹介してくれました。パンやさんをはじめ、このシリーズには、おかしやさん、やおやさん、おそばやさん、てんぷらやさんもありますが、どの絵本にもおいしそうな食べ物がいっぱい登場し、くいしんぼうにはたまらないシリーズです。
田舎ってサイコウ! 『ちいさいおうち』
『ちいさいおうち』
バージニア・リー・バートン 文・絵 石井桃子 訳(岩波書店)
ハルカさん(中1)が「田舎ってサイコウ」という粋な言葉で紹介してくれました。確かに、穏やかな時間と四季の美しい景色に彩られるページを見ると、田舎って最高だなと納得してしまいます。
何度だって読んじゃう 『怪談えほん』 シリーズ
『ちょうつがいきいきい(怪談えほん 5) 』 加門七海 作 軽部武宏 絵 東雅夫 編(岩崎書店)
こわいおはなしやこわい本が大好きなアヤコさん(中1)が紹介してくれました。「絵本の中にゾーっとするものを見つけると、それを誰かに伝えたくなる!」とのこと。それぞれの絵本にゾっとするものが登場し、それが頭にこびりついてしまうと、思い出してはゾっとしてしまいます…。日常にひそむ「こわい」ことを描いた、どれをとってもこわい絵本です。
小学校3年生の頃に出会ったおもしろい本 『グウタラ王とちょこまか王女』
『グウタラ王とちょこまか王女』
ミラ・ローベ 作 塩谷太郎 訳 菊池貞雄 絵(学研)
グウタラ王に似ている大人には、ちょっと耳のいた~いおはなしを紹介してくれたのはリサキさん(小6)です。
ぐうたらすぎて病気になってしまったグウタラ王。娘のピンピ王女が病気を治す方法をさがしにでかけ、ヒツジ飼いの老人から治す秘密を教えてもらいます。その秘密とは…健康的な生活に改めることでした!まともに言っても改めるはずがないと考えたピンピ王女は、知恵を絞って策を練り、行動に移します。さて、グウタラ王はぐうたら生活を改めることに成功するのでしょうか。
おいしいブタのパイより黒パンを好きにする方法には、目を見開いて読んでしまいました。
今回、子ども読書リーダーから本を紹介してもらい、いままで気が付かなかった面白さや、読んだ後にこんなことを感じていたんだなど、いろいろな発見がありました。せっかくなので、家でも娘(小5)におすすめの本はある?と尋ねたところ、こちらの絵本を紹介してくれました。
おいしくて、きれいで、楽しい冒険 『チリとチリリ』シリーズ
色鉛筆の彩色がとてもきれいな絵本で、おいしそうなものを食べたり飲んだり、温泉に入ったりしながら、自転車に乗ってチリとチリリの2人が冒険するのが楽しいそうです。私も読んでみて、この絵本がすっかり好きになってしまいました。