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読書リーダーの「ここが推し!私の学校図書館」

 日本では、学校図書館法に基づき、ずべての小中高等学校に「学校図書館」が設置されています。そんな、最も身近な図書館である学校図書館の「ここが推し!」なところを、普段利用している中高生の読書リーダーに取材してもらいました。

駒沢中学校

必見!!駒中図書館
 僕がいつも通っている駒沢中学校にはとてもいい図書館があります。その図書館のおす
すめのところが2つあります。
1つめは学習漫画があることです。図書館には『はたらく細胞』などといった学習漫画が充実してあります。
2つめは本の多さです。この図書館には、12000冊の本があります。いろいろな種類や分野の本が見やすく書架に並んであってとても便利です。
 皆さんも機会があったら、駒沢中学校図書館に来てみてください。

  

世田谷中学校

 一つ目は、来てもらうための工夫です。いつでも謎解きができます。本が嫌いな人でも、謎を解きながら本に触れるので、楽しめるし、本から興味があるものが見つかったりします。二つ目は、見た目の綺麗さです。工作の棚には、実際に模型が置かれていたり、中学生の目線に合わせて表紙が見えるようになっていて、普段は読まない本も手にとることができます。他にもコーナーがたくさんあり、中には図書委員がつくるものもあります。明るい雰囲気なので昼休みには生徒でいっぱいの人気スポットです。(梅丘図書館読書リーダー1)

〇また来たい、また本を借りたいと思ってもらえるように…
 世田谷中学校の図書館は、また来たいと思ってもらえるように明るく、楽しい見た目を意識して作られているそうです。例えば、本の表紙を見せる置き方を多くして、さらに中学生の目に入りやすい高さに並べたり、コーナーや掲示板の飾りは目を引くように工夫されています。
〇読む、調べる、勉強する、だけじゃない!
 本を読んだり、調べたりする場所だけではなく、コミュニケーションの場としてもさまざまな工夫がされています。
夏休みなどでは、館内に仕掛けられた謎を解いていく「脱出ゲーム」やボードゲーム大会「トショシツボドゲ部」が開催されています。「脱出ゲーム」は初心者でも楽しめます。普段はあまり本を読まない人もたくさん参加してくれるそうです。
〇図書館だより
 図書館だよりではおすすめの本がイラストと共に紹介されています。運動会の時期には速く走れるコツが書いてある本を載せたりと、その月ごとの行事に合わせた本の紹介もされています。他にも、学年ごとに貸出回数の多いの本ランキングや先生のおすすめの本が載っているので読みたい本が沢山見つかります(梅丘図書館読書リーダー2)

明るく楽しい図書
 僕は小学生の頃は図書館には行かず、図書の時間でしか、図書館に行っていなかったので、あまり本に興味がなかったのですが、中学生になり、歴史の授業や国語の時間で図書館に行くことがありました。そうすることで少しずつ本に興味を持ち始め、昼休みの時間には図書館に行く時間が増えていました。
 司書の先生がどこにその種類の本があるのかを把握していて、読んでみたい本を言ってみるとすぐにその本の場所まで連れて行ってくれるので、図書館にいる時間がだんだん楽しみになっていました。
 放課後になると、勉強をしにくる人、本を読みにくる人、部活までの待機時間で来る人もいます。(経堂図書館読書リーダー)

 

深沢中学校

 深沢中学校の図書館では、月ごとに季節に合わせたテーマの本が展示されています。今月の6月は梅雨なので、図書館の蔵書から表紙が水色の本が選ばれ、テーブルの上に丁寧に並べられていました。また、貸出のカウンターの隣にも同じようなスペースがあり、本屋大賞に入賞した本や、高校入試の国語に登場した本などが紹介されています。どちらもどんな本を借りればいいかわからない時に活用することができ、とてもおすすめです。(玉川台図書館読書リーダー)

 深沢中のいいところはまず、本棚が綺麗に整理されているところです。十進法に基づき種類→シリーズ→作者という風に並んでいるので探している本が見つけやすく、また似たような感じの本が揃えられているので自分好みの本を探しやすいです。2つ目は、毎月季節に沿ったイベントがあることです。その時の気分にあった本を選びやすく、また選んだ人の個性が出るので面白いです。3つ目は、本屋大賞に選ばれた本が毎年、必ず、入荷される点です。本好きにはたまらない点ですね♪(中央図書館読書リーダー)

 

松沢中学校

 僕の通う中学校の図書館は、狭くても多くの生徒が学級をこえて繋がれる、素晴らしい所です。司書さんや図書委員の皆さんは、より良い図書館を作るためにいっぱい努力をしています。その代表的なものがポップと新聞です。
 まずポップは、おすすめの本の上からちょこっと出ている紙にイラストや文章で本の内容を示しています。昔に作ったポップも置いてあり、本を探すのにとても役立ちます。
 他にも、本を一冊多く借りられるビンゴ、七夕等の面白い企画や、それらを紹介する新聞があります。
 昼休みに毎回約50人が来館しており、本の面積よりも椅子が圧倒的に多いのが特徴です。そのため、多くの生徒がおすすめ本を教え合ったり、語り合ったりしていて、とても温かな雰囲気です。

 

緑丘中学校

紹介します、私の図書館!
1.広い!読むスぺースがたくさん!
 私の中学校の図書館は、小学校の図書館に比べて本を読むスペースが多いことです。机と椅子に加えソファーもあり、くつろぎながら本を読むことができます。広いので、人の気配を感じずに本を読めるのでとても落ち付きます。
2.イベント盛りだくさん!
 ここでは司書さんにインタビューしてみました。イベントを行う理由について尋ねてみたところ、「放課後の図書館利用充実のためにやっています。また、コロナの影響で学年別で利用を制限されているので他学年交流も目的としています。」とおっしゃっていました。年に数回実施しているので、ぜひ気軽に様々な目的で図書館を利用してみて下さい!

 

用賀中学校

 本の特集コーナーでは、その月に関連するテーマや授業で取り扱っている内容についての本を紹介、世田谷区立図書館からお取り寄せした本を掲載しており、見る人の興味を引き立ててくれます。
 また、毎月図書委員会が発行しているライブラリーという本の紹介紙が紹介本と共に置かれている上、新着本コーナーには司書さんの手作りのPOPが並べられており、これらは本を選ぶときにとても役に立ちます。

 

法政大学国際高等学校

 法政大学国際高校の図書館は新しい校舎の1階に置かれていますが、校舎の入口が3階にあるので地下2階のように感じられ、賑やかな校舎から隔たっていて落ち着いた空気が流れています。図書館にはレポートや課題に役立つ本だけでなく、漫画や雑誌コーナーもあり、幅広い分野の本を読むことができます。そして勉強スペースをはじめとして、ソファやコピー機、蔵書検索機などの設備も整っています。
 また当校の図書館では、ICTの活用が積極的に進んでいて、昨年から新しく電子図書館が使えるようになり、図書館内では電子雑誌も閲覧できるようになりました。今年度は3Dプリンターが導入予定で、まさに学びと情報の場を体現している場です。

 

町田高等学校

 都立町田高校の図書館は小説や雑誌など、さまざまな種類の本があります。また、少し昔の作家、芥川龍之介や森鴎外だけでなく、『マスカレード・ホテル』で有名な東野圭吾、映画化され『Nのために』の筆者の湊かなえ、その他沢山の作家や小説家の本に触れることができます。そのため、自分の好きな作家の本以外にも、読んだことのない本が見つかりやすい場となっています。
 さらに図書館内に自習スペースがあります。静かな環境のため、とても集中でき、勉強に適しています。

  

 今回、10代の皆さん向けに年に1度発行している広報紙「Teens Press」を作成するにあたり、中学校・高等学校でも引き続き活動を続けてくれている読書リーダーの方に、記事の原稿作成をお手伝いいただきました。

 上記紹介文の一部内容は、「Teens Press 第11号」にも掲載しています!詳しくはこちら