こどもページ
2022年7月~12月
12月
![]() | アレクサンダー・リースケ 原作 西村祐子 訳・翻案 ももろ 絵 |
静山社 | |
ドイツの森に、一人きりで暮らしている小さな女の子、ミニーがいました。学校にも通っていなかったミニーは、ある雪の日にやってきた詩人のハイネさんに読み書きを習います。家にあった魔法の本を読み、学んだミニーは、小さな魔女になることができました。それからのミニーは大活躍したのですが、難しい魔女の資格試験を受験中、試験官の老ゲーテから言われた言葉に心を打たれます。小さな魔女のミニーが成長していく物語です。 |
![]() | 藤井一至 監修 |
PHP研究所 | |
何の気なしに歩く校庭や公園、庭の地面を作っている“土”。山や野原、畑や田んぼ、そして花壇など、私達の身の回りに当たり前のようにある土は、一体何でできているのでしょうか。また、土と人間の関係性は何なのか。土の大切さについて、絵や写真で分かりやすく詳しく教えてくれる一冊です。 |
![]() | 木内南緒 作 酒井以 絵 |
岩崎書店 | |
四年生の晴也は、両親の離婚で苗字が変わり、クラスメイトにからかわれる辛い日々を過ごしていました。ある日の下校途中、川で溺れていた猫を助け、“カギ助”という名前をつけて家で飼うことにします。それから、晴也はカギ助が登場する、不思議な夢を見るようになりました。そこで言葉を話すカギ助や、クラスメイトたちとの会話を通して、晴也は皆の抱える事情や自身の優しさに気がつき、行動を変えていきます。 |
11月
![]() | 漆原智良 作 やまなかももこ 絵 |
フレーベル館 | |
4年生になった悠斗は、仕事を辞めたじいちゃんと過ごす時間が多くなりました。じいちゃんが宝島だという、子ども時代に過ごした島の思い出話が面白くて、その島に行きたいとせがみます。そして、今は無人島になってしまった島へ二人でキャンプに行くことになりました。じいちゃんにとって50年ぶりの島、悠斗にとっては初めての冒険の旅です。悠斗は島でどんな宝物を見つけたのでしょうか。 |
![]() | なかがわちひろ 作・絵 |
徳間書店 | |
とらまるは“まちのどうぶつ病院”のまちの先生と暮らしている、大きなとら猫です。しかし、夜になると“やまの動物病院”を開き、お医者さんとして山の動物たちを診察していました。病院には風邪を引いた子ギツネ、手が荒れたモグラ、口内炎のリスがやって来ます。とらまるが、猫なのに一丁前にお医者さんをしていたり、ある患者を助けるためにほかの動物たちを巻き込んでいく様子が愉快なお話です。 |
10月
![]() | 小坂康之 著 別司芳子 著 早川世詩男 装画・挿絵 |
小学館 | |
宇宙食というと、特別な企業が特別な設備で製造している印象があるかもしれません。2020年11月27日、宇宙飛行士の野口聡一さんが国際宇宙ステーションで口にしたのは、福井県立若狭高校の学生が作ったサバ缶でした。厳しい基準が設けられている宇宙食。宇宙食に認定されるために、様々な課題に向き合い研究を続けた、先生と生徒達の歩みの記録です。 |
![]() | おーなり由子 作・絵 |
偕成社 | |
ある朝、ヒナちゃんの前に現れたワニ。ワニは、自分は寂しい人にしか見えないお化けだと言いますが、クラスの人気者のアヤカちゃんにも見えているようでした。たくさんの友達に囲まれているけれど、実は寂しいのかもとヒナは考えます。アヤカちゃんはクラスの皆にワニがいると言いますが、他の人には見えないためクラスの皆から、からかわれる様になってしまいました。そこでワニは、ある行動に出ます。あたたかでちょっと切ない物語です。 |
![]() | 村中李衣 文 石川えりこ 絵 |
あすなろ書房 | |
畑でスイカをつついているカラスを追いかけていたら、靴が脱げてしまった女の子。カラスを追い、裸足のまま畑から道路・公園・川へと歩いていきます。アスファルトは熱く、小石が当たり痛いけれど、横断歩道の白い所は熱くありません。足から様々な感触が伝わってきます。本を読み終えると、裸足になって外へ飛び出し、足から伝わってくる感触を味わいたくなります。 |
9月
![]() | 樋口広芳 作 おおたぐろまり 絵 |
文一総合出版 | |
樋口さんは鳥博士。色々な鳥のことを詳しく調べて伝えるのが仕事です。ある時、博士は水道の栓を自分で回して水を飲むカラスがいることを知ります。博士は、そのカラスがいる公園に通って観察を続けたところ、人が水を飲んでいるのを見て、真似をしようと、工夫を重ねて出来るようになったことが明らかになります。また、鳥全体の習性についても学ぶことが出来る興味深い本です。 |
![]() | 工藤純子 作 マコカワイ 絵 |
くもん出版 | |
4年生の蒼太のクラスに転校してきたのは、ネパール人のエリサです。ところがエリサは、なかなか周囲に心を開いてくれません。更に蒼太の幼馴染、ゆうりとのトラブルで不登校になってしまいます。しかし、「弟子入り体験」の授業で蒼太が選んだ店は、偶然にもエリサの父親が経営するレストランでした。エリサの優しさを知った蒼太は、相手の立場に立って考える大切さに気づき、出来ることから始めて行きます。 |
![]() | たなか鮎子 著 |
エイアンドエフ | |
図書館で本を読んでいるうちに、本当の森の中へ迷いこんだリリ。弟を探している小さな女の子と一緒に、霧に包まれた森へと入っていきました。鳥の鳴き声、キツツキが木をつつく音、小川のせせらぎの音など、「森の音」が吸い込まれていく先には、霧の精フォッグ氏の家がありました。二人は家の中で、音のない静寂な森で暮らすフォッグ氏の秘密を知ります。様々な森の音への想像が広がる絵本です。 |
8月
![]() | リンダ・ニューベリー 作 田中薫子 訳 くらはしれい 絵 |
徳間書店 | |
ハティは、大おじさんのおもちゃ屋のショーウィンドウの中に、どこから来たのかわからない猫が眠っているのを見つけました。ハティはその猫をクルリンと名付けます。クルリンがお店にいた時は、おもちゃがよく売れましたが、クルリンがハティの家にもらわれて行くと、おもちゃが売れなくなってしまいました。そこで、ハティはある決心をします。人々がお互いを思いやる気持ちが伝わってくるお話です。 |
![]() | マリヤ・バーハレワ 文 アンナ・デスニツカヤ 絵 岡根谷実里 訳 |
河出書房新社 | |
世界12か国24都市の市場を、旅しているような気分で味わえる絵本です。市場の全体の様子や、店員さんとお客さんが品物を売り買いする所が描かれ、今にも活気ある賑わいの声や物音が聞こえてきそうです。市場の見どころや、各国の家庭料理のレシピも付いて、隅々まで見ていたくなります。 |
7月
![]() | 令丈ヒロ子 著 |
講談社 | |
父の仕事の都合で転校した、小五の空花(そらは)。ところが、転校早々入院することになります。入院した病院には図書館があり、読書が好きな空花がそこで本を読んでいると、なぜかジンジャークッキーの匂いがしてきました。そして本の中から“アオ”という子が現れ、本の中に引っぱられます。本の中の世界でアオと楽しく遊んでいた空花ですが、けんかをきっかけに、アオの正体や彼女への思いについて考えはじめます。 |
![]() | アビー・ロングスタッフ 作 代田亜香子 訳 坂口友佳子 絵 |
ほるぷ出版 | |
タリーはモレット館(やかた)という大きなお屋敷で暮らしている10歳の女の子。2歳の時、ママが行方不明になり泣いているところを拾われ、それ以来使用人として働いています。ある日、タリーは館に入った泥棒の手がかりを探すうちに、地下図書館に迷い込んでしまいました。そこは、なんと魔法の本が並ぶ秘密の図書館だったのです。本当にこのような図書館があったらと思える、楽しい仕掛けにあふれる物語です。 |
![]() | フィリップ・バンティング 著 さかいあきふみ やく |
光文社 | |
環境汚染について考えるとき、私達がすぐに行動できることとは何でしょうか。それは、ゴミを減らすことです。では、ゴミとはどのようなものなのでしょうか。どうして、ゴミがあってはいけないのでしょうか。鮮やかでシンプルなイラストとわかりやすい文章の解説の中に、私達の生活とゴミが切り離せない理由が書かれています。 |