こどもページ
2020年1月~6月
6月
![]() | 山下みゆき 作 ゆの 絵 |
朝日学生新聞社 | |
誠矢が暮らしている家に夏になると毎年届く謎のハガキ。送り主が誰なのか気になっていた誠矢は、会いに行くことを決心して旅に出る計画を立てます。何故かおばあちゃんは激怒して邪魔をしてきますが、同級生の篤史と母さんの協力で、ついに送り主に辿り着くことができました。誠矢と同級生篤史、二人の視点で描かれた、ちょっぴり不思議な夏休みの物語です。 |
![]() | 久世濃子 著 |
あかね書房 | |
オランウータンは、熱帯雨林の木の上で暮らしています。ほとんど声を出さないため見つけづらく、研究するのがとても大変な動物です。本書で著者は、排泄物のにおいなどを手掛かりにジャングルを歩いて接近します。絶滅危惧種のオランウータンと、彼らが暮らす豊かな自然を守るために、我々にできることも教えてくれます。 |
![]() | 竹田津実 文・写真 |
アリス館 | |
写真家でもあり獣医師でもある著者はヒグマに対し、敬い正しく恐れる事が出来る人です。撮影された北海道知床半島で一番はじめに出会った母グマと子グマ2頭を2年に渡って追い、その成長を見届けます。ヒグマの狩りの様子などが、臨場感のある写真で紹介されています。 |
5月
![]() | 祓川学 著 |
小学館 | |
世界中から多くの人が訪れる福井の恐竜博物館。そのきっかけは少女が拾った小さな石。それまで日本海側では発見されていなかった恐竜の化石の発掘が始まりました。恐竜王国福井の博物館ができるまでを紹介するノンフィクションです。 |
![]() | 濱野京子 作 橋はしこ 絵 |
PHP研究所 | |
ヘリコプターの墜落事故に巻き込まれた日、尊憲(たかのり)の身体に同じ事故にあった県知事の意識が同居し始めます。眠るたびに2人の人格が交互に入れ替わり、尊憲の身体で葛藤する2人。未来を担う小学生達と知事のやり取りを通して、原発や基地問題、格差や住民投票など、現在の社会問題がわかりやすく描かれています。 |
![]() | 眞島めいり 作 牧野千穂 絵 |
講談社 | |
満希が住む村では、山村留学生を受け入れています。5年生の時にやってきた行人は、満希のただ一人の同級生です。いつか帰ってしまう行人と距離をおくかどうか悩む満希。出会いから高校卒業までの二人の細やかな気持ちが、さわやかに描かれています。 |
4月
![]() | エリン・エントラーダ・ケリー 作 武富博子 訳 |
評論社 | |
11歳のヴァージル・サリーナスは、静かでおとなしい少年です。家で父さんと母さんから「カメ」と呼ばれると、学校で「ウスノロ」と呼ばれるのと同じような嫌な気持ちになります。でも、「そんなふうに呼ばないで」と言うことができません。ある日、森の古井戸に閉じ込められたことをきっかけに、ヴァージルの中で少しずつ何かが変わっていきます。 |
![]() | 吉岡裕子 村上恭子 監修 |
あかね書房 | |
本に興味を持ってもらったり、楽しく図書室を利用してもらうためのちょっとしたアイデアや工夫がいろいろ載っています。図書委員の仕事の基本である本の分類の仕方や修理の方法から、展示やビブリオバトルのやり方なども写真やイラストでわかりやすく解説されています。型紙も付いていて便利です。 |
![]() | 千松信也 著 |
旬報社 | |
この本では、狩猟の中でも“わな”を使った猟のやり方を紹介しています。また、獲物の解体方法、料理の仕方、保存方法、皮のなめし方なども詳しく解説しています。著者は、狩猟をとおして体験した自然環境や、山に生きる動物たちについて書いていて、獲物を無駄なく利用することが生き物の命に対する責任だと訴えています。 |
3月
![]() | 岡田淳 作 |
偕成社 | |
小学6年生の渉(わたる)は、敬二郎おじさんがしてくれる話が大好きです。なかでも学校図書館(双葉館)で出会った女の子とふしぎな世界に行くという話が一番大好きでした。ある日渉は、本当に双葉館でふしぎな世界の入り口を見つけてしまいます。渉の冒険が始まります。 |
![]() | バーバラ・オコーナー 著 中野怜奈 訳 |
偕成社 | |
父は拘置所、母は引きこもり。5年生のチャーリーは、家庭環境が落ち着くまでという条件で、伯母夫婦のもとへ送られます。田舎町にも学校にもクラスメイトにも馴染もうとしないチャーリー。けれど、同級生のハワードや野良犬ウィッシュボーンなど、自分を理解してくれる人たちとの出会いが、頑なだった彼女の心を少しずつほぐしていきます。自分の居場所を探す少女の物語です。 |
![]() | 齋藤孝 著 |
KADOKAWA | |
国語力アップに効果的な音読。その音読が楽しく体験できるよう、日本を代表する文豪“夏目漱石”の作品から8作品を収録したのがこの本です。面白い場面やリズミカルな部分などが抜粋されており、作品の読み比べとしても楽しめます。言葉の注釈やワンポイントアドバイスもありますが、何より、実際に音読してみると、字面の硬さが一変、心地よく流れる音に驚くこと請け合いです。ぜひ文豪の言葉の力を味わってみて下さい。 |
2月
![]() | 神戸遥真 作 井田千秋 絵 |
偕成社 | |
中学入学と同時に別の学区から引っ越してきた優人。誘われてサッカー部に入ったものの、やる気の出ないままケガで休部する事に。思いがけず被服部の助っ人となった優人でしたが、手芸好きなことをサッカー部の友達に言えず、モヤモヤしていました。ところが、文化発表会ファッションショーへの参加に向けて、状況が変わります。みんなと違うことに息苦しさを感じている人に、一歩を踏み出す勇気をくれるお話です。 |
![]() | 服部千春 作 小倉マユコ 絵 |
出版ワークス | |
クラブ活動を決める春。風邪で学校を欠席していた陽介は、学校に行くと、何故か「茶道部」に入部することになっていました。入部の鍵をにぎる幼なじみのナツメは、茶道を始める理由について、母親にも言えない何か隠し事があるようです。お話を通して、茶道という伝統文化にも触れることができます。 |
![]() | 樫崎茜 作 杉山巧 画 |
くもん出版 | |
けががきっかけでスランプになり、スポーツクライミングをやめようとしていたあかりは、あるイベントで視覚障害者クライマーの昴と出会います。障害者だと気遣われることに苛立つ昴と、補助未経験のあかりが組んでパラクライミングの大会に挑戦することに。星座に見立てたルートを一つ一つ登っていく昴の姿に、あかりもクライミングが大好きだった自分を思い出します。 |
1月
![]() | 草野たき 作 おとないちあき 絵 |
岩崎書店 | |
自分にも友達関係にも自信が持てない小学6年生の長嶋陽菜は、ピアノが上手に弾けることでクラスの中で認められている気がしていました。そんなある日、黒田充斗という男の子が転校してきました。充斗が自分よりピアノが上手なことを知っていた陽菜は、充斗から目が離せません。しかしその気持ちは次第に恋心へと変化していきます。 |
![]() | 澤井悦郎 著 |
ポプラ社 | |
巨大で不思議な形をしているマンボウ。多くの水族館で見かけますが、その生態はあまり知られていません。長年マンボウの研究を続け、マンボウ博士といわれている著者が、マンボウの種類、生息地などを詳しく説明しています。「そうなんだ」がいっぱい詰まった1冊です。 |
![]() | みとみとみ 作 岡田千晶 絵 |
国土社 | |
盛太郎の家は“大幸軒”という中華料理屋です。近くに安いチェーン店ができてお客が減っても盛太郎は気にしていませんでした。そんな時、父親が配達中のケガで入院し、お店は更に大変に。心配して手伝いにきた幼なじみのすずとのけんかがきっかけで、盛太郎も大幸軒のことを考えるようになります。商店街や、周りの人々とのつながりに心温まる本です。 |