こどもページ
2017年7月~12月
7月
LEE 文 みやこしあきこ 絵 |
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白泉社 | |
みなちゃんはお母さんにかまって欲しいのに、お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しくてみなちゃんのことは後回しです。そんな時、お母さんに呼ばれたみなちゃんはそっと家のクローゼットに隠れてみました。真っ暗な中、さみしい気持ちを抱えていると、ぬいぐるみたちにおままごとに誘われました。ぬいぐるみたちと一緒にお人形の赤ちゃんのお世話をしているうちに、みなちゃんは段々と優しいお姉ちゃんの顔になってくるのでした。扉の外ではそんなみなちゃんをお母さんがあたたかい愛情でうけとめます。 赤ちゃんが生まれて、おねえちゃんとしてがんばっているお子さんにお母さんと一緒に読んでほしいお話です。 |
いとうみく 文 青山友美 絵 |
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アリス館 | |
なおくんのにいちゃんはとっても泣き虫です。すぐに「なみだスイッチ」が入って泣き出してしまいます。そんなにいちゃんの泣き虫は幼稚園でも有名で、なおくんはいつも、もっとかっこいいにいちゃんだったらよかったのにと思っていました。 楽しみにしていた遠足の日、なおくんは熱を出して動物園に行けなくなってしまいます。悔しい気持ちで留守番していたなおくんのために、にいちゃんは得意のお絵かきで家の中に動物園を作ります。思わずうれし涙が出たなおくんにつられてやっぱり「なみだスイッチ」がはいったにいちゃんは、もう、ちっともかっこわるくなんかありませんでした。 |
穂高順也 文 寺島ゆか 絵 |
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文溪堂 | |
昼はお洒落なワンピースやきれいなドレスが並ぶ、その素敵なようふくやさんは、店じまいした後、真夜中に再び開店します。“よるのようふくやさん”は、次々に訪れる不思議なお客たちの少し変わった要望にとっておきの洋服を提案していきます。なるほど!という斬新な洋服には、着てみた後のオチもありますよ。次はどんな洋服が出てくるのかワクワクしながら読めるユーモアあふれる絵本です。 |
8月
ひがしちから 作 | |
あかね書房 | |
ちいさいのに、いろいろできるみーちゃんは、三輪車も、すべり台も、砂あそびもできないおとうさんに、「おとうさんたら、おおきいのにこんなこともできないの!」と繰り返します。それを笑顔で受けとめていっしょに遊ぶ、懐の大きなおとうさんの愛情が絵の中から伝わってきます。そしてみーちゃんも、やさしく見守ってくれるおとうさんがやっぱり大好き。小さな子どものあどけない言葉に思わず微笑んでしまいます。 |
ヒド・ファン・ヘネヒテン 文・絵 石津ちひろ 訳 |
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パイインターナショナル | |
てんとうむしのスポーツ大会「てんてんオリンピック」にむけて、ピピは喉をきたえています。まだ体が小さく、力のないピピは、競技に出ることが出来ないのでボートで掛け声をかける係として参加します。ピピの「そう、れっ!」「それっそれっそれっ」の掛け声に合わせて選手たちはどんどんこいでいきます。ピピの前向きな姿は、レースは勝つことではなく参加することが大事だと教えてくれます。 |
かさいしんぺい 作 いせひでこ 絵 |
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岩崎書店 | |
ぬいぐるみの「そらさん」はけいただけの、仲良しのおともだち。けいたはそらさんと、弟の誕生を心待ちにしていました。ところが、弟が生まれてみると、待っていたはずの赤ちゃんを喜んで受け入れられません。ぼくはもう、おかあさんの大事な子、「だいじっこ」じゃなくなってしまったのかもしれない、とそらさんにさみしさを打ち明けます。そんなけいたに、そらさんはけいたもずっとおかあさんの「だいじっこ」だということを話してくれました。お母さんの愛情に満足したとき、お兄ちゃんとして成長していくけいたの姿をやさしく描いています。 |
9月
マーカス・フィスター作 林木林訳 |
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講談社 | |
森の奥に住んでいるふくろうちゃんは一日中ぐっすり眠っています。いつも寝坊をして、遊んでくれる友達がいません。遊んでくれる子をさがして星空を飛んでいくと、一軒の家に目をとめました。そして、その家で寝ていた男の子と明日のお昼に遊ぶ約束をしました。夜しか起きられないふくろうちゃんは、男の子に目覚まし時計を貸してもらいました。ふくろうちゃんと男の子は遊ぶことができるでしょうか。 |
ケヴィン・ウォルドロン作 いしいむつみ訳 |
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BL出版 | |
犬のハロルドはいつもおなかをすかせています。おなかいっぱい食事をしたあとは散歩にでかけ、そのあとはお気に入りの椅子に寝そべってごろごろします。すやすや眠りながらみる夢に出てくるのははもちろん美味しいものばかりです。 ある朝、いつもの場所にお気に入りの椅子がありません。窓からのぞくと、彼の椅子がごみ収集車に放り込まれて、走り去ってしまうところでした。ハロルドは家を飛び出し、車の後を追いかけます。ほどなく迷子になってしまったハロルドが、街をさまよいながら目にしたものは何でしょう。 おいしそうな食べ物写真のコラージュ絵本です。 |
10月
ひらののぶあきぶん あべ弘士え |
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福音館書店 | |
フクロウ夫婦は、毎年子育てをしていた古い桜の木を失い、民家の軒先に吊るされた、古びた手桶で子育てをすることにしました。ヒナは父さんフクロウと母さんフクロウに守られてすくすくと育ちました。巣立ちの時、ヒナが手桶から飛び立つ衝撃で古い手桶は壊れてしまいますが、フクロウ親子は無事に旅立っていきました。翌年、フクロウ夫婦が子育てに戻ってくると軒下には新しい手桶がフクロウ夫婦のために用意されていました。 |
内田麟太郎詩 高畠純絵 |
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アリス館 | |
「うし うしろをふりかえった うしがいた」「そのうしろのうしもうしろをふりかえった うしがいた」“うし”と“うしろ”。この絵本にはたくさんの“うし”が出てきます。描かれているうしたちの表情もとても愛嬌があり、韻をふんだ文も絵も、気分を楽しくしてくれます。何度も読み返したくなる、うしだらけのうしの絵本です。 |
リンダ・ラヴィン・ロディング文 クレア・フレッチャー絵 なかがわちひろ訳 |
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絵本塾出版 | |
ジョゼットはうさぎのぬいぐるみの「ペペット」が大好きな女の子。彼女の家には、家族の肖像画がかけてありますが、ペペットの絵はありません。彼女は、パリで一番上手な絵描きさんにペペットの肖像画を描いてもらうことにしました。モンマルトルの広場に出かけると、次々に絵描きさんに声をかけられます。しかし、ピカソさんが描いた絵も、ダリさんも、シャガールさんも、マティスさんも、彼女が思うようなぺペットの絵には仕上がりませんでした。さて、誰がすてきなぺペットの絵を描けるのでしょう。芸術の都、パリの雰囲気と世界的な巨匠の画風も楽しめる絵本です。 |
アン・ハレンスレーベン作 ゲオルグ・ハレンスレーベン作 ふしみみさを訳 |
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小学館 | |
「リサとガスパール」や「ペネロペ」でおなじみの作者の本、「こねこのプーフー」シリーズの7巻目です。「さあ プーフー、おやすみなさいの じかんよ。」と告げられると、まだ寝たくないプーフーが、お母さんに一風変わったお話をしだします。 |
11月
きむらゆういち 作 竹内通雅 絵 |
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ポプラ社 | |
家に帰る途中のやまねこは、子ねずみをみつけ、近づきます。強いとうちゃんが助けてくれると信じる子ねずみと、勇気をふりしぼってやまねこに立ち向かうとうちゃんねずみ。やまねこはやられたふりをして、あいたくなっちまったぼうやのもとへ急ぎます。やまねこの目に映るねずみの親子と、やまねこの家族の姿が印象的な絵本です。 |
ナカオマサトシ さく ドーリー え |
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ポプラ社 | |
おじいさんが住んでいる「龍神村」に行く為にとび乗った電車は、妖怪ばかりが乗っている「ようかいでんしゃ」でした。なんと車掌は「はなたかてんぐ」だったのです。次々と妖怪たちから、まぎれこんだ人間探しをされて、生きた心地もしないぼく。ゆかいな妖怪たちに出会える絵本です。 |
12月
いとうひろし 作 | |
ポプラ社 | |
ルラルさんの大工仕事の腕前はなかなかのものです。ある日、雨漏りする屋根の修理を終えて屋根からおりようとしたら、はしごが倒れていておりられません。困ったルラルさんは庭にいるみんなにはしごをかけてくれるように頼みますが、みんなははしごで汽車遊びをはじめて庭を出て行ってしまいました!「ルラルさんのえほん」シリーズの第8作目のおはなしです。 |
藤村賢志 作 | |
教育画劇 | |
「すっぱりめがね」は“物のなかみ”が見える不思議なめがね。このめがねをかけると、身の回りの物はどのように見えるのでしょう。この本では、野菜やおにぎり、車や家まで、いろいろなものの断面をていねいなイラストで見ることができます。 |
西沢 杏子 文 山口まさよし 絵 |
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子どもの未来社 | |
森に冬が近づいて来ました。クマののんきーが落葉にもぐりこんで遊んでいると、コノハズクのぶっぽうそうが「ふゆごもりのけいこかい?」と声をかけました。「そうだ。ふゆごもりのじゅんびをしなくちゃ。」と気がついたのんきーは、まず、ステキな穴を見つけました。そして、どんぐりやきのこなどをたくさん食べました。でも、おなかはいっぱいなのに、何だか物足りない。そう、お友達と遊んでおかなきゃ!落葉のプールを作って、友達と思う存分遊んだのんきーは春までぐっすり眠ります。 |