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おもしろい本みつけた36

はじめに

 このブックリストは、2017年の1月から12月までに発行された新刊図書の中から、おすすめの本を世田谷区立図書館子どもサービス推進部会で検討して選んだものです。

おもしろい本36(PDF形式:2.44MB)

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えほん

サイモンは、ねこである。
omobon (1).jpg ガリア・バーンスタイン 作
なかがわちひろ 訳
あすなろ書房

ねこのサイモンは、ライオン、チーター、ピューマ、クロヒョウ、トラに「ぼくたち、にてますね」とはなしかけました。それをきいて、つよくておおきなどうぶつたちは、おおわらい。でも、どうぶつたちのからだをじっくりみくらべてみると、つぎつぎとにているところがみつかります。「やっぱり、ぼくたちなかまですよね」とにっこりわらったサイモン。このあと、サイモンとどうぶつたちがどうなったのかは…よんでみてからのおたのしみです。

イードのおくりもの
omobon (2).jpg ファウズィア・ギラニ・ウィリアムズ 文
プロイティ・ロイ 絵
前田君江 訳
 
光村教育図書

イードのおまつりにかぞくのプレゼントをえらんだイスマト。じぶんにもズボンをかいますが、たけがながすぎます。たけをなおしてくれるように、みんなにおねがいしてまわりますが、みんなはおまつりのじゅんびにいそがしそうです。
 しかたなくじぶんでなおしますが、おもわぬことがおこります。
 トルコのみんわをもとにしたあたたかいかぞくのおはなしです。

うみがめぐり−THE SEA AROUND US−
omobon (3).jpg かわさきしゅんいち 絵と文
仮説社

海べの砂の中にあるたまごからうまれ、そこからはいだしてきたウミガメのあかちゃん。
 これから向かう広い砂浜と大きな海ではどのようなことがまっているのでしょうか。
 さまざまな青色を使ってかかれている海の中のふしぎなせかい。いきものたちがたべたりたべられたりしながら「いのちのバトン」をつないでいくきびしいせかいは、とてもはく力があります。ウミガメについての解説や「登場したいきもの図鑑」ものっています。

いのちのたべもの
omobon (4).jpg 中川ひろたか 文
加藤休ミ 絵
 
おむすび舎

きょうのゆうごはんはよせなべ。おかあさんにたのまれて、ぼくはメモをみながらスーパーのかごに、ざいりょうをいれていきました。はくさい、しゅんぎく、にんじん、ねぎ、しめじ、えのき、はまぐり、えび、とりのももにく、がんもどき、とうふ。これらをかったあと、おかあさんにうみのたべものとりくのたべものにわけるようにいわれます。
 そしてかえりみち、おかあさんはとてもたいせつなことをはなしてくれました。

手おけのふくろう
omobon (5)_.jpg ひらののぶあき ぶん
あべ弘士 え
福音館書店

古いサクラの木のウロに巣を作り、毎年子育てをするふくろうの夫婦がいました。ウロの中はあたたかく、雨が降っても、風がふいても大丈夫だったからです。
 ある年の冬、雪がふりつづいたため、そのサクラの木がたおれてしまいました。あちこち探しまわっても、巣にできる、かわりの木のウロは見つかりません。
 こまっていた時、ふくろうの夫婦は、民家ののき下にぶら下がっている古びた手おけを見つけました。この手おけを巣にすることにして、卵を三つうみ、子育てをはじめました。

ねぇ、しってる?
omobon (6).jpg かさいしんぺい 作
いせひでこ 絵
岩崎書店

おにいちゃんになったけいたくん。みんながあかちゃんばかりみにきます。だいすきなぬいぐるみのそらさんも「かしてあげなさい」といわれました。
 「そらさんは、ぼくだけのともだちなのに」「みんなぼくよりおとうとのゆうとくんがだいじなんだ」「ぼくはもう、おにいちゃんやめようかな」とけいたくんはおもいました。
 そんなとき、そらさんがけいたくんにはなしかけてくれました。−ねぇ、しってる?きみはだいじなだいじなこそう、だいじっこなんだよ。

もしきみが月だったら
omobon (7).jpg ローラ・パーディ・サラス 文
ジェイミー・キム 絵
木坂涼 訳
光村教育図書

女の子が月にむかって「たまにはお月さまみたいに、なーんにもしないでそらにぽっかりうかんでいるのもいいかもね」と言うと、お月さまは自分のしていることをおもしろくはなしはじめました。「もしきみが月だったら……きみはまいにちやすまずちきゅうのまわりをまわるんだよ」と。月のうごきややくわりを、やさしく教えてくれる絵本です。

ちいさな ちいさな ちいさな おひめさま
omobon (8).jpg 二宮由紀子 文
北見葉胡 絵
BL出版

むかし、ある国に、とてもちいさなおひめさまがいました。美しいおひめさまでしたがあまりにちいさかったので、だれにも見えませんでした。
 ある日、となりの国の王子さまは、「だれも見たことがないくらい美しいおひめさまがいる」という人々のうわさを聞いて心を動かされ、そのおひめさまとけっこんするために会いに行くことにします。
 さて、見えないくらいちいさなおひめさまとは知らない王子さまは、おひめさまと会うことはできたのでしょうか。

森のおくから−むかし、カナダであった ほんとうのはなし−
omobon (9)_.jpg レベッカ・ボンド 作
もりうちすみこ 訳
ゴブリン書房

深い森の中、みずうみのほとりにくらしているアントニオ。森には、たくさんの動物たちがくらしていますが、すがたを見せることはありませんでした。動物たちは、安全な、森のおくにかくれているのです。
 ところがある夏、山火事がおき、森にもえ広がりました。にげるところがみずうみだけとなったとき、人間も動物たちも、同じみずうみに集まってきたのです。
 人間と動物をへだてていたものがなくなっていた、そのふしぎなけしきを、アントニオはずっと、わすれませんでした。

よるのおと
omobon (10)_.jpg たむらしげる〔著〕
偕成社

このほんは、むしのなきごえからはじまります。
 よるのくらいみち、おとこのこが、かいちゅうでんとうをてらしながら、おじいちゃんのいえにむかっています。
 きしゃのきてき、ふくろうのなきごえ、かえるがいけにとびこむおと。
 すんだあおいろでかかれたよるのせかいにさまざまなおとがうかびあがります。
 こころのみみをすましてかんじてください。

低・中学年むき

ぼく、ちきゅうかんさつたい
omobon (11)_.jpg 松本聰美 作
ひがしちから 絵
出版ワークス

しょうがくせいのトモヤは、びょうきのおじいちゃんと「ちきゅうかんさつたいごっこ」をしています。
 たいいん一号のトモヤのしごとは、その日にかんさつしたことを、たいちょうのおじいちゃんに、ほうこくすることです。おじいちゃんは、トモヤのほうこくを、いつもよろこんできいてくれます。かんさつをつづけることで、にがてだったともだちのよいところをみつけることもできました。
 おじいちゃんにみまもられながら、トモヤはせいちょうしていきます。

まほうのゆうびんポスト
omobon (12)_.jpg やまだともこ 作
いとうみき 絵
金の星社

学校のかえりみちけんとは、しましまもようのふしぎなはこをみつけました。よく見ると、下のほうに「どこでも」とかいてあるポストです。住所がかいていなくても、このポストに手紙をいれると、転校した友だちやアフリカのキリンにまでとどきます。おばけにまで手紙がとどき、おばけにあうこともできました!そこでけんとは天国のおばあちゃんにずっとつたえたかったことを、おもいきって手紙にかきます。けんとの手紙は、おばあちゃんにとどくでしょうか?

とうふやのかんこちゃん
omobon (13)_.jpg 吉田道子 文
小林系 絵
福音館書店

かんこのうちは、おとうふやさんです。とんがり山のふもとでお店をはじめたばかりのとうさんは、とうふづくりに自信がもてません。
 ある日曜日、かんこはお店にやってきたキツネから「とうふの歌」を教えてもらいました。おいしいとうふづくりのヒントが、かくされている歌でした。つぎの日からかんこは、とうさんにうたってきかせます。とうさんは、その歌をききながら、とうふづくりをくふうしていきます。

靴屋のタスケさん
omobon (14)_.jpg 角野栄子 作
森環 絵
偕成社

1942年初夏、おもて通りに新しいお店「タスケ靴店」が越してきました。ぜいたくのできない時代に、靴を直したり、作ったりするお店です。小学校一年生のわたしは、タスケさんの仕事を見るのがまいにちの楽しみになり、やがて自分の赤い靴を作ってもらいます。次の年、タスケさんは兵隊に行きお店はからっぽ。そして空襲でお店も、わたしの家も全部焼けてしまいます。戦争が終わり15歳になったわたしは、かつてのおもて通りにさしかかったとき、すっかり忘れ去っていた「タスケ靴店」のことを思い出しました。
 戦時中の、靴屋のタスケさんと女の子の、心あたたまる物語です。

この本をかくして
omobon (15_).jpg マーガレット・ワイルド 文
フレヤ・ブラックウッド 絵
アーサー・ビナード 訳
岩崎書店

ピーターのおとうさんは、「本は金や銀より、もちろん宝石よりもだいじな宝ものだ」と言いました。本にはぼくらにつながる、むかしの人たちの話が書いてあるからです。わたしたちがどこからきたかをしることは、なによりもだいじなことなのです。
 あるとき、ピーターの国でせんそうがおきました。てきは図書館をばくはして、だいじな本をこっぱみじんにしました。のこったのはピーターのおとうさんがかりていた一冊の赤いひょうしの本だけ。ピーターはのこされた本をみらいにつなげようとします。

図書館にいたユニコーン
omobon (16).jpg マイケル・モーパーゴ 作
ゲーリー・ブライズ 絵
おびかゆうこ 訳
徳間書店

8歳のトマスは、いやいやつれていかれた図書館で、ふしぎなユニコーンのおきものを目にします。そのユニコーンの背にこしかけて語りはじめた女の先生のお話に引きこまれ、トマスは毎日図書館に通うようになります。
 ところが、戦争がはじまり、村への爆撃により図書館も火事になってしまいます。村人は力をあわせて、火の手があがる図書館から本とユニコーンを、すくいだします。火の中から、本をまもることができたのは、ユニコーンのもつ、まほうの力によるものでしょうか。

マララのまほうのえんぴつ
omobon (17).jpg マララ・ユスフザイ 作
キャラスクエット 絵
木坂涼 訳
ポプラ社

マララはしょうがくせいのころ、まほうのえんぴつをてにいれたいとおもっていました。「もしまほうのえんぴつがあったら、みんながしあわせでじゆうなせかいがかけるのに…」
 すうねんがたち、まちはぶきをもったおとこたちにしはいされ、おんなのこががっこうへいくのをぼうがいしました。このじょうきょうを、せかいのひとたちにしらせるため、マララはじぶんがこえをあげることをけついします。マララにとってまほうのえんぴつとは?
 17さいでノーベルへいわしょうをじゅしょうしたマララ・ユスフザイのじでんです。

60秒のきせき−子ネコがつくったピアノ曲−
omobon (18).jpg レズリア・ニューマン ぶん
エイミー・ジューン・ベイツ え
小川仁央 やく
評論社

作曲家のモシェは子ネコを町で拾い、いっしょにくらしはじめます。ある日、モシェは60秒いないの短い曲をつくるコンテストに出ようとしましたが、曲がうまくできずなやんでいました。それを見ていた子ネコがピアノのけんばんの上を歩いて音をならすと、おどろいたことに、それはすてきなピアノ曲だったのです。
 アメリカで本当にあったお話です。

あかい自転車−ビッグ・レッドのながい旅−
omobon (19).jpg ジュード・イザベラ 文
シモーネ・シン 絵
志多田静 訳
六耀社

北アメリカの少年レオは、自分が大事にしていたあかい自転車「ビッグ・レッド」を寄付することにしました。
 ビッグ・レッドはアフリカに渡り、少女アリセッタの生活を支えます。その後、役目を終えたビッグ・レッドは、診療所で「救急自転車」として生まれ変わり、少女ハリダタとともに村人たちを助けます。
 1台の自転車が人びとのおもいをのせて、海をこえ、すがたを変え、活やくします。

すごいね!みんなの通学路
omobon (20).jpg ローズマリー・マカーニー 文
西田佳子 訳
西村書店

世界には、ゴムボートで川をわたったり、けわしい山をこえたりして学校に行く子がいます。自分の飲み水をたらいに入れて持っていかなければならない子もいます。どんなに大変でも、みんな学校が大好きだから、がんばって通います!

和食のえほん
omobon (21).jpg 江原絢子 監修
PHP研究所

和食は自然をたいせつにする気持ち
からうまれた日本人の伝統的な食文
化です。この本では、知っているよう
で知らない和食についてわかりやすく
かかれています。世界でも注目されて
いる和食のことを見つめなおしてみま
しょう。

高学年むき

ソーリ!
omobon (22).jpg 濱野京子 〔作〕
おとないちあき 画
くもん出版

主人公の少女照葉は、小学一年生のとき七夕の短冊に「そうりだいじんになりたい」と書いたことを笑われ、将来の夢を語れなくなりました。ところが、五年生になった照葉はひょんなことから学級委員に選ばれ、クラスをもっとよくしたいと行動しはじめます。クラスメイトの欠席をきっかけに義務教育のことを調べたり、国会議事堂を見学したり、国際交流のイベントに参加するうちに、政治や社会が身近に感じられるようになっていきます。そして、将来の夢がまたもてるようになります。

車いすはともだち
omobon (23).jpg 城島充 〔著〕
講談社

パラリンピックの日本人メダリストをささえる競技用車いす。日本で初めて、選手の体に合った機器を開発した会社の話です。オートバイ事故で、車いす生活になった先代の社長が、少しでもかっこよく、美しく、そしてはやく走れる世界に一つしかない車いすづくりを始めました。テニスの国枝慎吾選手や陸上の佐藤友祈選手をはじめとしたアスリート用の競技用車いすの開発や、障害を持つ子どもたちが自由にスポーツを楽しめる車いすづくりを、エンジニア、アスリート、子どもたちと共に苦難と向き合いながら取り組んできました。2020年東京パラリンピックに向けても、世界中の車いすアスリートの夢をささえていきます。

とうちゃんとユーレイババちゃん
omobon (24).jpg 藤澤ともち 作
佐藤真紀子 絵
講談社

小学六年の優也の家族は、ちょっと変わっています。優也、お母さん、とうちゃん、ババちゃんの4人家族。
 とうちゃんはお父さんではなく、透也という名前の、お母さんのお兄さん。ババちゃんは、なんと!優也にしか見えない、亡くなったお祖母ちゃんのユーレイです。
 お互いを思いやる家族のおだやかな日常。優也に初めて親友ができたり、とうちゃんが片思いをしたり…。ささやかだけど、さまざまなできごとがおこり、家族にも変化が生まれます。そんなできごとを通して、優也も成長していきます。

ぼくとベルさん−友だちは発明王−
omobon (25).jpg フィリップ・ロイ 著
櫛田理絵 訳
PHP研究所

10歳のエディは、算数は得意ですが、読み書きは苦手でした。そんなエディが、発明王のベルさんに出会います。父親でさえも、認めてくれなかったエディの才能を、ベルさんは見出してくれました。ベルさんは、エディの読み書きについて知ると、目や耳が使えなくても字を覚えたヘレン・ケラーを紹介してくれます。ベルさんとヘレン・ケラーとの出会いは、エディの考え方や人生を大きく変えていきました。
 発明王ベルさんと、年の違うエディの心温まる友情物語です。

ぼくらがつくった学校−大槌の子どもたちが夢見た復興のシンボル−
omobon (26).jpg ささきあり 文
佼成出版社

東日本大震災で日常を失った、岩手県大槌町の子どもたち。震災から約1年半後、町では被災した小学校4校と中学校1校をひとつにする計画ができ、「未来の教室を考えよう」という特別授業が行われました。町づくりへの参加が、子どもたち自身の力となり、復興の力にもなっていきます。
 2016年9月、子どもたちのアイデアと夢や希望が取り入れられた小中一貫教育校「大槌学園」が完成しました。

なみきビブリオバトル・ストーリー−本と4人の深呼吸−
omobon (27).jpg 赤羽じゅんこ 作
松本聰美 作
おおぎやなぎちか 作
森川成美 作
黒須高嶺 絵
さ・え・ら書房

並木図書館第一回ビブリオバトルに参加した4人をそれぞれちがう作者がえがきます。チャンプ本をねらう修。子犬誕生に隠された事実を伝えようと決心するアキ。妥協しない主人公にひかれる玲奈。ケンカした友だちに自分の気持ちをわかってほしいと願う陸。日々の葛藤や思いをのせてビブリオバトルが始まります。発表に使おうとギリギリまで悩んだ本や参考にした本などもたくさん出てきます。
 2018年2月に第2巻が発行されています。

こんとんじいちゃんの裏庭
omobon (28).jpg 村上しいこ 〔作〕
小学館

中学三年生の尾崎悠斗は、美術部の顧問と言い争いをした夜に、近所のコンビニで警察沙汰を起こしてしまいます。そんななか、認知症を患うじいちゃんが交通事故にあい、意識不明となります。瀕死の重傷を負ったにも関わらず、事故の相手方からは損害賠償請求をされてしまいます。面倒なことを避けたい父は、お金を払って決着を図ろうとしますが、納得できない悠斗は独自で調査を始めます。正義をさがすなか、見えてきた大人たちの思い。様々な大人と出会い、少年が成長していく姿を描いた物語です。

幽霊ランナー
omobon (29).jpg 岡田潤 〔作〕
金の星社

小学校五年生の優は、過去の失敗への恐怖心から3年連続でマラソン大会を棄権しています。大会直後、落ち込んだ優はだれもいないグラウンドのベンチに一人座っていました。そんな優の前に、ランニング姿の一人の中学生が現れます。そして優はその「先輩」の指導により、本格的な走法を身につけていくことになるのです。
 それから1年が経ち、六年生になった優は4度目のマラソン大会を迎えます。周りの子たちから「幽霊ランナー」とからかわれていた優。はたして4度目の大会で棄権をせずに結果を残すことはできるのでしょうか。そして、指導した「先輩」とは?

わたしも水着をきてみたい
omobon (30).jpg オーサ・ストルク 作
ヒッテ・スペー 絵
きただいえりこ 訳
さ・え・ら書房

ファドマは東アフリカのイスラム教の国ソマリアから、スウェーデンに引っ越してきた女の子。イスラム教徒の女の子は、男の子といっしょに泳いではいけないというきまりがあります。
 ファドマは学校のプールの授業でも、みんながたのしそうにしているのをながめているだけ。
 女の子と女の人のための水泳教室の案内をもらい、お母さんとプールに来たファドマ。水着を着てはじめて水の中へ入ったファドマの気持ちが伝わってきます。日本との文化や慣習の違いを知ることができるおはなしです。

お母さんの生まれた国
omobon (31).jpg 茂木ちあき 作
君野可代子 絵
新日本出版社

未来のお母さんはカンボジア人です。40年ほど前、9歳の時に内戦に巻き込まれ、家族をなくしました。その後、兄と再会し国境を越えて難民となり14歳で日本にやって来ました。その戦争体験はとても厳しいものでした。お母さんの過酷な生い立ちを、子どもたちに伝えるために、未来たちは家族で、カンボジアを訪れることになりました。
 未来は、カンボジアにはにぎやかな町並や豊かな自然と共に、戦争の深い傷跡が今も残っていることを知ります。そして、カンボジアに生きる人々に接して色々なことを感じ、思いをめぐらせます。

ファニー13歳の指揮官
omobon (32).jpg ファニー・ベン=アミ 〔著〕
ガリラ・ロンフェデル・アミット 編
伏見操 訳
岩波書店

13歳のファニーは、三人姉妹の長女で妹たちの面倒をとても良く見る子でした。時は1943年。フランスに住むユダヤ人のファニーたちは、ナチス・ドイツの迫害を受けます。スイスへ脱出する旅に加わりますが、引率の青年が逃走してしまい、ファニーは突然、10人以上の子どもたちのリーダーを任されてしまいます。ファニーは実在する人物で、本当にあった逃避行のお話です。

Mr.トルネード−航空事故を激減させた気象学者藤田哲也−
omobon (33).jpg 佐々木健一 著
小学館

戦後の日本でかけ出しの研究者だった藤田哲也は、アメリカで才能を見出され渡米して、竜巻(トルネード)の第一人者になりました。彼は誰もやったことがない手法で自然現象を研究する異色の研究者でした。そんな天才気象学者に、飛行機墜落事故の原因を究明してほしいという依頼がありました。当時は原因不明の墜落事故が頻繁に起きていたのです。彼は新たに謎の風の正体を突き止める研究にいどみます。
 日本では全くの無名でありながら、アメリカの気象界では最も有名な日本人気象学者の伝記です。