こどもページ

2017年1月~6月

これまでにおすすめした本

1月

パンダなりきりたいそう
  いりやまさとし 作
講談社

かわいいパンダの子どもと一緒に、体を動かして体操しましょう。背筋を伸ばしてチューリップになったり、手と足を上げて飛行機になったり、膝を抱えておにぎりになったりします。最後はボールになってころころ転がって、お母さんパンダにぎゅっ! 親子で楽しめる絵本です。

ねこってこんなふう?
  ブレンダン・ウェンツェル さく
石津ちひろ  やく
講談社

同じ猫を、犬が見たら、ねずみが見たら、鳥が見たら、金魚鉢を透かして金魚が見たら、それはいったいどんなふうに見えるでしょう。同じ猫でも誰が見るかによって姿が違って見えるかもしれません。

ねずみから見た悪魔のような猫、のみから見た毛むくじゃらの猫、蛇から見たサーモグラフィーのような猫など、様々な猫の姿がコミカルに描かれています。

あきとふゆ はたけのごちそうなーんだ?
  すずきもも 作
アリス館

畑のごちそうである野菜がどのように成長して、どうやって収穫されるのか、優しい絵で解説されています。にんじんなら「もじゃもじゃ ふさふさ はっぱのしたに ちょこっとみえる ぴかぴかオレンジ はたけのごちそう なーんだ?」とクイズのような感覚で読める絵本です。じゃがいものパンケーキや甘いオニオンリングなど、野菜をおいしく食べるレシピも紹介されています。

2月

一日だけうさぎ
  原知子 文
こばようこ 絵
くもん出版

東京の隣町に住む女の子は1年に1度、突然「ウサギ」になってしまいます。お父さんもお母さんも「ウサギ」になります。「ウサギ」になると、学校で飼っているウサギのメイちゃんともお話ができたり、授業も体育だけになります。食事も野菜だけです。

ウサギになった視点で色々な世界を眺めていく楽しいお話です。

人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし
  マイケル・ボンド 文
エミリー・サットン 絵
早川敦子 訳
徳間書店

ネズミのペックさん一家は15匹。伯爵のお屋敷の中にある人形の家で、幸せに暮らしていました。ところが、人形の家に一大事がおこり住むところをなくした一家は、庭の物置小屋に移り住むしかありませんでした。もう二度と幸せに暮らすことはできないだろうと思っていたある日、お屋敷の中からにぎやかな声と拍手が聞こえてきました。お屋敷では、すばらしいことが起こっていました。

お屋敷の中や人形の家の家具など、すみずみまで丁寧に描かれている絵本です。

かこちゃんはひとりっこ
  石津ちひろ さく
高畠那生 え
好学社

かばのかこちゃんは一人っ子。いつも一人ぼっちで遊んだり、おやつを食べたりと寂しくてなりません。でも、誕生日がくると、たくさんの友達がやってきて、大盛り上がり!もう寂しくなんてありません。

3月

なつみはなんにでもなれる
  ヨシタケシンスケ 作・絵
PHP研究所

そろそろ寝る時間なのにお母さんと遊びたいなつみちゃん。しかし、お母さんはお洗濯したものを片付けるのに一生懸命です。なつみちゃんは体や毛布を使って変身し“何になっているのか?”とお母さんが当てるゲームをします。さて、なつみちゃんは一体何に変身しているでしょうか?
親子のひとときがとても楽しい一冊です。

ソフィアのとってもすてきなぼうし
  ミシェル・エドワーズ 文
G.ブライアン・カラス 絵
石津ちひろ 訳
BL出版

お隣に住むゴールドマンおばちゃまは編み物が上手で、いつもみんなの帽子を編んでいます。そんなおばちゃまが自分の帽子がなくてとても寒そうにしているのを見たソフィは、帽子を編んであげることにしましたが、難しくて出来上がりはまるで「おばけぼうし」のよう。困ったソフィにアイデアが浮かび、なんと世界で一番素敵な帽子を贈ることができました。大好きなおばちゃまを慕うソフィの優しさがあふれています。

クマですが、イヌです
  ダイアン・フォックス 作
クリスチャン・フォックス 作
青山南 訳
光村教育図書

ルーシーはイヌが大好きな女の子。ある日、自分のイヌがほしくなり探しに出かけると、「わたくしはイヌです」と言い張るクマに会い、連れて帰ることになりました。最初は楽しく暮らしていたふたりですが、そのうちお互いにストレスがたまり不機嫌になり、とうとうクマは出て行ってしまいました。でも、ひとりになると・・・ルーシーとくまの気持ちの変化が描かれた絵本です。

4月

きょうはたんじょうび
  中川ひろたか 文
村上康成 絵
童心社

4月、綺麗に咲いた桜の木をみて、幼稚園のみんなは桜もひとつ歳をとったことに気がつきました。すると園長先生が「一年って何だろう?」とみんなに質問します。そこで一年を一年かけて観察するために、毎月桜の木と一緒に写真を撮ってみることにしました。そして季節が進んで一年後、毎月撮っていた写真を見ながら「一年ってなんだろう?」ということをもう一度考えます。

カエルのえいゆうサー・リリパッド-ちっちゃくておっきなぼうけん―
  アンナ・ケンプ 作
サラ・オギルヴィー 絵
たなかあきこ 訳
フレーベル館

小さなカエルのリリパッドは、英雄になることを夢見て、悪者に捕まっているお姫様を探す旅に出かけます。でもどこにも悪者なんかいませんし、やっと出会ったお姫様はドラゴンと一緒でしたが、二人は大の仲良しでした。リリパッドは困ってしまいます。はたして彼は英雄になれるのでしょうか。

5月

あかですよあおですよ
  かこさとし さく
福音館書店

ここは海の中。6ぴきのたこの生徒が学ぶたこの学校がおはなしの舞台です。今日は絵の勉強をします。赤、青、緑…たこたちはそれぞれの色から連想するものを思い思いに描きました。最後のテーマは黒。さあ、みんなはどんな絵を描いたのでしょうか。愉快な結末が待っています。ほのぼのと愛らしい絵が特徴の作品です。

きょうおひさまがでなかったら(はじめてのかがくえほん1)
  塚本やすし 作・絵
フレーベル館

朝起きると、外が真っ暗でした。これは大変、雨でも曇りでもないのにおひさまが出ていません。みんなが「日焼けしていやね」「こんなに暑いと、おひさまがにくいよ」なんて言っていたから、おひさまが怒って隠れてしまったのでしょうか。おひさまがなくなったらどうなってしまうのでしょう。普段、私たちはおひさまがあって当たり前の世界に生きていますが、それがどれほどありがたいことなのかを教えてくれます。

あからん -ことばさがし絵本-(日本傑作絵本シリーズ)
  西村繁男 作
福音館書店

「あ」のページでは安全地帯の上でへびとかえるが挨拶をしています。よく見ると他にも挨拶をしている動物や鳥がいます、あざらし、あしか、あほうどり、あひる。さらに周りをよく見ると「あ」が付くものがいっぱいあります。ページをめくるごとにことばさがしが楽しくなる絵本です。

6月

はるかぜさんぽ
  えがしらみちこ 作
講談社

春風を感じた女の子は、お気に入りのワンピースに新しいくつをはいて、野原へ出かけます。春の野原には、さくら・たんぽぽ・しろつめ草・すみれ等のたくさんの花が描かれ、ページをめくるたびに女の子が春を見つけていくのがわかります。散歩に出かけたくなるような絵本です。

こまったこぐま こまったこりす
  かこさとし 著
白泉社

道に迷って困ったこぐまが帰り道を探していると、のどが渇いて困ったこりすに会いました。二人は水のみ場をみつけにいきます。すると次々に困った動物たちに出会います。最後に、それぞれの困った問題がお互いに助けあって次々と解決されていくのが面白いです。

あわてんぼうウサギ-ジャータカものがたり-
  中川素子 再話
バーサンスレン・ボロルマー 絵
小学館

おしゃかさまが前世でライオンだったときのお話です。あわてんぼうのウサギが突然鳴り響いた大きな音に驚いて、「世界がこわれる!」と駆け出すと、次々と他の動物たちも後を追って逃げ出します。その様子を見たライオンはどのようにしてみんなを落ち着かせたのでしょうか。仏教の物語集『ジャータカ』の中からの1話です。