こどもページ
2019年7月~12月
12月
![]() | 石川えりこ さく・え |
福音館書店 | |
秋になり、ちえちゃんは柿の実をほおばり、渋さに驚きます。「しぶがきにまほうをかけるとあまーくなるんだよ」とおばあちゃんに言われ、おにいちゃんとおねえちゃんと魔法をかけ始めます。何日もかけて見守った渋柿は、あまい干し柿になりました。挿絵もほのぼのとしていて、何度も読みたくなる本です。 |
![]() | マイケル・モーパーゴ 文 ジム・フィールド 絵 佐藤見果夢 訳 |
評論社 | |
昔、おじいちゃんからもらったクリスマスプレゼントは手紙でした。毎年クリスマスがくると、家族全員でその大切な手紙を読みます。「かわいいミア」で始まる手紙には、みんなのしあわせを願うおじいちゃんからの愛に満ちた、そして切実な願いがこめられていました。それは、この本を読んだ皆さんへのメッセージでもあるでしょう。 |
![]() | 横田明子 作 井川ゆり子 絵 |
国土社 | |
友達が引越しすることを聞いて怒ってしまったメイ。そのまま友達は、遠い南の島へ引越してしまいました。二人で蝶々を捕まえようと約束していた秋が来ましたが、メイはひとりぼっち。そこに近づいたのは、アサギマダラのフウ。友達と仲違いした自分にメイを重ね合わせて、自分の羽を手紙にして届けてあげようと旅立ちます。小さな体で、はるか遠くまで飛ぶ不思議な蝶々のお話です。 |
11月
如月かずさ 作 コマツシンヤ 絵 | |
偕成社 | |
ミッチは道ばたに落ちている不思議なものを集めるのが大好きな男の子。夏休みのある日、クジラの形をした小さな木のかけらを見つけて家に持ち帰ります。ところが、誤って麦茶をかけてしまうと、なんと生きた小さなクジラになりました。鳴き声がセミにそっくりなので、セミクジラと名付けて水そうで飼うことにしますが、はたして無事に育つでしょうか。 |
ミノオカリョウスケ さく | |
福音館書店 | |
わたしたちの食卓になじみ深いお味噌汁。そのお味噌汁をつくるのに欠かせない味噌は“ダイズ”からできています。おいしい味噌づくりはまず、春にダイズの種をまくことから始まります。ダイズを育て味噌ができるまでを描いた、楽しく読める食べものの知識絵本です。 |
松沢陽士 写真 高岡昌江 文 | |
ほるぷ出版 | |
水槽の中を優雅に泳ぐ金魚は綺麗ですよね。でも、海にも川にもいないちょっと変わった魚です。なぜなら、金魚はフナをもとに人が作った魚だからです。輝く金色、朱色、黒にまだら模様など色も様々、ひれの長さや体の形も違う金魚を、美しい写真で楽しめます。 |
10月
![]() | ローラ・ノウルズ 文 クリス・マッデン 絵 石川直樹 訳 |
講談社 | |
地球上には、様々な理由で驚くほどの長い距離を移動する動物がたくさんいます。この本では、そうした生き物の中からごく一部を抜粋し、その旅の目的や不思議な行動などを紹介しています。落ち着いたトーンの美しい絵と分かりやすい文章が、生き物たちの旅の様子を想像させてくれます。 |
![]() | 山下明生 作 長谷川義史 絵 |
あかね書房 | |
明治6年、広島に初めての小学校が出来ました。校庭の木の根元のほら穴に住むタヌキ一家の父さんは、“タヌキにも教育が必要”と、夜の学校で子ダヌキたちに勉強を教え始めます。タヌキをめぐる可愛いお話と、広島の時代の流れを見つめる、ほんとがいっぱいのお話です。 |
![]() | 斉藤洋 作 森田みちよ 絵 |
講談社 | |
学校から帰ってきたぼくは、ママに頼まれて図書館へ本を返しに行きました。返却を終え、大好きなバスの図鑑を見ながら楽しく空想するうちに、いつの間にか眠ってしまいます。おばけの夢で目を覚ますと、もう夜になっていました。そしてぼくはその後、夜の図書館でちょっと怖い不思議な体験をしたのでした。 |
![]() | 成美堂出版編集部 編著 |
成美堂出版 | |
“けもの竜”や“かみなり竜”などの分類ごとに恐竜が紹介されているほか、翼竜など恐竜以外の生き物を含め全124種類の太古の生き物が掲載されています。文章はひらがなで書かれており、「恐竜に好きな食べ物はあったの?」「どうして首が長いの?」などクイズもあります。文字が読めなくても、たくさんのイラストを見て楽しむことができます。 |
9月
![]() | 内田麟太郎 作 井上コトリ 絵 |
童心社 | |
タコのターくんは、マッサージが得意です。草原に住むライオンのラオくんから、母さんが疲れているので、マッサージをしてほしいという手紙をもらいました。ラオくんの家についたターくんは、ていねいにマッサージをして効果抜群でした。これで安心と思ったら、今度はゾウのお母さんから大変な相談ごとが持ちこまれます。心優しいターくんの腕の見せ所です。 |
![]() | 北川チハル 作 よしざわけいこ 絵 |
文研出版 | |
自分の筆箱があるのに、毎日ゆいに鉛筆や消しゴムを借りるしろう。ある日そのひみつをゆいに教えてくれました。筆箱には蝶のさなぎが入っていて、飛び立つときにそばにいる人の願いをかなえてくれるというのです。夢パワーを信じて、シロと名づけたさなぎが羽化して飛び立つ日を心待ちにする二人。秘密を共有する二人のドキドキが伝わってきます。 |
![]() | 斉藤洋 作 高畠純 絵 |
講談社 | |
地球人が持ち込んだカレーを食べまくり、火星の水を飲み尽くしてしまった火星人や、水星人のペットだった巨大カメが、地球に迷い込み子どもに捕まるお話など、奇想天外でユーモラスなお話が8つ。斉藤洋の世界を満喫できる一冊です。 |
8月
![]() | 藤原由美子 文 安井寿磨子 絵 |
福音館書店 | |
養蜂家の仕事について、四季を通して少年の視点で描かれています。少年は、養蜂家のおじさんの手伝いをしながら、ミツバチの生態や行動、自然との関わりなどについても学んでいきます。手伝った後におじさんからもらう蜂蜜等、ミツバチによってもたらされる様々な恵みのお土産にも興味がそそられます。 |
![]() | 原京子 作 高橋和枝 絵 |
ポプラ社 | |
小1の冬休み、森できつねのコンタと出会い仲良しになったまゆ。それは誰にも秘密でした。小2の夏休みも森に出かけ、コンタと遊ぶうちに困った事が起こり、おじいちゃんに助けを求めます。コンタのことを知られてしまいますが、おじいちゃんも子どもの頃の秘密を明かしてくれるのでした。『もりのゆうびんポスト』から続くシリーズ2作目です。 |
![]() | トビイルツ 作・絵 |
PHP研究所 | |
ある日しまうまは、「見つけると幸せになれるという幻の動物」を探している砂漠の王様に会いました。王様も幻の動物とはどんな動物かわからないので、しまうまに珍しい動物がいたら連れて来るように頼みます。しまうまはさっそく探検に出かけ、これはと思う動物たちに声をかけますが誰も一緒に来てくれません。幻の動物とはどんな動物なのでしょう。 |
7月
野村たかあき 文絵 | |
教育画劇 | |
昔は、忘れっぽい、あわてる、ということを“そこつ”と言いました。そこつ者の中でもまめでそそっかしいのが八五郎。観音様にお参りした帰り、行き倒れがいると聞いてどうしても見たくなります。大勢の人だかりを抜けてなんとか覗きこむと、そこには同じ長屋に住む、兄弟同然の熊五郎の姿が。さて、死体を引き取るよう頼まれた八五郎がとった行動とは?とても楽しい落語絵本です。 |
ジェームズ・サーバー 作 ルイス・スロボドキン 絵 なかがわちひろ 訳 | |
徳間書店 | |
病気のレノア姫に「お月さまをもらったら元気になる」と言われた王様。早速、大臣や数学者、魔法使いに月を取ってくるよう命令しますが、出来ないと断られます。月を手に入れる方法などあるのでしょうか?常識にとらわれている“かしこい”大人たちと、自由で夢にあふれたレノア姫との対比が楽しい物語です。このお話は絵本として親しまれて来ましたが、今回読み物のかたちで出版し直されました。 |
寺沢孝毅 文 あべ弘士 絵 | |
偕成社 | |
北海道の天売島(てうりとう)には、毎年、春になると様々な種類の海鳥がたくさんやってきます。海鳥たちはここで卵を産み、子育てをして、夏が終わる前にはまた遠い海の向こうへと旅立っていくのです。この絵本には、天売島に渡ってくる海鳥の様子を通して島の1年が描かれています。 |