2023年度1号〜6号
3号
![]() | 大塚美加 ぶん 齋藤槙 え |
福音館書店 | |
水族館の生き物たちは、病気やケガの時“すいぞくかんのおいしゃさん”(獣医)に診てもらいます。獣医さんは、生き物たちの健康を守り、病気を治すだけではなく、えさの準備、水槽の掃除、ショーの手伝いまで行います。生き物たちが元気でいられるように奮闘する獣医さんの仕事の様子がよく分かります。 |
![]() | 大塚健太 文 出口かずみ 絵 |
世界文化社 | |
小鳥の忍者シジュウカラのすけは、メジロ城のお殿様に世界で一番おいしい木の実をとってくるよう頼まれ、仲間と一緒に出発します。その途中、ヘビやタカなどの天敵に次々遭遇し大ピンチに!彼らはこの困難を乗り越えて無事任務を果たすことができるのでしょうか。巻末に小鳥博士によるシジュウカラ語(鳴き声)の解説があります。 |
![]() | 阿部結 作 |
福音館書店 | |
おじいちゃんのくしゃみは、とても大きいくしゃみです。くしゃみの勢いで、木の上のりんごを落としたり、襲ってきた猛獣を追い払ったり、空を飛んでどこにでも行ける“世界一のくしゃみ”だと、おじいちゃんは言います。ある日おじいちゃんは特大のくしゃみをして、空高く飛んで行ってしまいました。おじいちゃんは一体どこに?おじいちゃんと孫のやり取りに、思わずくすっと笑ってしまう絵本です。 |
![]() | ウェイド・ブラッドフォード 文 ケビン・ホークス 絵 青山南 訳 |
ひさかたチャイルド | |
今夜ナカヨシ・ホテルへ泊まりに来たのは、眠くてたまらないイビキさん。案内された部屋にはすでにネズミの先客がいました。部屋を変えてもらいますが、次の部屋でも、その次の部屋でも問題発生。ゆっくり眠れる部屋を探して、イビキさんはフロアを上がっていきます。やがて辿りついた最上階。イビキさんは無事眠れるのでしょうか?おかしなホテルのある一夜を、ユーモアたっぷりに描く一冊です。 |
2号
![]() | 杜今日子 さく |
福音館書店 | |
まあるい穴のドーナツや、熱々の焼き芋、ふんわりとした肉まんなど、おいしそうな食べものを、どんどん「はんぶんこ」にしていきます。友だちや家族とおいしいものを分けあう時の、じんわり心が温かくなる気持ちが伝わります。「はんぶんこ」や「いただきます」などの言葉の繰り返しがリズミカルで、赤ちゃんの読み聞かせにぴったりの絵本です。 |
![]() | 間瀬なおかた 作絵 |
ひさかたチャイルド | |
家族で買い物に出かけ、風船をもらった女の子。帰りの電車に乗るとき、おもわず風船を手ばなしてしまいます。電車は発車し、風船はふうわり空をのぼっていきました。ところが、電車が進む先に、風船もついてきているようです。穴をのぞいてみたり、しかけのページをめくってみたり、風船を探しながら電車に乗って小さな旅を楽しむことができます。 |
![]() | クリストファー・デニス 作 中井はるの 訳 |
化学同人 | |
ふくろうのアウルは、人間の騎士達が急に城から姿を消してしまったために、思いがけなく騎士の学校に合格し、厳しい訓練に励んで、ずっと夢に見ていた騎士になりました。ある夜、見張りをしているアウルの前に、恐ろしいドラゴンが現れます。アウルはこの難局を乗り切り、城を守ることができるのでしょうか。中世的な騎士の世界と現代的なユーモア、鮮やかに光と影を使っている絵など魅力がいっぱいの本です。 |
![]() | りとうようい 作 |
絵本館 | |
トラが“こしたんたん”とウサギを狙っていると、シカにイノシシ、ウシまでやって来ました。嬉しくて大興奮のトラは果たして獲物を捕らえることができるでしょうか。トラの表情がくるくる変わって面白く、自分で読んでも、読んでもらっても楽しい絵本です。まわりの小さな生き物も“こしたんたん”と獲物を狙っているので、ページの隅々までじっくり見てください。 |
1号
![]() | 北村人 作 |
ポプラ社 | |
「カッチコッチ カッチコッチ ポーン」振子時計が10時になると、「パッポー パッポー」と鳩が出てきました。次に時計が11時になると、「ニャッオー ニャッオー」と猫が出てきました。時間ごとに出てくる動物や時計の鳴る音が変わっていくさまが、楽しい絵本です。 |
![]() | 高畠純 作・装丁 |
光村教育図書 | |
カバ、ゾウ、ウマなどの動物たちが次々に登場しますが、はじめはみんな、きょとんとした表情をして立っていて、微動だにしません。ところが、3つかぞえた途端、ユーモラスな表情と姿で踊り始めます。最後に出てくるワニも、1・2・3で踊り出すと思いきや、ほかの動物たちとは違ったユニークな反応を示します。動物たちが踊るときに奏でるオノマトペが、リズム感のある独特な世界を作り出しています。 |
![]() | あずみ虫 作 |
童心社 | |
雪と氷の国で生まれた赤ちゃんホッキョクグマのプックは、見るもの聞くものすべてが初めての経験ばかり。お母さんの真似をし、いつも一緒に行動していました。ところがある日、お母さんのお昼寝中に一人で出かけ、高い崖から転落して迷子になってしまいます。大自然の中で、子グマが母親に見守られながら少しずつ成長していく様子が、生き生きと描かれています。 |
![]() | ロジャー・デュボアザン さく こみやゆう やく |
好学社 | |
スイートピーさん夫妻の農場で、一日中幸せな気持ちで眠っているワニのクロッカス。ある時のこと、同じ農場に住んでいる他の動物たちには、農場で役に立っていることがあるのに、自分にはそれがないことに気がついて悲しくなります。クロッカスが、動物たちに励まされながらたどり着いた結末に、心が満たされる絵本です。 |
