こどもページ
2018年7月~12月
12月
小西英子 さく | |
福音館書店 | |
きつね、たぬき、カレーといえば、さて、うどんにしようかそばにしようか。スパゲッテイなら、ナポリタン、ミートソース、めんたいこ、私はどれにしようかな。今日はやっぱりラーメンに決めた。しょうゆ、しお、みそ、とんこつ、どれもおいしそう。絵本いっぱいに、おいしそうなメニューが並んでいます。あなたもどうぞ、召し上がれ。 |
ハイロ・ブイトラゴ 文 ラファエル・ジョクテング 絵 宇野和美 訳 | |
岩崎書店 | |
コロンビアの作家が書いたおはなしです。絵本の表紙をめくると足跡があって、おはなしはすでにここから始まっています。描かれた絵からは、貧しい生活が感じ取られますが、毎日を元気にたくましく過ごしている女の子と、不思議なライオンとのある一日を描いています。最後のページの足跡まで、しっかりと見て欲しい絵本です。 |
11月
正高もとこ 作 鎌田歩 絵
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岩崎書店 | |
救急車のぴーとくんは、けがや急病などで困っている人の所へ急いで行き、助けるのが仕事です。けれども中にはタクシー代わりに使う人もいて、もう、へとへと。ぴーとくんはとうとう逃げ出してしまいます。人の役に立つ意味がわからなくなるぴーとくんでしたが、あることをきっかけに思いが変わります。救急車ってどういう時に呼ぶのかな?と考えたり、働く車の気持ちをちょっとのぞけるお話です。 |
えがしらみちこ 作 | |
講談社 | |
お気に入りのお洋服を着てかばんを持って、お出かけの準備は完了。秋空の下、女の子がお散歩に出かけます。かさかさ落ち葉を踏みしめて、ぽとんと落ちるどんぐりに、ゆらゆら揺れるみのむしさん、次々いろんな秋に出会います。「まねっこしよう せーの!」とまねっこ遊びを楽しむ姿がとてもかわいらしい一冊です。 |
薫くみこ 作 オームラトモコ 絵 | |
ひさかたチャイルド | |
ぱっくんは、ピッカリまちのごみ収集車パッカーズの一員です。でも、小さい収集車なので、強い風が吹くとよろけてしまうほど。出動の時も、一番後ろからパッカーズのみんなを追いかけるように走ります。ところがある大風の日、ごみが全部飛ばされて狭い道に散乱してしまいます。ぱっくんは、路地に入れないみんなの分まで大活躍。個性を活かし元気に働くぱっくんの頑張りが、りりしく頼もしい絵本です。 |
10月
長嶋祐成 え・ぶん | |
河出書房新社 | |
調理しやすいようにお店で切って売られている魚や貝の“きりみ”。もとはどんな形でどこの部分を食べているのでしょうか。この絵本では、その魚たちの実際の姿・特徴のほか、生息地や食べ方などを教えてくれます。写真ではなくわかりやすい絵で子どもも大人も一緒に楽しめます。 |
たしろちさと 作 | |
BL出版 | |
さやちゃんのぬいぐるみ、うさぎのミミとぶたのピギーは大の仲良し。ふたりは一緒にベネチア旅行に出かけます。水上バスに乗ったり、お店を見たり、夢中になりすぎてはぐれてしまうというハプニングもありましたが、楽しい時間をすごします。ミミやピギーと一緒に、水の都ベネチアの美しいまちを巡りましょう。 |
ジュリー・フォリアーノ 文 レイン・スミス 絵 青山南 訳 | |
BL出版 | |
子どもたちが、森の奥深くに古い家を見つけました。草木におおわれ、今にもたおれそうです。家の中には、暖炉や鏡、ベッドもあります。むかし住んでいた人が使っていたものです。いったい、だれが住んでいたのでしょう。ヒゲをはやした男の人?それとも、リスの絵をかいている女の人?子どもたちといっしょに想像してみましょう。文に詩のようなリズム感があり心地よく楽しめます。 |
9月
ジャニーン・ブライアン さく ダニー・スネル え ひこ・田中 やく | |
東京書店 | |
他の兄弟は「ピヨ!」だけど、ピーちゃんは生まれた時から「ピケキョ!」と鳴くひよこ。家族みんなに「ちがうよ」と言われ、ピーちゃんは世界中を見て回ることにしました。しかし、誰に聞いても「ひよこの鳴きかたじゃない」と言われます。ためいきが出てしまうピーちゃんでしたが、やがて「ブッヒリンコッコ!」と鳴くブタに出会います。「みんなとちがうことは いけないことじゃない」と、やさしく伝えてくれる絵本です。 |
間瀬なおかた 作・絵 | |
ひさかたチャイルド | |
電気機関車のEF551は、乗客の笑顔を乗せて走り、その顔つきから“かば”と呼ばれる人気者です。しかし、戦争になると兵隊さんや武器を運ぶことが多くなり、車内からは笑顔が消えます。終戦直前には空襲で車体に多くの銃弾をうけてしまいます。現在、埼玉県にある鉄道博物館にいますが、終戦後も長い年月走り続けた“かば”電車を通して、激動の日本と平和への思いが、子ども達にもわかりやすく描かれています。 |
アラン・アルバーグ 文 エマ・チチェスター・クラーク 絵 なかがわちひろ 訳 | |
徳間書店 | |
家族といっしょに砂浜に遊びにきた赤ちゃん。みんながたこあげに夢中になっていると、赤ちゃんがうばぐるまごと波にさらわれてしまいます。海の上であらしにあったり、そのあともたくさんどきどきさせられるけれど、かしこいおにんぎょうやぬいぐるみたちがしっかり赤ちゃんを守ってくれます。赤ちゃんの表情がとても素敵な絵本です。 |
8月
穂高順也 さく くわざわゆうこ え | |
岩崎書店 | |
動物の親子が、親しみのもてる絵で描かれています。シロクマはひざの上にだっこ、コアラは背中におんぶ、ゴリラはバナナをぱっくんなど、それぞれの動物たちにピッタリな表現が、リズムよく繰り返されます。子どもたちにも、おひざの上で楽しんでほしい絵本です。 |
ケイト・クライス 文 M・サラ・クライス 絵 なかがわちひろ 訳 | |
WAVE出版 | |
誰にでも訪れる家族とのお別れ。たとえそれがペットのワンちゃんだとしても。エリは、生まれたときから一緒にいる愛犬のバロンが年老いてきたことに気づきます。バロンのために様々なおもてなしを考え、実行しますが、バロンが一番好きなのは、エリに優しくなでてもらうこと。そして、ずっと一緒にいることでした。 |
ザ・キャビンカンパニー 作 | |
偕成社 | |
広い海に浮かぶ小さな島が爆発し、大地から大きな赤ちゃんが生まれました。赤ちゃんは大暴れし、島はめちゃくちゃ。でも、やがて赤ちゃんの涙(水)や温かさのおかげで、たくさんの動物や緑豊かな森であふれる雄大な島となります。絵の迫力に、人の誕生や成長のエネルギーの大きさと、大自然との繋がりを感じさせられます。 |
7月
小風さち さく 山口マオ え | |
福音館書店 | |
黒い犬“あむ”は、飼い主のかっちゃんと行く散歩が大好きです。ある日、あむは自分をおいて、友だちと海へ行ってしまったかっちゃんを追いかけて行きます。田んぼを越えて、踏み切りを渡り、いつもの散歩の約束を守りながら、波の音を頼りに走ります。かっちゃんに会うために、必死に海を目指す“あむ”の様子が描かれています。 |
ヴェロニク・タジョ 文 ベルトラン・デュボワ 絵 村田はるせ 訳 | |
風濤社 | |
アヤンダは、大好きだったお父さんが戦争に行ったきり、帰って来なかったことで、「大きくならない」と決心します。ところが、様々な事件が起こるたびに大きくなり、最後には、バオバブの木と同じくらいに成長します。戦争の悲しみを乗り越え、笑顔を取り戻すまでの心の成長が描かれています。 |