こどもページ

2023年1月~3月

これまでにおすすめした本

3月

キッチンラボどうしてそうなる?実験レシピ 調味料編-さとうの量でふっくら&ぎっしりカップケーキ-
3.kicchin.jpg 露久保美夏 著 
 
偕成社

私たちの食に欠かすことのできない、砂糖や塩などの調味料。実は味を調えるだけではなく、料理の見た目や触感を変えるのも、調味料の担う重要な役割です。料理に詰まった沢山の科学を、簡単なレシピと共に調味料から紐解きます。他にも重曹を使うと豆腐がとろとろになる、などといった調味料の不思議な性質が満載で、料理が増々楽しくなります。

鳥のしぐさ・行動よみとき図鑑-おもしろふしぎ鳥類学の世界-
3.torino.jpg ポンプラボ 編集
 
カンゼン

身近な公園や川辺で見られる、野鳥のしぐさや行動にはどのような意味があるのか、場面ごとの写真を見ながら理解できるように構成されています。親鳥が怪我をしたふりをして、自分に注意をひきつけて天敵から雛を守っていた、などという事実が多く取り上げられています。行動を読み解いていくと、従来のイメージとは大分異なり、鳥への新たな興味が湧いてくる一冊です。

作って発見!日本の美術-埴輪も!屏風も!鳥獣戯画も!-
3.tukutte.jpg 金子信久 著・工作 
 
東京美術

埴輪や絵巻などの日本の美術を取り上げ、その作品をもとに考えられた工作を紹介しています。美術作品を見るだけでなく、手を動かし、道具を使って実際に作ってみることで、当時の人たちの環境や、様々な工夫を想像することができます。美術作品鑑賞の面白さを知るきっかけとなる本です。。

2月

化石のよぶ声がきこえる-天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ-
3kasekino.jpg へレイン・ベッカー 作
サンドラ・デュメイ 絵
木村由莉 訳・監修
くもん出版

ウェンディは、おもしろい形の石や鮮やかな色の鳥の羽根など、ほかの人が気づかない素敵な物を見つけることが得意でした。12歳の時、遠足に行った先で化石を見つけたことがきっかけで、すっかり化石にとりつかれた彼女は、やがて古生物学者になることをめざします。恐竜ウェンディケラトプスの名前の元にもなったウェンディ・スロボーダの活躍を伝える絵本です

ある日、ぼうしをかぶったら
3aruhi.jpg みとみとみ 作
えとうまさゆき 絵
 
国土社

小学4年生のれもんは、去年買ってもらったお気に入りの帽子がもうきつくてかぶれません。仕方なくお兄ちゃんのお古の帽子をかぶると、頭の奥でお兄ちゃんの声がして、話し方やしぐさまでお兄ちゃんそっくりになってしまいました。どうやら、公園で魔法使いのような姿のおばあさんと出会ってから、他人の帽子をかぶると、その人の考えていることが分かるようになったみたいです。人の心の内を知りたい気持ちや、知ってしまったが故に抱く不安や心配を描く物語です。

黄金の村のゆず物語
3ougonno.jpg 麻井みよこ 著
ポプラ社

爽やかな独特の風味を持つ“ゆず”。もともとの原産国は中国で、日本には平安時代に渡ってきたといわれています。徳島県木頭村では、自然豊かな環境や気候を生かして日本で初めてゆず栽培が行われました。実がなるまでに18年かかるとされているゆずが、どのように全国に広まっていったのか、木頭村での人々の尽力の歩みをたどります。

1月

にわか魔女のタマユラさん
3_niwaka.jpg 伊藤充子 作 
ながしまひろみ 絵 
 
偕成社

タマユラさんは喫茶店の店主です。ある日、突然お客のヨルさんから黒いカバンを預かることになりました。カバンを開けてみると、出てきたのは、大なべ・ほうき・鉢植え・黒ネコ。カバンにおさまるとは思えないものばかりです。そして、カバンから出てきた黒ネコに名前をつけると、次々に“ふしぎすてき”な出来事が起こり始めます。タマユラさんと黒ネコ達との日常のやりとりに、優しい気持ちになれるお話です。

なりたいわたし
3_naritai.jpg 村上しいこ 作 
北澤平祐 絵
 
フレーベル館

小学3年生の千愛(ちなる)は、気持ちの優しい女の子。“学童クラブ・くれよん”で仲良しの同級生3人とよく遊んでいます。ところが、その3人がソフトボールや劇団、アナウンサーなど将来の夢を見つけ、学童クラブを辞めることになりました。将来の夢が見つからない千愛は悩み、3人との関係もぎくしゃくしていきます。千愛が“なりたいわたし”を見つけ、一歩一歩大人に近づいていく成長物語です。

屋根のうえのバトンリレー-日本でいちばん南にあるかやぶきの家-
3_yaneno.jpg 横塚眞己人 写真と文 
 
ほるぷ出版

沖縄県西表島には、日本最南端のかやぶき屋根の家“新盛家”があります。150年前に建てられた家は、沖縄県の有形文化財に指定され大切に守られています。新盛家では、10年に1度村人達の手で、昔ながらの伝統的方法でかやぶき屋根の修繕作業が行われます。屋根のふきかえ作業を通して、知恵や技術、ゆいまーる(助け合い)の精神が次の世代へ受け継がれていく様子を丁寧に紹介した一冊です。