文字・活字文化の日記念講演会「図書館から始まる冒険」を開催しました
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- 掲載日2018年12月5日
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平成30年11月18日(日曜日)に、文字・活字文化の日記念講演会「図書館から始まる冒険」を開催しました。
第1部 子ども読書リーダー(子ども司書)による発表
子ども読書リーダーとは、周りの友だちに本のすばらしさを伝え、本との結びつきを手助けする役割を担うリーダーのことです。
夏休みに調べ学習やおはなし会の講座を受講し、その後も図書館のおはなし会などで活躍しています。
まずは、梅丘図書館で活動する読書リーダーによる「私の出会った本の発表」
が始まりました。
本の紹介、すばなし、読み聞かせ、朗読が次々に披露されました。
【発表された本】
絵本『しろくまちゃんのホットケーキ』 、 エパミナンダス(すばなし) 、 『いるのいないの』(読み聞かせ) 、 『蜜柑』芥川龍之介著(朗読) 、 『てのひらの迷路』紹介
普段の活動が十分に発揮され、会場の観客からもたくさんの拍手を浴びていました。
続いて、粕谷図書館・中央図書館 合同による子ども読書リーダーの発表が始まりました。
テーマは、三世代にわたって読み継がれてきた絵本作家「加古里子」さんです。
絵本キャラクターである、からすのパン屋さんのお手製家系図が紹介されたり、絵巻じた
ての絵本が壇上で広げられたり、盛りだくさんの内容で会場を沸かせていました。
【発表された本】
『からすのパンやさん』(読み聞かせ) 、 『かわ』 、 「だるまちゃんとうらしまちゃん」(朗読)(母の友 2018年10月号掲載)
子どもたちは、何度も練習を重ねて発表に臨みました。参加者アンケートでも、「みなさんの発表立派でした。読んだことのない本に興味が持てました」「子ども読書リーダーの存在、活動の様子がよくわかりました」などの感想をいただきました。
第2部 石田衣良氏による講演「図書館から始まる冒険」
広告制作会社勤務を経て、現在、小説家として大活躍されている石田さんですが、かつて小学校2年生の時に江戸川区立図書館でSFやミステリーの本と出会い、それがきっかけで、将来小説家になろうと決心したそうです。「図書館の書棚から始まって、その人の一生が丸々変わってしまうことが案外ある」というお話も聞くことができました。
石田さんのユーモアあふれる語り口で、会場からは始終なごやかな笑いが起こり、お子さんから大人まで講演を楽しんでいました。特に「次の区議選、区長選では『図書館の書籍購入費を倍にしないと投票しません』と言いましょう!」「ちゃんと本を読んでおくとモテます!相手が何を感じているのかを感じとる力がつく」といった語りに、会場は大きな笑いに包まれていました。
アンケートからは、「語り口も面白く、文章を書く立場の方からの話が印象的でした」「才能の広さがうかがい知れ、とても豊かな気持ちになりました」など、たくさんの感想をいただきました。