こどもページ
2020年7月~12月
12月
イタロ・カルヴィーノ 再話 関口英子 訳 酒井駒子 絵 | |
BL出版 | |
梨の子という意味の名前を持つペリーナは宮殿で働いています。ある日、王様に魔女の宝物を取ってくるように言いつけられ、外へ出されてしまいました。しばらく歩き、立ち寄った梨の木の下で、おばあさんと出会った後に数々の困難が起きます。ペリーナはどうやって宝物を持ってくるのでしょうか。果物が豊かな、イタリア北部で再話された、優しくて勇敢な女の子の可愛らしい昔話です。 |
町田尚子 作 | |
ほるぷ出版 | |
家に残された留守番中の“ねこ”は一体何をしてるのでしょう。さみしく飼い主の帰りを待っているのかと思いきや、秘密の通路から“どこか”に行き、思い切り羽をのばしているのです。猫特有の表情やしぐさがユーモラスに描かれていて、思わず吹きだしてしまいます。 |
くろだかおる さく たけがみたえ え | |
ポプラ社 | |
お母さんからお豆腐を一丁買うことを頼まれたケンちゃんは、スーパーで買い物をしました。帰り道、お母さんから電話があり、もう一丁お豆腐を買うように頼まれましたが、友達と遊ぶ約束をしていたケンちゃんは、「重いので、持てない。」と嘘をついてしまいます。お母さんは、仕方なく妹たちに買い物を頼みますが、妹たちは、大きな勘違いをしてしまいます。大家族の笑えるお話です。 |
11月
中脇初枝 文 あずみ虫 絵 | |
あすなろ書房 | |
この本には昔の人も使っていた“おまじない”がのっています。怖かったり、痛かったり、なんだかイヤな気持ちになったりしたら、おまじないを唱えてみましょう。「つるかめつるかめ」「ちちんぷいぷい」不思議な言葉はあなたを勇気づけてくれるでしょう。本の最後には、言葉の意味や由来がわかりやすく書かれています。 |
アン・ローズ さく アーノルド・ローベル え こみやゆう やく | |
好学社 | |
ある日、“ロンソンさん”は靴紐が切れていることに気がつきました。靴紐を買ったら、今度は靴がおんぼろなことが気になります。さらに上着や帽子も買い替えて、全身すっかり新品の服に身を包んだロンソンさん。その姿を見た“おくさん”も、新しい洋服が欲しくなってしまいました。ふたりが最後に見つけたぴったりの暮らしとは、いったいどのようなものだったのでしょうか? |
はたこうしろう 作 | |
ほるぷ出版 | |
真っ白な画面の真ん中に、絵の具をぐっちょん!ギザギザ、てんてん、ぐるぐると塗り方に決まりはありません。手にも足にも絵の具をつけて、思うままに画面を塗っていく少女の姿が、生き生きと描かれています。“わたしのえ”は、いったいどんな絵になるのでしょうか。気持ちの良い擬音語や鮮やかな色が画面に溢れ、描くことの楽しさが伝わってきます。 |
10月
種村有希子 作 | |
偕成社 | |
幼稚園や保育園のお遊戯会。役を決める時、希望の役につけない子も出てきます。主人公のまなちゃんは、希望の役につけなかった一人です。本番前日のおけいこで、まなちゃんは先生が決めたおおかみ役が嫌で、園の柱時計に隠れてしまいます。そこに、もう一人、希望の役につけなかったお友達のかいくんがやってきます。誰もが経験するお遊戯会での思いをわかりやすく、描いている絵本です。 |
村上康成 作 | |
講談社 | |
つりをしている男の子や、巣をはってエサをまつクモ、いろいろな生き物が、それぞれ待ち望むものを、静かにじっと待っています。生きるために。誰かに会うために。「待つ」時間の豊かさに気づかせてくれる1冊です。 |
かさいまり さく 北村裕花 え | |
くもん出版 | |
れんは、買ってもらったばかりの『きょうりゅうずかん』を、友達のだいちに貸してあげました。でも、だいちには「貸してあげる」の「あげる」だけ聞こえ、もらったつもりでした。ある日、れんに「もう返して」と言われ、けんかになってしまいます。互いに思いやり悩みながら仲直りする様子が描かれています。 |
9月
もぎあきこ ぶん 森あさ子 え | |
世界文化ワンダークリエイト | |
りんご、みかん、ピーマンなど、身近なくだものや野菜が登場します。トマト とことこ、パイナップルプルなど、言葉遊びが楽しいえほんです。楽譜も載っているので、聞きなれたメロディにのせて、歌あそびも楽しめます。 |
薫くみこ 作 かとうようこ 絵 | |
ひさかたチャイルド | |
はげてしまった「ゆうやけひろば」駅の看板に、こどもたちが落書きをして、「ゆうやみひろば」駅に変えてしまいました。ゆうやみにつつまれた駅を、タタタン トトトン ゾゾゾッゾ あかいでんしゃが走ります。やがて、駅でもない所に止まったでんしゃの窓を見ると、思わぬものが見えてびっくりです。のぞき窓などの、簡単なしかけが楽しい絵本です。 |
苅田澄子 作 伊藤夏紀 絵 | |
あかね書房 | |
世界一逃げるのがうまいカメレオンどろぼうのドロンから、ハリネズミ警察署に「どろぼう予告」の手紙が届きます。ドロンは、お目当ての宝物を手に入れようと、満月の夜、パリの美術館にしのびこみます。警察は盗まれないように守りを固めます。ドロンは宝物を手に入れることが出来るのでしょうか。 |
ス-ザン・ヴァ-デ 文 ピーター・H.レイノルズ 絵 さくまゆみこ 訳 | |
さ・え・ら書房 | |
アフリカにすむジージーは、朝早くからお母さんと、遠くの川まで水くみに行きます。途中休憩しながらやっと着いて、泥の混じった茶色い水を汲んで帰ります。それを沸かして飲み水に、洗濯や夕食の用意にも使います。すると帰ってきた父さんが喜んでくれます。いつの日かきれいな水がそばにあることを願って、明日も朝早く水を汲みに行きます。ジージーたちに何か手助けができたら、と強く感じられる本です。 |
8月
しおたにまみこ 作 | |
偕成社 | |
屋根裏部屋から怖くて出たことがないおばけは、ある夜大きな月に誘われて思わず外に飛び出します。すると、翌日からこの家の女の子が屋根裏部屋にやってきました。気ままに楽しく暮らしていたおばけは、女の子を追い払おうと様々な仕掛けをします。おばけの計画は上手く行くのでしょうか?木炭鉛筆で細かく描かれた絵が、暗い夜の雰囲気を醸し出している素敵な絵本です。 |
まくの明子 作 篠崎三朗 絵 | |
てらいんく | |
めんどうくさがりやのきさくは、春になっても田植えをする気になれません。ところがある日、美しい白キツネに出会って六本の腕をもらうと、村一番の働き者になりました。そして、気だてのよいお嫁さんをもらい、しあわせ者になったきさく。六本の腕はどうなるでしょう。昔話のような楽しいお話です。 |
みやのすみれ 作 やべみつのり 絵 | |
こぐま社 | |
すみれちゃんは、よく泣きます。悲しいとき、痛いとき、思いどおりにならないとき、色々なときに泣きます。でも泣いちゃうのはしかたがないことなの。「お母さん、泣いている私を好きになって」すみれちゃんは、そう訴えるのです。これは、現在中学3年生になったすみれちゃんの、小学1年生の時に作った紙芝居がもとになっている絵本です。 |
7月
前田まゆみ さく・え | |
主婦の友社 | |
「なに かいにいく?」ページをめくるとスーパーマーケットの中。バックとおさいふを持って、さあしゅっぱつです。くだもの、やさい、さかな、パンにおかしといろいろなコーナーを回ります。すきなもの、買いたいものはみつかるかしら?絵本の中でたのしくおかいものしましょう! |
風木一人 さく 岡崎立 え | |
福音館書店 | |
前から読むと“タカ”がとんでいくおはなしになっていて、後ろから読むと“ガンのこ”がとんでいくおはなしになっています。“タカ”と“ガンのこ”とんでいく理由は違いますが、同じ絵を通して、きちんとおはなしが成り立っていています。同じ絵なのに違って見えるのが不思議ですが、とてもすんなり読める絵本です。 |
大塚ミク 作 オオノ・マユミ 絵 | |
出版ワークス | |
いなかのレストランに、とってもくしんぼうのシェフがいました。 いろいろなりょうりをつくりながらつまみぐいすると、しろいエプロンになにかがあらわれました。ふしぎなエプロンのおかげで、おいしいものができあがり、たくさんのひとをしあわせにしました。 |