こどもページ

2019年1月~6月

これまでにおすすめした本

6月

どこどここけし
001.jpg 山田マチ 作
花山かずみ 絵
こぐま社

茶の間の茶だんすの上には“こけし”が置いてあります。それがある日突然いなくなり、思いもかけない所に次々と現れます。最後に“こけし”のいた所は!?思わずクスッと笑え、無表情なはずの“こけし”がなんとも愛嬌たっぷりに見えてきます。さがし絵のように楽しめる一冊です。

もったいないばあさんかわをゆく
002.jpg 真珠まりこ作・絵
講談社

もったいないばあさんは、川にゴミを捨てようとした男の子を川の源流まで連れて行きました。そこから海まで水のゆくえを追いかけるなかで、ゴミのぽい捨てが自然へどんな影響を及ぼすのかを、もったいないばあさんが教えてくれます。この本は、自然を大切にしないことがいかに“もったいない”かを感じさせれくれます。

ビーバのそらのたび -せかいをぐるっといえめぐり-
003.jpg マグナス・ウェイトマン 作
のざかえつこ 訳
フレーベル館

ビーバーのビーバは、ある日世界のいろんな家を知りたいと思い、旅に出ました。途中で冒険家のアキタと出会い、気球で世界をまわります。寒い国や暑い国、草原や浜辺など様々な土地で動物たちの家を見ると、それぞれが工夫して生活していることが分かります。ビーバたちと一緒に、わくわくしながら動物達の家をめぐることができる絵本です。

5月

モグラのねがいごと
1_Mogura_no .jpg ブリッタ・テッケントラップ 作
三原泉 訳
BL出版

いつも地面の下でくらしているモグラ。すみごこちはいいけれど、暗い土の中にいるとちょっぴりさみしくなることもありました。毎晩、モグラは地面の上に顔をだして、空の星にあいさつします。「あの星たちが、ぼくのものになったらいいのにな」モグラのねがいごとは、かなうでしょうか。かわいらしいモグラや動物たち、空にかがやく星たちの絵がとてもすてきな絵本です。

なんでもおんなじ?-ふたりはともだち-
1_Nandemo.jpg コリンヌ・アヴェリス 作
スーザン・バーレイ 絵
前田まゆみ 訳
フレーベル館

りすのソレルは、セージというなんでもおんなじの気の合う友達ができて幸せでした。ある日セージのおうちに泊まりに行くと大きな木のおうちでびっくり。セージがソレルのおうちにも泊まりに行きたいと言い出してソレルは困ってしまいます。何故ならソレルのおうちは小さい木のおうちなのですから。なんでもおんなじでないと友達でいてくれないと心配するソレルでしたが、本当にそうでしょうか?桜の季節にぴったりの心あたたまる絵本です。

4月

いちばんどりいちぬけた
1 Itibanndori  .jpg 日隈みさき 作
あかね書房

朝を知らせる“いちばんどり”が、ある日鳴くことをやめてしまいました。これは大変と周りが止めても、鳥たちは旅に出てしまいます。けれども、行く先々で“いちば”“いちりんしゃ”“いちばんぼし”と“いち”がつく言葉が気になって仕方がありません。“いち”がつく言葉がたくさん出てきてテンポよく楽しめる本です。

ひなにんぎょうができるまで
1 Hinaningyou .jpg サンチャイルド・ビックサイエンス編集部 文・構成
田村孝介 写真
ひさかたチャイルド

ひな人形の製作工程を写真で紹介しています。職人さんがひとつひとつの人形に着物を着せ、化粧をし、髪の毛を結い上げていく様子や、人形と道具の意味についての説明もあります。ひな祭りのときだけ飾られる人形ですが、行事の意味を知って大切にお祝いしてあげたいですね。

ゆげゆげ~
1 Yuge  .jpg さいとうしのぶ 作・絵
教育画劇

朝のみそ汁、たきたてごはん、焼きたてパン、昼の給食・・・私たちの生活の中にある湯気を親しみを込めて「ゆげゆげ~」と繰り返します。みんなが笑顔で湯気にふれている様子が描かれており、温かさが伝わってくる本です。

3月

うかいのうがい
1-ukai.jpg さくらせかい 作
ブロンズ新社

5羽のウが困っていたのをハンさんが助けてあげたところ、ウたちがそばを離れようとしなかったので、ハンさんは鵜飼いになって魚をとろうと考えました。ある日、のどを痛めてしまったハンさんがうがいをはじめると、ウたちもおもしろがって「がらがらうーうー」とまねをしました。するとその音を聞きつけた魚が集まってきました。やさしいハンさんとウたちの心温まるお話です。

ごろべえもののけのくにへいく
1-gorobee.jpg おおともやすお 作・絵
童心社

日本一強い侍という評判の“ごろべえ”。ごろべえは、「怖い」と思ったことが一度もなく、「ぞっとした」こともありませんでした。そこで、ごろべえは「怖い」と言う気持ちや「ぞっとする」とはどのようなことかを知るために、もののけの住む国へ出かけていきました。果たして、“ごろべえ”は怖いという気持ちを知り、ぞっとすることができたのでしょうか?

ねずみのマウリッツ-Maurits House-
1-nezumi.jpg イングリット・シューベルト 作
ディーター・シューベルト 作
野坂悦子 訳
文化学園文化出版局

夜になり美術館が静かになると、ねずみのマウリッツは、ある女の子の絵の前に向かいました。女の子は“真珠の耳飾り”をしていて、いつも優しくほほえんでいます。ところが、その日は絵が見当たらず、なんと盗まれてしまっていたのです。マウリッツは他の絵の中にいた動物たちと協力して、どろぼうを探し始めます。作中には実在の名画がたくさん登場するので、そちらも注目してみてください。

2月

ゆめのとびらをひらくとき-
1 yumenotobira.jpg カール・ニューソン 作
岡田千晶 絵
おかだこう 訳
岩崎書店

 一日が終わり、こぐまのルナがおふとんに入ると、そばに寄り添うママが夢のとびらに誘います。ふたりは広い空を飛び、さんごの海をもぐります。かたつむりの背に乗れるほど小さくなって草むらを探検したかと思うと、今度は大きな巨人になって足をふみならしながら家路につきます。やわらかくて暖かな絵が、思うがままに過ごすことのできる夢の時間を美しく彩る絵本です。

トムがてぶくろおとしたら
1 tomuga.jpg ジム・エイルズワース 文
バーバラ・マクリントック 絵
福本友美子 訳
犀の工房

ウクライナ民話「てぶくろ」の新しい再話です。ある寒い冬の日、外に遊びに出かけたトムは、おばあちゃんが編んでくれた暖かい毛糸の手袋を片方落としてしまいます。その手袋を見つけた森の動物達は、さあ、どうするでしょうか。動物達のやり取りや表情がほほ笑ましく、おばあちゃんのトムに対する愛情には心が温まります。

あずき
1 azuki.jpg 荒井 真紀 さく
福音館書店

たい焼きなどに入っているあんこ。あんこの中にあるつぶは、あずきという豆です。あんこは、この豆から作られます。この本では、あずきが種でもあるということから始まり、花の色や形、さやの中の様子など、収穫までの過程が詳しく描かれています。お祝い事のときにあずきをつかったお菓子や料理を食べる理由も紹介されています。

1月

おほしさまのちいさなおうち
1 ohosisama .jpg 渡辺鉄太 文
加藤チャコ 絵
瑞雲舎

お母さんが教えてくれたおほしさまのおうちを探す遊び。とびらもまどもない、ちいさなあかいおうちとは?外国のストーリーテリングで語りつがれてきたお話を絵本にしたものです。ラストにかわいいおほしさまが見つけられます。

キツネのはじめてのふゆ
1 kituneno  .jpg マリオン・デーン・バウアー 作
リチャード・ジョーンズ 絵
横山和江 訳
鈴木出版

親からはなれて初めての冬を迎えるキツネは、何をしたら良いのかわかりません。様々な動物たちがそれぞれ何をするのか教えてくれますがどれも違う気がします。色々な生き物の冬の過ごし方を紹介しながら、冬眠せずに冬を過ごすキツネたちの様子がほのぼのと描かれています。