「世田谷区家庭読書の日」にお届けするおはなし 第25回 おいしいえほんを楽しもう!
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- 掲載日2020年3月23日
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世田谷区では、「毎月23日は、世田谷区家庭読書の日」として家庭での読書をすすめています。
毎月23日に図書館職員が子どもの本のことや図書館での楽しい出来事をお届けしています。
第25回 おいしいえほんを楽しもう!
子どもはたべものの本が大好き。図書館にもたくさんありますが、今回はその中から私がおすすめする絵本を3冊紹介します。
まず、0歳から楽しめる『くだもの』平山和子さく(福音館書店)。
くだものの絵は、みずみずしくて輝いています。そして繰り返し出てくる「さあ どうぞ。」という言葉は魔法のようで、赤ちゃんも読み手もほっこりします。育児や仕事に追われ日々あわただしく過ごしていても「さあ どうぞ。」と声に出せば何だか優しくなった気分です。
絵本に登場するくだものは、さくらんぼから始まり、すいか、もも、ぶどう、なし、りんご、くり、かき、みかん、いちご、バナナと続きます。バナナは別として、この順は、季節を追っているのをご存知でしょうか?
次に、2歳くらいから楽しめる人気の絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』わかやまけん作(こぐま社)。「こぐまちゃんえほん」シリーズの中でも一番よく借りられています。なんと言っても、ホットケーキが焼ける見開きページ、「ぽたあん、どろどろ、ぴちぴちぴち・・・」の場面は、子どもたちを釘付けにします。
このシリーズ(全15冊)の1冊目『こぐまちゃんおはよう』が出版されたのは1970年なので、今年でちょうど50年。これからも読み継がれ、子どもたちを楽しませてくれるでしょう。
最後に紹介するのは、小西英子さんのたべもの絵本『サンドイッチサンドイッチ』(福音館書店)です。今すぐ食べたくなるリアルな絵に、思わず手が出そう?!
3歳のH君は、この絵本を寝る前におかあさんに読んでもらうと「明日サンドイッチ作りたい!」と言ったそうです。翌日、張り切ってスーパーへ材料を買いに行き、準備を(これはおかあさんが)して、絵本を横に置いてサンドイッチ作りが始まりました。
まずパンにバターをぬり、
トマト、チーズをのせたら、
つぎは…ハム!
きゅうりと
たまごものせて・・・
マヨネーズをかけたら、
出来上がり♪
自分で作ったサンドイッチは格別!!いつもよりたくさん食べてくれたそうです。
ほかにも『おべんとう』 『カレーライス』 『のりまき』とあり、どれもとても美味しそうです。H君、次は「おべんとう」作りに挑戦でしょうか?
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