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おもしろい本みつけた37

はじめに

 このブックリストは、2018年の1月から12月までに発行された新刊図書の中から、おすすめの本を世田谷区立図書館子どもサービス推進部会で検討して選んだものです。

おもしろい本みつけた37(PDF形式:6.14MB)

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えほん

うどんやのたあちゃん
P1.JPG 鍋田敬子 さく
福音館書店

えきまえのしょうてんがいの すみっこに、かないあんぜん しょうばいはんじょうの"おいなりさま"が まつられています。たあちゃんのうちは、このしょうてんがいで うどんやさんをやっています。あるひ、おおきなあぶらあげの のった きつねうどんを たべようとすると、とつぜんあらわれた おとこのこ"こんた"に、「たあちゃんちのうどんを いっかい たべてみたいんや」とおねがいされます。
 こんたとの であいによって まきおこる、ふしぎないちにちの おはなしです。

ぼくの島にようこそ!
P2.JPG 市川里美 作
BL出版

南の島に、マイマイという男の子がいました。島をおとずれたルーシーに さかなをみせてあげるため、ふたりはたんけんに出かけます。
 島には めずらしいものがたくさんありました。やしのみジュースをのんだり、水中めがねで 色とりどりの小さなさかなをみたり、あかちゃんザメにさわってみたり。マイマイはだいすきな島のことを、ルーシーにたくさんおしえてあげました。
 絵本の中のふたりといっしょに、うつくしい南の島をたんけんしているきぶんになります。

スタンリーとちいさな火星人
P3.JPG サイモン・ジェームズ 作
千葉茂樹 訳
あすなろ書房

かあさんが しごとで かえらないひ、スタンリーは、ダンボールの うちゅうせんで 火星へ むかいました。いえに もどると スタンリーは 火星人に なっていました。火星人は わがままで、よるごはんの おやさいも たべず、おふろにも はいらず、はみがきも しません。がっこうでは ともだちと けんかも します。そして つぎのひ、かあさんが かえってきました。
 かあさんが いないときの へそまがりぶりが、かわいらしく えがかれています。

うちゅうはきみのすぐそばに
P4.JPG いわやけいすけ ぶん
みねおみつ え
福音館書店

"ぼくたちは そらのしたで くらしています。そらの うえには なにが あるか しっていますか? うちゅうです。"では、うちゅうは じめんから どれくらい はなれているのでしょうか。そらの どこからが うちゅうに なるのでしょうか。
 ページを めくるごとに すこしずつ たかくなっていく けしきを みると、うちゅうまで とんでいけるような きもちに なれる、たのしい えほんです。 

ずっと−ねがいはひとつだけ−
P5.JPG ケイト・クライス 文
M・サラ・クライス 絵
WAVE出版

エリは、うまれたときから、かいいぬのバロンと いつもいっしょでした。しかし、バロンはいぬなので、エリよりもずっとはやく、としをとっていきます。エリは、そとをはしれなくなったバロンを よろこばせたくて、としょかんで たくさんのほんをかりて よんであげたり、レストランで ごちそうを たべさせてあげます。
 でも、ほんとうに バロンがしてほしいことは なんでしょうか。

わたしはヴァネッサと歩く−クラスのいじめを止めさせた、たった一つの行動−
P6.JPG ケラスコエット 作・絵
岩崎書店

みなさんは、ひとりぼっちでいる ともだちを見かけたら どうしますか?
 ヴァネッサという女の子が 転校してきました。なかなか ともだちができず、いつも ひとりぼっちです。いじめる子も いるみたいです。そんなようすにきづいた クラスのある女の子は、じぶんに何ができるかを いっしょうけんめい かんがえました。そして、あることを してみました。
 とても考えさせられる、字のない絵本です。

みずとはなんじゃ?
P7.JPG かこさとし 作
鈴木まもる 絵
小峰書店

あさ おきてから、よる ねるまで、わたしたちは たくさん みずをつかいます。みずは、こおりや すいじょうきに かたちを かえます。ちきゅうの すべてのいきものは、みずがなければ いきていけません。そんな「みず」とは、いったい どんなもの なのでしょうか。みずの3つの たいせつな せいしつについて、ひとつずつ ていねいに おしえてくれます。
 かこさとしさん さいごの かがくえほんですが、えは、すずきまもるさんが かいています。おわりのページに、かこさんが たいせつな メッセージを つたえてくれています。

さとやまさん
P8.JPG 工藤直子 文
今森光彦 写真
アリス館

まんかいの さくら、みどりいっぱいの たんぼ、おたまじゃくし、カブトに クワガタ、まっかな こうよう、あかとんぼ、いちめんの まっしろな ゆき…。
 「さとやまさん」の しぜんと そこに くらす いきものが、しゃしんと 詩で、きせつを めぐるように しょうかい されています。
 しゃしんを みながら、こえに だして よんで みると、たのしい ですよ。

ヒョウのハチ
P9.JPG 門田隆将 ぶん
松成真理子 え
小学館

これは本当にあった おはなしです。太平洋せんそうのころ、日本のへいたいたちが中国の山の中で ヒョウの赤ちゃんをひろい、そだてることにしました。ヒョウは「ハチ」と名づけられ、みんなにかわいがられて そだちました。
 ある日、へいたいたちに たたかいにいくように、めいれいが だされます。ハチをたたかいには つれていけません。あちこちに 手がみを だしたところ、日本の上野どうぶつえんに、ひきとってもらえることに なりました。はなればなれに なってしまった ハチとへいたいたちは、またあうことは できるのでしょうか。

キツネのはじめてのふゆ
P10.JPG マリオン・デーン・バウアー 作
リチャード・ジョーンズ 絵
横山和江 訳
すずき出版

ゆきが ふりはじめました。おやから はなれて、はじめての ふゆをむかえたキツネは、なにをしたらよいのか わかりません。カメやウサギ、クマたちが、ふゆのすごしかたを おしえてくれますが、どれもキツネには あわないような きがします。
 ふゆのあいだに、キツネは なにをするのでしょう。とうみんをしないキツネが おおくの いきものたちと であいながら、ふゆのすごしかたを みつけていく おはなしです。いろいろな いきものの ふゆのくらしかたも しることができます。

低・中学年むき

ソラタとヒナタ−ともだちのつくりかた−
P11.JPG かんのゆうこ さく
くまあやこ え
講談社

ある日、くまのソラタは、森のあなにおちていたきつねの子をみつけました。ソラタはその子をたすけて『ヒナタ』というなまえをつけてあげました。
 ヒナタはずっとひとりぼっちだったので、どうすればソラタとともだちになれるのかわかりませんでした。ヒナタは「ともだちって、どうやってつくればいいの?」とソラタにきいてみます。
 だれかとともだちになることのたのしさや しあわせをかんじることができる、心あたたまるものがたりです。

ぼくが見たお父さんのはじめてのなみだ
P12.JPG そうまこうへい 作
石川えりこ 絵
佼成出版社

小学2年生のゆうきは、いつもお父さんに「男だろ、なくな!」と言われていました。お父さんのなみだを 今まで一度も見たことがない ゆうきは、「お父さんが ぼくぐらいちっちゃかったとき、ないたの?」と聞いてみました。すると、お父さんも ゆうきと同じように ないたり、さらにおじいちゃんから「男だろ、なくな!」と言われていたことも わかってきました。
 やがてゆうきは、はじめてお父さんのなみだを 目にします。

ゆうなとスティービー
P13.JPG 堀米薫 さく
丸山ゆき え
ポプラ社

ようちえんにかよう ゆうなのいえは うしをかっている のうかです。あるふゆの日に生まれた子うしは 目が見えず、スティービーと名づけられました。青と白のガラスを かさねたような ふしぎないろの目をしています。ゆうなはスティービーの目にうつる 自分のすがたを見ながら いっしょに育ちます。そしてゆうなが3年生のはる、おおくの人の いのちとなるために、スティービーは うしごやから すがたを消します。ゆうなとスティービーの成長をえがいた しんじつのお話です。

漢字はうたう
P14.JPG 杉本深由起 詩
吉田尚令 絵
あかね書房

漢字の"字"はベレーぼうをかぶった子ども。"春"はともだちがすき。なぜかというと、"三人の日"とかくから。
 漢字をじっと見つめて、心の耳をすましてみると、漢字のうたが聞こえませんか。漢字の意味や成り立ちにとらわれず、形からイメージをふくらませて、18編の漢字の詩がかかれています。詩とあたたかなやさしい絵で、春から冬の季節をたどる、漢字の詩の絵本です。

難民になったねこクンクーシュ
P15.JPG マイン・ヴェンチューラ 文
ベティ・グオ 絵
ヤズミン・サイキア 監修
中井はるの 訳
かもがわ出版

イラクからの難民の家族が飼っていた猫、クンクーシュ。
 途中、船でたどりついたギリシャで家族とはぐれ、ひとりぼっちになってしまいます。
 クンクーシュは親切な人たちにひろわれ、ラジオ・新聞・インターネットで飼い主さがしがはじまります。クンクーシュと難民の家族の、本当にあった話をもとに作られた本です。

さよなら、おばけ団地
P16.JPG 藤重ヒカル 作
浜野史子 画
福音館書店

桜が谷団地はとても古い団地で、もうすぐとりこわされることになっています。この団地にはもうひとつ、「おばけ団地」という呼び名があります。消えた子どもたちのゆうれいだという「おくりっこ」や、給水塔から人をつき落とす「黒マントの男」が出るなどのこわい話があるからです。それは本当におばけやゆうれいなのでしょうか。
 団地に住む小学4年生の結衣や、晴樹、はるかと里奈、担任の里村先生、郵便屋さんが体験した、おばけ団地にまつわるふしぎで心温まるお話がおさめられています。

ハニーのためにできること
P17.JPG 楠章子 作
松成真理子 絵
童心社

小学生のふたばは、亡くなったおばあさんが育てていた、老犬のハニーを飼うことになりました。
 その後、ハニーが病気で長く生きることができなくなった時に、両親とともにハニーを家族の一員としてやさしく看護をしていきます。
 家族みんなでハニーのためにできることを考えて、行動していく姿が感動的です。

100年たったら
P18.JPG 石井睦美 文
あべ弘士 絵
アリス館

ずっとむかし、ひろいそうげんに、たったいっぴきで くらしていたライオンは いちわの鳥に出会い、いっしょにくらします。しかしある夜、鳥は 命のおわりをかんじ、ライオンに わかれをいいます。「いっしょにいたい」と、泣いてかなしむライオンに 鳥はいいます。「また あえるよ 100年たったら」と。ライオンは、もう 動くことも 食べることもしないで、たったひとつのことを かんがえます。「100年とは どのくらいだろう?」そして、1年がすぎ、10年がすぎ、100年がたちました。ライオンと鳥の 長い長いおはなしです。

本屋さんのルビねこ
P19.JPG 野中柊 作
松本圭以子 絵
理論社

ある日、本屋さんのかたすみで、本に積もったほこりから小さなねこが生まれました。
 ねこは、本屋のご主人・モシモさんに「ルビ」という名前をつけてもらいます。「ルビ」という名前には、すてきな意味がありました。
 最初はねずみにまちがえられるほど、小さかったルビ。本に興味を持ち、様々な経験をしていく中で、どんどん成長し、本屋さんの看板ねこになっていきます。
 ルビの成長を見守りたくなる、おだやかで優しいお話です。

アザハタ王と海底城
P20.JPG 高久至 しゃしん
かんちくたかこ ぶん
アリス館

鹿児島県屋久島近くの海の中には、まっ白な砂の海底がひろがっています。そこには古い飛行機の一部分が沈んでいて、まるで海底のお城のように、色々な魚や生きものたちが暮らしています。その様子を、お城で一番大きな魚アザハタが伝えてくれます。
 海の中の生きものは たがいに協力しあって住んでいることを、写真を見ながら楽しく知ることができます。

高学年むき

十年屋〔1〕−時の魔法はいかがでしょう?−
P21.JPG 廣嶋玲子 作
佐竹美保 絵
静山社

魔法使いの青年と、愛らしい執事の猫「カラシ」が営む不思議なお店「十年屋」。そこはなんと、一年の寿命と引き換えに、あなたの大切な品物をそのままの状態で十年間預かってくれる、魔法のお店です。「十年屋」に預けた物は、雪だるまでさえ、とけることはありません。
 何人ものお客さんが、様々な理由から、自分の大切な思いがつまった品を抱えて「十年屋」を訪れます。
 さて、それぞれの十年後は、いったいどうなるのでしょうか。ひとつひとつの物語に、感動や驚きの結末が待っています。

よりみち3人修学旅行
P22.JPG 市川朔久子 著
講談社

小学校の卒業式が終わり、中学入学までの長めの春休み。それぞれに理由があって修学旅行に行けなかった柊、風知、天馬の3人は、修学旅行のリベンジをすることになりました。行き先は、離れて暮らす風知の父親のところ。父親からのミッションは「旅のとちゅう、知らない人10人から卒業アルバムに寄せ書きしてもらい、一緒に写真を撮ってもらうこと」。道中に起こる出来事は、ハラハラドキドキの連続です。3人で協力しながら乗り越えていく姿がたくましく、ほほえましい友情の物語です。

人の心に木を植える−「森は海の恋人」30年−
P23.JPG 畠山重篤 著
スギヤマカナヨ 絵
講談社

「汚れてしまった海をなんとか青い海にとりもどしたい」と、平成元年から気仙沼のカキ漁師たちが、落葉広葉樹の植林活動をはじめました。その活動が、「森は海の恋人運動」です。どうして「森は海の恋人」なのでしょうか。森の木々や山などが、どのように海の環境と関わっているのかが分かります。そして、あの東日本大震災で、海は壊滅的な危機状態となりました。その海がどのようにしてよみがえったのか、自然の育みの知識が深まる一冊です。

ぼくは恐竜探険家!
P24.JPG 小林快次 著
講談社

なぞの恐竜だったデイノケイルスの全身骨格を発見したり、北海道で「むかわ竜」を掘り出した小林快次先生は、その数々の発掘実績から「ファルコンズアイ(ハヤブサの目)」とよばれています。化石発掘に明け暮れていた中学生が、どのようにして世界に名を馳せる恐竜学者になったのか。発掘調査の実際や醍醐味、アメリカ留学時代に学んだプロフェッショナルとして研究し続けるための姿勢など、これまでの経験を飾らない文章で語っています。恐竜学者をめざす人だけでなく、将来どんな仕事につこうかと考えている人にも参考になります。

凸凹あいうえおの手紙
P25.JPG 別司芳子 著
ながおかえつこ 絵
くもん出版

6年生の大地が通う学校で、地域のお年寄りを招待する交流会を開くことになりました。大地は佐山さんというおばあさんにご案内の手紙を出しましたが、返事が来ません。佐山さんは目が不自由で手紙が読めなかったことが分かり、点字で手紙を作ることを考えつきます。点字のしくみや読み方を覚えて、やっと作った手紙。自分の気持ちを伝えることが苦手な大地が、心をこめて作った手紙は、佐山さんに読んでもらえるのでしょうか。最後のページに大地が作った点字の手紙がのっています。

ぼくらの一歩−30人31脚−
P26.JPG いとうみく 作
イシヤマアズサ 絵
アリス館

萌花は2学期の初めに、田舎の栗山小学校に転校してきました。入った6年1組は、卒業プロジェクト「30人31脚」にとりくんでいました。萌花がメンバーに加わったので人数が増え、地域の大会へ出場できるようになりました。しかし、足の遅い萌花は、足手まといになるのではないかと悩みます。
 キャプテンの克哉や、学級委員長の琴海もそれぞれ悩みながら、みんなで練習にはげんでいきます。うまくいかないこともありましたが、少しずつスピードが上がってきました。
 さて、6年1組は大会で優勝することができるのでしょうか。

子ども食堂かみふうせん
P27.JPG 齊藤飛鳥 著
国土社

「子ども食堂」を知っていますか。子どもを中心に誰にでも開かれた、地域のみんなで楽しく食事ができる場所です。
 ある日突然、両親が家出をして、ひとり残された麻耶。人気子役の妹ばかりをかわいがる両親に、不満を持つ闘志。そんな闘志に好意を持ちながら、話しかけられずにいる悠乃。有名レストランを営む家族がいつも忙しく、ひとりさびしく食事をする一平。環境の違う4人の小学生が、子ども食堂の"かみふうせん"と店長のあーさんに出会い、交流していく中で、それぞれの希望を見つけていく物語です。

いいたいことがあります!
P28.JPG 魚住直子 著
西村ツチカ 絵
偕成社

6年生の陽菜子は、厳しい母から、勉強も家の手伝いもきちんとしなさいと言われる毎日です。野球部の兄は、手伝いをひとつもしないのに…。そんな不公平さに不満を感じています。
 ある日、突然スージーという女の子が現れます。偶然拾ったスージーの手帳をきっかけに、陽菜子は、思っていること、本当に言いたいことが、だんだんとはっきりしてきます。
 いつも突然現れるスージーとの不思議な関わりを通して、陽菜子はやがて母親と向き合います。

それでも「ふるさと」「孫たちは帰らない」けれど−失われた「ふるさと」を求めて−
P29.JPG 豊田直巳 写真・文
農山漁村文化協会

福島の原子力発電所の事故による放射能汚染のため、ふるさとをはなれ暮らす人たちがいます。避難生活が長くなるにつれ、そこが「第二のふるさと」になっていきました。避難指示が解除された後も、戻る人はあまり多くありません。
 ふるさとには作物を育てた田畑がありました。昔から伝わる祭りや、先祖の墓もありました。失われたものもたくさんあります。しかし、ふるさとを想いながら、生きることをあきらめない人が大勢いることを写真から知ることができます。「それでも『ふるさと』」のシリーズは他にもあります。

ミラクル
P30.JPG シヴォーン・パーキンソン 作
浜田かつこ 訳
金の星社

ミランダには重い病気にかかっている姉ジェンマがいます。母さんも父さんもジェンマにかかりきり。ミランダの話をなかなか聞いてくれません。
 ミランダは不安や不満を想像力に変えて、空想の国の絵地図を作ることにしました。
 するとミランダのまわりで小さな奇跡が起き始め、自分には奇跡を起こせる力があるのかもしれないと思うようになります。そこでミランダは、ジェンマにプレゼントを贈ることを思いつきます。さて、そのプレゼントとは…。
 どんな状況でも、空想し夢みることを忘れないミランダの物語です。

マレスケの虹
P31.JPG 森川成美 作
小峰書店

今から80年前、日系二世のマレスケは、ハワイで頑固な祖父と生活していました。
 第二次世界大戦が始まると、日本はアメリカの敵国となり、環境は一変します。祖父は、理不尽な扱いを受けても仕方がないと耐えていました。しかし、マレスケと兄は、アメリカ国籍の日系人として苦悩します。やがて兄は、アメリカ人としての道を選び、軍に志願し戦地に向かいます。
 戦争に翻弄された日系人の家族と、マレスケの成長が描かれています。

しあわせの牛乳−牛もしあわせ!おれもしあわせ!−
P32.JPG 佐藤慧 著
安田菜津紀 写真
ポプラ社

「なかほら牧場」は放し飼いの牧場です。牛たちは自分で餌を求めて山を歩き回り、生き生きとしています。現在、日本の酪農の多くは、狭い土地で効率をよくするための「近代酪農」です。牛たちは狭い牛舎で栄養価の高い餌を与えられ搾乳されています。その分ストレスがたまりやすいのも事実です。そこで、牧場長の中洞さんは牛たちのことを考えた酪農を始めます。多くの困難にぶつかりながら、理想の酪農である「山地酪農」に挑んだ中洞さんの記録です。