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平成30年度 『accototo(ふくだとしお)の絵本の世界&「たどってごらん」絵本づくり』

4月21日(土)に、平成30年度「子ども読書の日」記念講演会&ワークショップ『accototo(ふくだとしお)の絵本の世界&「たどってごらん」絵本づくり』を開催しました。 

 講演では、accototoのお二人が絵本製作をされているアトリエや、実際に絵本を作る際に使用した画材の写真を映し出しながら、普段どのように絵本作りをされているのかわかりやすくご説明いただきました。色紙を切り合わせて作る「コラージュ」や、細いペンで描いたたくさんの点によって表現する「点描」など、様々な方法で描かれた作品を読み聞かせながら見せていただくことで、それぞれ違った味わい深さを感じることができました。

 また、日常生活の中から絵本作りのアイデアを得るというお話から、ご自宅とアトリエのある軽井沢での、伸び伸びとした生活についても語っていただきました。中でも、ふくだ先生ご自身の長年の夢だったというツリーハウス作りの体験が活かされた「ポポくんのひみつきち」(PHP研究所)の制作秘話には、子どもたちも興味津々のようでした。

  

お話の中で読み聞かせをしていただいた作品は、
うしろにいるのだあれ」(幻冬舎)「おおきくなったら」(幻冬舎)「きょうのそらはどんなそら」(大日本図書)「ひとりひとり」(成美堂出版)「あいすくりーむにありをのせたらあいうえお」(イースト・プレス)など8冊。

 質疑応答の時間になると、「一年で何冊くらい絵本を作っているのか」「ツリーハウスを作るのにどれくらいの期間がかかったのか」「次回作はどんな絵本にしようと思っているのか」など、子どもたちからの質問が次々と挙がりました。

 絵本づくりワークショップでは、「たどってごらん」(イースト・プレス)のイラストをもとにした白い用紙に、自由に色を塗ったり絵や文を描き足したりして、自分だけの絵本を作りました。

各テーブルを回ってアドバイスするふくだとしおさん

 子どもたちだけでなく、親子一緒に夢中になって取り組めるワークショップで会場は大変賑わっていました。
「どうやって描けばいいの?」という質問に、「誰かが描いたのを真似して描くんじゃなく、実物を見て描いてごらん」という素敵なアドバイスをされていました。

 最後に、完成したミニ絵本をスクリーンに投影しました。子どもたちは、ふくだ先生からあたたかい感想をいただいてとてもうれしそうでした。講演会・ワークショップとも終始和やかな楽しい雰囲気で、絵本の楽しさが伝わる素敵なイベントになりました。

 終了後のサイン会では、「一番すきな動物は何?」と子どもたちに尋ね、その動物の絵を一人一人丁寧に描いてくださいました。「竜!」と言うお子さんもいて、それにも笑いながら応じてくださいました。
 サイン本は、子どもたちの最高の宝物となったことでしょう。