こどもページ
2021年1月~6月
6月
![]() | 清水洋美 文 里見和彦 絵 |
汐文社 | |
池田菊苗(きくなえ)は、16歳で出会った化学に夢中になります。学びながら、世の中の役に立ちたいと研究を進めました。留学の経験から日本人の栄養に注目し、グルタミン酸がうま味成分となることを発見します。現在親しまれている調味料「味の素」の誕生です。夏目漱石とも親交があった化学者を紹介した1冊です。 |
![]() | マット・ヘイグ 文 クリス・モルド 絵 杉本詠美 訳 |
西村書店 | |
ほんとうのことしか言えない真実の妖精は、いつもみんなを怒らせてしまいます。ある日、怒ったトロルに飛ばされた先で人間の女の子、アーダに出会います。真実の妖精の言葉がアーダを笑顔にし、二人は本当の友だちになりました。ありのままの自分を素直に受け入れることが素敵だと思えるおはなしです。 |
![]() | 日向理恵子 著 六七質 絵 |
小学館 | |
不思議な体験をした5人の子供たちが、謎の少女ミカの呼びかけで、廃墟の遊園地にある“星の庭”に集まります。“星の庭”行きのバスは、日記帳が乗車券代わりでした。子供たちが、身のまわりであった出来事や困っていることを日記にすることで、遊園地でおこった謎が明らかになっていきます。 |
5月
![]() | 朝比奈蓉子 作 水元さきの 絵 |
ポプラ社 | |
突然、坊主頭で登校してきた小学6年生の詩音。周りは「女子のクセにヘン」と言うけれど、「本当にヘンなことなのかな?」クラスメイトの瑠美奈は気になって仕方ありません。男らしさ、女らしさって何でしょう。多様性って何でしょう。自分と違うものを、どうして人は受け入れられないの? 自分らしく、自由であるために、二人は勇気と信念をもって“行動”するのです! |
![]() | 夏也園子 著 |
PHP研究所 | |
風鈴町に住む小学5年生の一吹と智希と茜は、小さいころからこの町に伝わる風神様のお話を聞いて育ちました。ある日、3人は風神様の祠の中を覗きに出かけます。そこで、智希がご神体にいたずらをしてしまい、風神様の精霊、風の子の“風子さん”が祠から現れます。“風子さん”と風鈴町の子ども達を中心にした短編集です。 |
![]() | 濱野京子 著 |
静山社 | |
COVID-19のパンデミックが収束してから、人との接触が厳密に管理されるようになった近未来の日本。小学6年生の美梨は友人の愛依と共に、オンラインでダンスの仲間を探し始めます。集まった5人の少女たちで結成したダンスグループ“Mガールズ”の夢は、いつか一緒に踊ること。複雑な環境の中で、時にぶつかる少女たちの姿から、感染症との付き合い方を考えさせられます。 |
4月
![]() | 萩原弓佳 作 十々夜 絵 |
文研出版 | |
小学5年生の4人の主人公は、夏休みに植物園へ出かけます。すると、そこで4人は突然巨大化した、植物園の食虫植物の中に取り込まれます。食虫植物の中は、ジャングルのようになっていて、出口探しの冒険が始まります。4人にはそれぞれ悩みがあり、冒険をしながら、悩みに向き合っていくことになります。思春期の入口に、誰もが抱える悩みへの向き合い方を、優しく示している作品です。 |
![]() | 中村文人 著 |
くもん出版 | |
仏像について、知っていると寺社めぐりがより楽しくなります。この本は、仏像の知識と魅力を教えてくれます。京都で絶対に見逃せない仏像からちょっと変わった仏像まで、「ここ見て!」とみるべきポイントを簡潔に、イラストも使ってわかりやすく紹介。今まで仏像に興味がなかった人も、きっと好奇心をくすぐられる楽しい一冊です。 |
![]() | 葉山エミ 作 植田たてり 絵 |
講談社 | |
小学5年生の輝は、ベランダから見送るお母さんと手をふりあって、毎朝学校に出かけます。そんな輝を見た同級生が、「マザコン」と言ってからかい始めます。そんな時、同じくお母さんと二人暮らしの同級生香帆との交流や、おばさんの出産などを通して、輝の心にある思いがわきあがってくるのでした。心の成長をそっと後押ししてくれるおはなしです。 |
3月
![]() | S.A.パトリック 著 岩城義人 訳 |
評論社 | |
音楽の力を操る“笛ふき”の少年パッチは、禁じられていた曲を演奏したことで、城の牢獄に閉じ込められてしまいます。そこにドラゴンが来襲し、混乱の中なんとか牢獄から外に出たパッチは、ネズミにされた同い年のレンと魔法を解く旅に出かけます。130人の子どもたちが消えた「ハーメルンの笛ふき男」の伝説を下じきに、ミステリーとファンタジーの要素がたっぷりつまった一冊です。 |
![]() | 金子信久 監修 |
東京美術 | |
この本の表紙にある金屏風「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達は、安土桃山時代から江戸時代初期に活躍しました。そして、彼の作風を受けついだ尾形光琳。ふたりの数々の傑作を「リアルで豪華」また「おもしろい形」をキーワードに紹介しています。宗達・光琳の流れをくんだ「琳派」と呼ばれる画家たちの作品や、画材として使われた金箔の作り方なども載っているアート入門書です。 |
![]() | アビゲイル・ウィートリー 文 ラン・クック 文 ロブ・ロイド・ジョーンズ 文 レオナール・デュポン イラスト ロクサーヌ・カンポワ イラスト 竹内薫 訳・監修 |
小学館 | |
歴史の中で人々が発明・発見したものは、機械から形のないものまで様々です。100の発見を通して、探求の楽しさを教えてくれる一冊です。 |
2月
![]() | 青島広志 文と絵 |
学研プラス | |
音楽室にあるベートーヴェンが恐い顔をしているのはなぜでしょう。日本で初めての作曲家は誰でしょうか。動物は音楽がわかるのでしょうか。この本は、音楽にまつわる様々な疑問を簡潔に2ページで説明しています。音楽が苦手な人も楽しめる一冊です。 |
![]() | オザワ部長 著 pon-marsh 絵 |
岩崎書店 | |
小学4年生の少年ハルカは吹奏楽部に入部し、チューバという楽器と出会います。そこからハルカの吹奏楽三昧の日々が始まりました。音が出せたうれしさ、音楽を奏でる喜び、仲間との一体感。そして、全国屈指の楽団として知られる習志野高校吹奏楽部に入部し、現在は部長。習志野は音楽のまちです。「次の世代へ夢をつなぐ」ハルカの9年間を一緒に体験してみてください。 |
![]() | 佐和みずえ 作 しまざきジョゼ 絵 |
フレーベル館 | |
江戸時代、天気を予報する空見が得意な少年、嵐太郎のもとに、黒船再来航の日を予測してほしいと、浦賀奉行所の武士が訪れます。まだ天気予報が無かった時代に、自分が持つ鋭い感覚や知識を信じ、挫折しながらも周囲の人に支えられ、懸命に大仕事に挑む少年空見師の物語です。 |
1月
![]() | 小川雅子 作 めばち 絵 |
ポプラ社 | |
地元のサッカーチームで活躍する“トモ”は姉から「裁縫少年」と呼ばれていますが、裁縫好きということは内緒でした。ひょんなことから、同い年の“リラ”の大切なワンピースのお直しを引き受けることになりました。サッカーの練習よりも裁縫に打ち込む“トモ”。亡き祖母の残してくれたノートに助けられます。すれ違うサッカー仲間との関係、“リラ”の過去、祖父のこと・・・全てがライラックのワンピースでつながっていきます。 |
![]() | 小泉祐里 著 |
双葉社 | |
上野動物園の動物解説員が、動物たちのすごい秘密を「食べる」「ふん」「足」「しっぽ」「家族」「身を守る」「昼と夜」をキーワードに紹介しています。おどろいたり、なるほどと感じたり、興味深いはなしが盛りだくさん。実際に動物園に行って、動物たちを観るときのガイドブックとしても役立ちます。 |
![]() | 春間美幸 著 長浜めぐみ イラスト |
小学館 | |
いつも元気で、歌うのが大好きなヒヨコですが、歌がオンチなことに悩んでいました。5年生に進級する目前の春休み、共働きの両親と受験勉強で忙しい兄に相手にしてもらえずにいました。ひとり、ひみつの高台でお気に入りの歌を大きな声で歌っていると、不思議な子ロボット「スズメ」と出会います。スズメと出会ったことで、ヒヨコは思わぬ事件にまきこまれてしまうのです。 |