町外れに住む、野暮らし族のお姫さまとして生まれたトロリーナと、町で生まれたペルラは一族の長老の勝手な考えで取り換えられてしまいます。そうとは知らずに７歳になった二人ですが、トロリーナは町で育ったにも関わらず、野暮らし族の好きなことをし、ペルラは野暮らし族のお姫さまらしくなく、町の女の子が好きなことをするのでした。それぞれ異なる境遇で育つ二人が、周囲を驚かせ楽しませる愉快なお話です。

病気やケガなどで動きにくくなった体の動きを助けてくれる道具は、いろいろあります。心臓の調子が悪くなると、血液が酸素を体中に送れなくなります。そのような場合に、心臓の働きを助けてくれる道具としてペースメーカーがあります。このペースメーカーが果たす役割や仕組み、どのようなことに気をつければよいのかを分かりやすく教えてくれ、病気や障害を持つ人への理解を深めることのできる本です。

人間と一緒に仕事をしている、ちいさなトガリネズミが主人公の絵本です。働きもののトガリネズミの普通で穏やかな日常を、カラーとモノクロの両方で情緒豊かに描いています。トガリネズミのきっちりとした習慣や、心に抱くささやかな憧れ、友達との再会を喜ぶ姿は、大げさではないけれど、さりげない幸せを感じられて心が温まります。

がくさんは、宅配便の配達の仕事をしています。ある日、森の奥に住む大木さんへ荷物を届けにいきました。やっとたどり着いたポストに荷物が入らなくて困っていると、突然女の子から声をかけられました。その子は、風や木々と対話ができる不思議な女の子でした。森の自然が感じられる、爽やかなお話です。

小さな女の子のリパは、庭の手入れが得意です。ある日、花を育てるのが大好きなリシュカおばあさんの家に行くと、庭がとても荒れていました。リパは、おばあさんが、飼っている猫がいなくなってふさぎ込んでいることを知りました。そこで、友達の野鳥のシーコルと一緒に庭を綺麗にすることにしました。庭が鮮やかに生まれ変わっていく様子に、心が躍ってくるような物語です。。

ある朝、しんちゃんの「おはよう」がぬすまれました。この言葉を盗んだのは、町でうわさのオハヨウどろぼうに違いありません。でも誰もその姿を見たことがないのです。「おはよう」を取り返すため、しんちゃんはおじいちゃんとオハヨウどろぼうを探します。果たして犯人は誰なのでしょうか。町の人達とユニークなやり取りが繰り広げられる、賑やかで愉快なお話です。

“ゆうびんやのホカリさん”シリーズ４作目で、冬にまつわるお話が３編載っています。町のねずみが野ねずみを家に招待する手紙や、杉の木や森の動物達がサンタクロースに出す手紙、冬眠している友達と遊ぶためにキツネが出す手紙など、ホカリさんは郵便配達に大活躍します。皆の手紙を送りたい気持ちに寄り添うホカリさんに、心がぽかぽかしてくる本です。

私たちの食卓によく並ぶブリやサンマなどの魚を集めた図鑑です。日本の海や川には沢山の魚がいますが、人が食べる魚ばかり捕まえている事や、気候変動による海水の温度上昇によって魚の数は減ってきています。この本では、魚の数を青(多い)・黄(少し減っている)・赤(少ない)の信号で表しています。魚の住む環境を守りながら、魚を大切に食べる意識を持たせてくれる本です。

二つの大きなマンションに挟まれた小さな空き家。この家を知っているのは、友達同士のアリスとジェーン、それから小さいおばあさんのオブライアンさんだけ。入居希望者が見学にやってきても、皆には小さすぎて中々入居者が決まりません。それなら、「あたしたちのおうちごっこに使おう！」とアリス達はその家に踏み込みます。オブライアンさんのため、怖い大家さんに果敢に立ち向かうアリス達の姿に勇気をもらえます。