こどもページ
2022年7月~12月
12月
エイミー・ジューン・ベイツ さく ジュニパー・ベイツ さく のざかえつこ やく | |
化学同人 | |
外は雨が降っています。一人の子どもが、ドアの横にあった大きな傘を持って出かけました。その傘の中に、傘を持っていない人や動物が次から次へと入っていきます。どんな時でも、誰でも受け入れてくれる素敵な傘が、冷たい雨の中でも心を温かくしてくれます。 |
いとうみく 作 えがしらみちこ 絵 | |
岩崎書店 | |
弟が生まれてから、ママはとっこちゃんのことをあまりかまってくれません。パパが相手をしてくれても「ママがいい」と拗ねたり、おねしょが止まらなかったり、赤ちゃんのようになってしまったとっこちゃん。幼稚園でも元気がないことを先生から聞いたママは、とっこちゃんと二人きりで過ごす時間を作ることにしました。家族で読んでほしいお話です。 |
かこさとし 絵と文 | |
農山漁村文化協会 | |
私たち人間や地球上のすべての生物は、太陽の光や熱などの恵みを受けて生きています。太陽から発せられた光や熱が、地球を取り巻く空気の層を通過して地上に届くことで、私たちは温かさや色を感じることができるのです。空が青いのはなぜ?虹はどうやってできるの?などの身近な自然や宇宙の不思議を知ることができます。 |
11月
矢野アケミ さく | |
大日本図書 | |
「ぶどーる ぶどーる おいしくなーれ」という、ぶどうがおいしくなる“おまじない”があります。このおまじないを唱えながらぶどうの皮をむいてみると、なぜか、ぶどうではなく様々な丸い形の美味しい食べ物がでてきます。食べ物の絵を見て美味しさを味わえる絵本です。 |
かしわらあきお さく・え | |
主婦の友社 | |
色数を抑え、シンプルなデザインで描かれたスタイリッシュなだまし絵の絵本です。登場するのは生き物たちで、くるっと向きをかえると、違う生き物が見えてきます。すぐにわかるものもあれば、見るポイントを変えて、考えてみないとわからない絵もあります。視点を変えて見る事で、新たな発見が生まれる本です。 |
タカタカヲリ 作 | |
文研出版 | |
一人でのんびりと生きてきたタコに、とても小さくてタコに姿が似ている“ちび”が、「とうちゃん!」と、しがみついてきました。初めは、まとわりついてくるちびをうっとうしく思っていたタコですが、だんだんちびを守るようになり、二人は素敵な関係を築いていきます。ちびがどんどん大きくなっていくユーモラスな展開も楽しい絵本です。 |
10月
かとうまふみ 作 | |
あかね書房 | |
味噌汁が大好きな、みこちゃんは材料を揃えて、お母さんとお味噌を作りましたが、すぐに食べることはできません。ゆっくりと寝かすことで、美味しいお味噌になるのです。みこちゃんは、涼しい玄関の棚に置いたお味噌に毎日話しかけ続けました。すると、お味噌からみそこちゃんが生まれました。みこちゃんは、ある出来事をきっかけに、みそこちゃんの気持ちを知り、お味噌の働きを理解できました。お味噌に親しみが湧く、楽しい絵本です。 |
ブリッタ・テッケントラップ 作・絵 木坂涼 訳 | |
ひさかたチャイルド | |
大きなハリネズミと、小さなハリネズミが家に帰る途中の出来事です。太陽や月、動物たちなど、見るもの聞くもの小さなハリネズミの興味は尽きません。大きなハリネズミは優しく小さなハリネズミに寄り添います。幻想的な絵と、ハリネズミのふたりが過ごす、ゆったりとした時間を味わうことができます。 |
アヤ井アキコ 作 | |
偕成社 | |
コウモリは市街地に住んでいる、実は身近な野生動物です。しかし、夜の闇にまぎれて活動するので、あまり見かけることはありません。でもよく目をこらすと、すばやく飛びまわるコウモリに気が付きます。コウモリは羽ばたきながら空を飛べますが、私たちと同じ哺乳類です。コウモリの夜間の行動や、超音波を使ったコミュニケーションの取り方など、身近なのによく知られていないコウモリの生態を描いており、興味が湧く本です。 |
9月
田中達也 作 | |
福音館書店 | |
洗濯バサミのブランコに、タンバリンの観覧車。ここは、身近な物が違う物に姿を変える、不思議なミニチュアの世界。歯ブラシや眼鏡がこんな物になるなんて、と作者の発想力に驚かされます。“くみたて”と“みたて”の2つの意味を掛け合わせた“くみたて”をお楽しみください。 |
はたこうしろう 作 | |
ほるぷ出版 | |
おばあちゃんちの屋根裏部屋でお泊りをする2人の兄弟。真っ暗で怖くて眠れない弟に、お兄ちゃんが「まっくらあそび」をしようと誘います。懐中電灯の光を物に当てて、壁にいろいろな形の影を作りました。次にお兄ちゃんが取り出したのは、カメラ。懐中電灯をグルグル振り回したところをカメラで撮ると、光で描いた絵が浮かび上がります。家にある懐中電灯などを使って、実際に遊んでみたくなる絵本です。 |
阿部結 作 | |
ほるぷ出版 | |
早朝、太陽に照らされて始まる、海の“波”の一日。昼下がりは人々で賑わい、やがて夕日に染まり、月が顔を出して眠りにつくまでを色鮮やかに描きます。時間によって異なる顔を見せる海を舞台に、繰り広げられる日常や不思議な出会いを“波”は見つめています。“波”の優しい語り口と美しい絵によって、波や砂の音が聞こえてくるかのようです。 |
8月
ふくながじゅんぺい 作 | |
こぐま社 | |
ながい、ながーいヘビ。あんまりながいものだから、動物たちは誰もヘビだとは気づきません。ネズミはヘビをすべり台にして遊びます。ウサギはヘビでおおなわとびをして、ゴリラは他の動物達と一緒にターザンごっこ。ついにはみんなでプール遊びが始まります。意外性に溢れ、あっと驚かされます。 |
ディック・ブルーナ ぶんえ まつおかきょうこ やく なかのゆりこ やく | |
福音館書店 | |
くまのぼりすは、雨の日にお気に入りの青い傘をさして出かけました。ところがすぐに雨がやみ、今度は強い風が吹いてきます。風にあおられたぼりすは、なんと傘ごと空に吹きあげられてしまいました。すてきな空の旅行をするぼりすは、無事に帰ってくることができるのでしょうか。 |
ニコロ・カロッツィ さく 橋本あゆみ やく | |
化学同人 | |
金魚とねずみはとても仲良し。いつも一緒に遊んでいました。ところがある日、3匹の黒猫が金魚鉢に忍び寄ります。狙われた友達を助けるため、ねずみは自分が囮になって猫をおびきだすという作戦を考えました。猫に狙われながらも、友達を助けるために必死で頑張るねずみ。ねずみの考えた作戦は上手くいくのでしょうか。 |
7月
そのだえり 作 | |
文溪堂 | |
配達屋のくまのゴロンは、小さなねずみのドッチに配達を手伝ってもらいました。ゴロンは身体が大きすぎて、狭いところに入ったり、細いはしごを登ったり出来ないからです。仕事が終わった後、あわてんぼうのやぎさんの結婚式に指輪を届けてほしい、との依頼があり、ふたりはトラックで出かけます。ところが、その途中で困ったことが起きました。無事に指輪は届けられるのでしょうか。
|
近藤未奈 作 | |
講談社 | |
わたあめを買った女の子が遊んでいるうちに、ピンクのわたあめが、ふんわりと雲みたいに浮かびあがりました。女の子は、わたあめをつかまえようとしますが、うまくつかまえられません。空には、ほかの子が買った青や緑、黄色のわたあめも飛んでいて、色鮮やかです。女の子がすごした不思議なひとときを、色鉛筆の柔らかな色と優しいタッチで描く、字がない絵本です。 |
モリナガヨウ 著 | |
めくるむ | |
この絵本では、ランドセルを組み立てる工程について、わかりやすく紹介しています。長い生地を扱いやすい大きさに切り、縫い付けたりしながら、教科書を入れやすい形に整えていくのも、そのひとつです。また、ランドセルには、およそ200の部品があることもわかります。丁寧に、愛情をこめて作られていることがよく理解出来て、一層ランドセルに親しみを感じられます。 |