こどもページ
2018年1月~6月
1月
![]() | 斉藤倫 作 くりはらたかし 画 |
福音館書店 | |
セロは「クリスマスなんて、だいきらいな」10さいの男の子。おとうさんは、12月になると家にいないし、おかあさんはデパート勤めなので、いつも、孤独な、さみしいクリスマスだったからです。じつはおとうさんはサンタクロースなのですが、セロの願いを聞き入れ、サンタをやめることにします。ところが、セロはおとうさんに、再度サンタになってもらうように頼みます。サンタのくることを待ち望んでいる人のいることを、知ったからです。 |
![]() | さえぐさひろこ 作 にしむらあつこ 絵 |
フレーベル館 | |
小学3年生のかずきは、クラスでは「よわっち」と呼ばれている男の子。ある日、かずきは不思議なおばあさんに出会い、気づくと見知らぬ町へと迷いこんでいました。その町で、キズカちゃんという元気な女の子に出会ったかずきは、ふたりで力をあわせて、いろいろな事件を乗り越えていきます。おばあちゃんが教えてくれた『もうひとりの自分』、それは、物語を読んだ人にも勇気を与えてくれます。 |
![]() | アンドリュー・ラーセン 文 カティ・マレー 絵 志多田静 訳 |
六耀社 | |
アメリカの実業家として知られる、アンドリュー・カーネギーは貧しい少年時代を過ごしました。家族を支えるために働きつづけ、学校へ通うこともできませんでした。そんな彼を成功に導いたのは事業家が開放していた個人図書館でした。努力の末に成功した彼は、その富を惜しむことなく、公共図書館の建設のために寄付し、世界中に図書館が建てられました。一生懸命学ぶことの大切さ、富を分け合い、人を手助けすることの尊さが伝わる伝記絵本です。彼が建てたニューヨークのカーネギーホールも有名です。 |
![]() | 稲葉茂勝 著 |
今人舎 | |
パンダに関する本は多数出版されていますが、この資料が他と異なる点は、パンダの生態だけでなく、パンダをめぐる中国の外交政策や、自然環境や絶滅危惧種の保護にいたるまでを記述し、タイトルどおりパンダを足がかりとして多くの教科へと視点を広げているところです。パンダに興味がある子どもだけでなく、幅広く一般の方にも薦めることができます。 |
2月
![]() | イ・ミョンエ 作と絵 生田美保 訳 |
ポプラ社 | |
今、私達が日常的に「便利」ということで使っているプラスチック。それが捨てられ海に流され、人工の色のかけらとなって漂い、やがて島を作っていきます。そして、そこを訪れるいきものに害を及ぼしています。無垢な鳥の目線で描かれたこの作品は、見る人の心に訴えかけます。 |
![]() | マイケル・モーパーゴ 作 ゲーリー・ブライズ 絵 おびかゆうこ 訳 |
徳間書店 | |
山で走り回ることが大好きなトマスは8歳の男の子です。ある雨の日に母親に連れられてはじめて図書館を訪れます。トマスは、しぶしぶ足を踏み入れたおはなしの部屋のすみに木でつくられたユニコーンを見つけます。それはまるで生きているかのように見えました。図書館の先生がそのユニコーンに腰掛けて本を読み始めるとトマスは魔法にかかったようにおはなしの世界に引き込まれ、図書館が大好きになります。 ある日、突然村で戦争がはじまります。戦火の中から本を守ることができたのはユニコーンの魔法でしょうか。どんな時でも希望と勇気を与えてくれる本の力に気づくことができる物語です。 |
![]() | 結城昌子 文 |
西村書店 | |
日本ならではの繊細な心で表現された世界に誇れる美術作品たちを、躍動感あふれる解説文とともにながめてみましょう。大きなおしり!の縄文のビーナス(土偶)。日本のマンガのルーツといわれる、線だけで描かれた巻き絵の鳥獣人物戯画。そのほか 屏風絵や浮世絵など、全24作品。見開きに一作品ずつじっくり味わうことができ、美術鑑賞を楽しめます。 |
3月
![]() | 田中マルコ 文 松井雄功 絵 |
小学館 | |
犬と飼い主達との心温まるお話が5話収録されています。亡くなった犬がたった一度だけ大切な人に手紙送ることができるという「犬の国」。今は亡き愛犬の気持ちを知ることで、家族の絆をもう一度考えることができます。 |
![]() | 長田弘 作 長新太 絵 |
偕成社 | |
あっちゃんは、留守番中に鳴った電話に恐る恐る出たところ、それはそれはびっくりしました。なんと、あわてんぼうのお父さんが失くした、青いしましまの帽子からの電話だったのです。この帽子は、何をしたいのかを迷う大人には話をするけれど、やりたいことがいっぱいの子どもには何もしゃべらないという、不思議な帽子だったのです。やがて、帽子は誰かに拾われ、長い旅の末、意外なものの頭に乗っていました。1974年刊行の同書の新装版です。 |
4月
![]() | かさいまり 文 しのとうこ 絵 |
アリス館 | |
夏休みにおばあちゃんの家に引越してきた10歳の浩介。新しい町を探検して見つけた駄菓子屋には、無愛想なじいちゃんがいました。家では心配ばかりされてきゅうくつだった浩介にとって、じいちゃんとの静かな時間は居心地がよく、いつしか放課後の居場所になっていきます。友達を作るのが苦手な浩介は、じいちゃんとのかかわりのなかでゆっくり成長していきます。 |
![]() | 久住昌之 文・絵 |
福音館書店 | |
さまざまな料理に用いられ、体調を整える効果もあったりと、人気や実力はあるのに意外と目立たない野菜、大根。この本では大根についてさまざまな面から解説しています。さて、「大根役者」という言葉もありますね。なぜヘタな役者が大根役者とよばれるようになったのか、読んでみればわかります。 |
![]() | 新井けいこ 作 はせがわはっち 絵 |
小峰書店 | |
学年行事がしりとり大会に決まり、恭平はのんびり屋の健太としりとりの特訓をすることにしました。「る」や「ず」から始まる少ない単語の対策と、辞書を読んで言葉を覚える作戦です。1ヵ月後、いよいよしりとり大会が始まりました。勝ち進んだ2人はとうとう決勝で対戦します。 |
5月
![]() | 土屋竜一 著 Mariya Suzuki 絵 |
みらいパブリッシング | |
リュウちゃんは、じっとしているのが嫌いな元気な男の子。やんちゃで怪我が多く、花沢病院の常連さんです。そんなリュウちゃんが、筋ジストロフィーという病気のため、少しずつ手足が思うように動かなくなってしまいます。それでも、友だちと一緒に出来ることは挑戦しようとするリュウちゃん。今出来ることに精一杯向かっていく姿に、勇気をもらえる物語です。 |
![]() | 伊知地国夫 写真 |
小学館 | |
毎日見ているはずの水など、知っているつもりでも、知らない姿があるのです。身近なものが消えたり、落ちたりと動く時の姿がたくさん見られる図鑑です。“しゅんかんを見る”考えただけでわくわくしませんか。じーっと見つめたら、もっといろいろなものが見えてくるのかもしれません。お休みの日に実験したくなるほど、楽しい写真満載です。 |
![]() | 藤重ヒカル 作 浜野史子 画 |
福音館書店 | |
この本には5つのおはなしが書かれています。全て桜が谷(さくらがや)団地、別名“おばけ団地”でおきたことです。敷地には、今は人が住んでいない旧番地があり、その場所には、不思議で怖い噂話がありました。けれども実際に確かめてみると、伝わっていることと違い、心がポッと温かくなります。読んだ後はおばけ団地に行ってみたくなるかもしれません。 |
6月
![]() | いまむらあしこ 作 にしざかひろみ 絵 |
理論社 | |
勇気くんは、教室へ迷い込んだ子スズメが追いかけ回されるのを見て「逃がしてやって!」と涙をこぼし、転校初日で泣き虫とあだ名を付けられます。しかし、泣きながらもたった一人で様々な出来事に向かっていく勇気くんに、クラスメイトの気持ちにも変化が表れてきます。表題『なきむし』のほか、『きかんぼ』も収録。2000年刊行の『なきむし』と、1997年刊行の『きかんぼ』を改題・加筆・合本した、友情を発見するお話です。 |
![]() | 茂市久美子 作 よしざわけいこ 絵 |
講談社 | |
大魔女が残した予言どおり、七魔が原の魔女バジルのもとへ、リブラ国の使者がやってきました。リブラでは、コウモリ男のたくらみで、自由と平等がおびやかされていると言うのです。バジルは大魔女の詩を手がかりに、自分を守ってくれる魔法の剣(つるぎ)を持ち、遠い遠い東の国リブラへと向かいます。コウモリ男の悪だくみに立ち向かう、魔女バジルのお話です。 |
![]() | 大島英太郎 作 真鍋真 監修 |
福音館書店 | |
1996年に中国で発見された恐竜の化石には、鳥のヒナに生えているような、ふさふさした羽毛のようなものが残っていました。6600万年前に絶滅したと思われている恐竜ですが、一部は絶滅をまぬがれて鳥に進化し、今も私たちの身近で生活しているのです。この本では、その進化の過程を詳しく知ることができます。 |