こどもページ
2020年1月~6月
6月
![]() | 竹山美奈子 取材・文 えがしらみちこ 絵 |
岩崎書店 | |
色々なことがゆっくりなあいちゃん。3年生まではゆっくり勉強できる特別支援学校へ通っていました。少しずつできることが増えてきたので、4年生からおうちの近くにある地元の小学校へ転校しました。クラスの子ども達が抱いたダウン症への疑問に、あいちゃんのママが手紙でわかりやすく丁寧に教えてくれます。あいちゃんの頑張り、まわりの子ども達の自然な行動がとても素敵です。 |
![]() | ささきみお 作 |
文研出版 | |
いろいろな食べものたちがたのしく暮らす江戸の町。ぎょうざ頭のお奉行様、おぶぎょうざさまが難事件を解決します。しかし、その本当の姿を知るものは、たった一人の忍びと、一匹の猫だけ。いつもはしっかり閉じている頭がぱっくり開くとき、思わぬ方法で事件を解決するおぶぎょうざさま。読んでいて楽しくて、お腹がすいてしまう本です。 |
![]() | リビー・ウォルデン 作 リチャード・ジョーンズ 絵 横山和江 訳 |
鈴木出版 | |
山にはたくさんの生きものがいます。夜明けとともに飛び立つ鳥、昼の暖かい日差しの中でくつろぐ動物、夕方ねどこへ戻るものや逆に活動を始めるものたち。そんな生きものたちの日々の営みを山は静かに見守っています。静かな温かみのある絵で自然のすばらしさを感じることができる絵本です。 |
5月
![]() | ローラ・エイミー・シュリッツ さく ブライアン・フロッカ え 中野怜奈 やく |
福音館書店 | |
王様とおきさき様は、お姫様がりっぱな女王になれるよう、朝から夜まで勉強や運動をさせました。うんざりしたお姫様は、自分の名付け親の妖精に助けてほしいと手紙を出します。すると次の日の朝、大きなワニがやってきました。ワニがお姫様になりすましている間に、お姫様は、はじめて外へ出かけます。お城で暴れるワニと外ですごすお姫様。それぞれの姿がとてもおもしろいです。 |
![]() | おくやまゆか 作 |
偕成社 | |
うりぼうのウリタは、くいしんぼうで元気な子。春から通いだしたもりの学校では、友だちもたくさんできました。そんなウリタが、学校の友だちと毎日楽しく過ごす様子や、低学年が経験するようなちょっとしたハプニングがとても愉快に描かれています。挿絵の動物たちもとても可愛いのでそれを見てるだけでも楽しくなる物語です。 |
![]() | 鹿島建設株式会社 監修 |
フレーベル館 | |
マンションがどんな過程で出来上がるのか、同じ位置(定点)から見ていきます。各ページにある工事の説明が、絵のどこの部分なのかを探すのも楽しい。普段は見えない「仮がこい」の中で行われている工事を知ることができる本です。巻末で紹介されるマンション豆知識も興味深いです。 |
4月
![]() | マーガレット・ホルト ぶん ウォルター・ロレイン え 小宮 由 やく |
大日本図書 | |
引っ越してきたばかりで知り合いがいないデイビッド・マックチーバーは、友達が欲しいと思いながら、頼まれたおつかいに出かけます。その帰り道のこと。品物を入れた紙袋の底が少しずつ破れていって、買ったばかりのお肉やソーセージが落ちてしまいました。ようやく気づいたデイビッドが慌てて拾いに戻ると、そこにはたくさんの犬がいてさあ大変。 |
![]() | いとうひろし 作 |
ポプラ社 | |
面白半分に小さな動物を追いかけるのが大好きなライオンと、驚くほど足の速いシマウマが追いかけっこを始めました。すると、シマウマの縞模様は剥がれてライオンに、ライオンのたてがみはシマウマに張り付いてしまいました。いとうひろしさんのユーモアあふれるお話です。 |
3月
![]() | 高畠じゅん子 作 小林ゆき子 絵 |
小峰書店 | |
ウサギなのににんじんが大の苦手な“トリン”。大好きなチョコレートプリンが給食に出た日、チョコレートプリンをおかわりするためには、大嫌いなにんじんも残さず食べなければいけません。友達の嫌いな食べものと交換を試してみたけれど、結局自分で食べなければいけなくなりました。そこで“トリン”が友達の“ミア”に言われて試した方法とは何だったのでしょうか。 |
![]() | 山本悦子 作 市居みか 絵 |
童心社 | |
1年生になったけいくんは、友だちをどうやって作ればいいのか考えるとドキドキしてしまいます。ホッとできる場所だった学校の池も工事で水をぬくことになりました。そんな時に、けいくんは、池で見つけた小さなカッパを家に連れて帰りました。でも餌はないし、ママは生き物が嫌いだし、助けてくれる友だちもまだ作れていません。内気な心をやさしく勇気づけてくれるお話です。 |
![]() | イーディス・サッチャー・ハード ぶん クレメント・ハード え 小宮由 やく |
大日本図書 | |
ある日、スージーはマグスおばさんと二人でどうぶつえんに出かけることになりました。マグスおばさんは大のきれいずき。何でもきれいにしないと気がすまないという変わったところがあります。これから出かけるというのに、マグスおばさんはあちこちをきれいにし始めました。マグスおばさんの大さわぎを起こしていく様がとってもゆかいなお話です。 |
2月
![]() | 服部千春 作 さとうあや 絵 |
童心社 | |
小学2年生のはるかちゃんは、入学以来、学校で一度もしゃべったことがありません。家では誰とでも話せるのに、学校だとはずかしくて声が出ないのです。あるとき、クラスで一番元気なあきらくんと隣の席になります。あきらくんとの学校生活を通して、はるかちゃんの気持ちに変化が生まれます。 |
![]() | なかがわちひろ 作 |
アリス館 | |
はるちゃんは学校に小人の模様のハンカチを持っていきました。誰にも秘密ですが、小人はハンカチの中で寝返りをうったり本を読んだり、動くのです。とてもこのハンカチは使えません。ところが給食の時間に事件が起こります。困ったはるちゃんを助けてくれたのは、ほとんど話したことのないミヨンちゃんでした。小人のハンカチが不思議をたくさん起こします。 |
![]() | 大久保雨咲 作 相野谷由起 絵 |
童心社 | |
はじめてコインランドリーに来たおばあさんの前に、あらいぐまの子が現れ、ハンカチを一緒に洗ってほしいとお願いします。悲しいことがあるたびにハンカチで涙を拭いていたら、“かなシミ”というシミが取れなくなったというのです。おばあさんは、ハンカチも一緒に洗濯機に入れました。洗濯機が回り始めると、あらいぐまは悲しかった出来事を話し始めます。 |
1月
![]() | ジョシュ・ファンク ぶん スティーヴィ・ルイス え 金柿秀幸 やく |
イマジネイション・プラス | |
ニューヨーク公共図書館の入口には、彫像のライオンが2頭います。ところがある日、そのうちの1頭がいなくなってしまいました。夜明け前に持ち場へ帰ってこないと大変です。「図書館に入ったのかも」。残された1頭は相棒を見つけるため、広い図書館のあちらこちらを探し回ります。1895年に設立された実在する図書館を舞台にしたお話です。 |
![]() | 福本友美子 作 たしろちさと 画 |
玉川大学出版部 | |
ゆりかは、おかあさんと上野の国際子ども図書館へいきました。「子どものへや」に入るとお母さんは調べものがあると言って他の部屋に行きました。ゆりかは本棚から知っている本を取り出し読み始めました。しばらくするとパサッというかすかな音が聞こえ振り向くと『すこしはものしり』という妖精が立っていて、ゆりかを不思議な世界へ導きます。 |
![]() | ケネス・クレーグル 作 津森優子 訳 |
瑞雲舎 | |
ヘンリー・アルフレッド・グラマソンは、イギリスの伝説の勇者アーサー王のひひひひひ孫。6歳の誕生日を迎えると、“戦える相手”を探すため、ロバのナックルにまたがり冒険の旅へと出かけます。火を噴く竜や一つ目の大男、鳥の怪物に海の怪獣と、次々に探し出しては恐れることなく戦いを挑むヘンリー。そんなヘンリーが最後にみつけたものとは? |