世田谷区子どもの読書に関する実態調査報告しょ 概要版 1.調査の概要 本調査は、子どもと保護者の読書の状況を把握し、その内容を参考に、より良い子どもサービスを進めていくことを目的としております。 調査設計 調査対象 世田谷区在住の5歳児の保護者、ならびに小学3年生・小学6年生・中学3年生の保護者とその子ども サンプル数 各対象500名ずつ(総数3,500名) サンプル抽出 令和6年4月1日時点の住民基本台帳から無作為抽出 調査方法 調査方法 郵送配布、郵送またはWebの併用回収 調査期間 令和6年10月1日から令和6年10月15日まで 回収数 925件 回収率 26.4%   前回調査(令和元年)との比較 ・読書が「好き」と「どちらかといえば好き」の合計は、前回調査と比較すると、減少または横ばい傾向にあり、小学3年生で76.0%から64.6%、小学6年生で74.6%から64.1%に減少。〈2ページ2.(1)〉 ・1週間において授業以外で本を読む日数では、前回調査と同様にがくれいが上がるにつれて日数が減少。がくれい別に前回調査と比較すると、小学6年生で「1日」と回答した割合が23.7%から13.3%に減少し、「0日」が8.3%から21.1%に増加。〈2ページ2.(2)〉 ・1か月間において本を読む冊数は、がくれいが上がるにつれて冊数が減少する傾向は前回調査と変わらないが、小学6年生は「読まない」が4.1%から16.4%に増加し、小学3年生は4冊以上読んでいる人の割合が76.4%から66.1%に減少。〈2ページ2.(3)〉 ・1か月間における子どもといっしょに地域の図書館を利用する頻度、本の読み聞かせの有無は、前回調査とほぼ同じ結果であった。〈6ページ3.(1)、6ページ3.(3)〉 2.子どもの読書状況 (1)読書嗜好 どの学年も読書が「好き」と「どちらかといえば好き」を合わせると約61〜65%と高い。 (2)1週間において授業以外で本を読む日数 回答した割合が最も高いのは、5歳児「毎日」39.8%、小学3年生「毎日」27.1%、小学6年生「毎日」21.9%、中学3年生「0日」22.6%。 (3)1か月間において本を読む冊数 どの学年も「1〜3冊」の割合が最も高く、小学3年生28.6%、小学6年生32.0%、中学3年生62.4%。 (4)あまり本を読まない理由 (3)で「読まない」と答えた本を読まない人数は、小学3年生で133人ちゅう6人、小学6年生で128人ちゅう21人、中学3年生で93人ちゅう17人。 回答した割合が最も高いのは、小学3年生「テレビや動画、ゲームのほうがおもしろいから」66.7%、小学6年生「本を読みたいと思わないから」57.1%、中学3年生「テレビや動画、ゲームのほうがおもしろいから」64.7%。 (5)1か月間における学校図書館の利用頻度 回答した割合が最も高いのは、小学3年生「3〜4回」37.6%、小学6年生「1〜2回」37.5%、中学3年生「行かない」58.1%。がくれいが上がるにつれて回数が減少。 (6)1か月間に学校図書館から借りる冊数 回答した割合が最も高いのは、小学3年生「1〜3冊」36.1%、小学6年生「1〜3冊」50.5%、中学3年生「借りない」46.2%。 (7)1か月間における地域の図書館の利用頻度 回答した割合が最も高いのは、小学3年生「1〜2回」39.1%、小学6年生「行かない」63.3%、中学3年生「行かない」78.5%。がくれいが上がるにつれて1回以上の割合が減少。 (8)1か月間に地域の図書館から借りる本の冊数 小学3年生は「1〜3冊」が最も高く25.6%、次いで「16冊以上」が24.4%。小学6年生は「1〜3冊」が最も高く39.1%。中学3年生は「1〜3冊」と「借りない」がともに36.8%。 (9)地域の図書館を使わない理由 全てのがくれいで「行く時間がないから」が最も高く、小学3年生42.9%、小学6年生49.4%、中学3年生38.4%。 3.家庭での取組状況 (1)1か月間における子どもといっしょに地域の図書館を利用する、またはしていた頻度 「1〜2回」が60.6%で最も高く、「1〜2回」「3〜4回」「5回以上」を合わせると76.4%。「行ったことがない」は23.5%。 (2)家にある本の冊数 「26〜100冊」が最も高く41.0%、次いで「101〜200冊」18.9%、「201〜500冊」16.3%と続く。 (3)子どもへの本の読み聞かせの有無 「している・していたことがある」が97.5%、「していない・したことがない」が2.3%。 (4)子どもが本を好きになるために必要だと思う公立図書館の活動 「子ども向けの本の充実」が最も高く60.2%、次いで「読むことが苦手な子どもたち向けの本や設備の充実」32.0%、「おすすめの本が掲載されたブックリストの充実」31.5%、「子どもの調べ物相談(レファレンス)コーナーの充実」31.3%と続く。 (5)子どもが本を好きになるために必要だと思う学校の活動 「読書の時間の設定」が最も高く71.5%、次いで「調べ学習等、図書館を使った学習の充実」56.2%、「学校図書館を使える時間を増やす」47.6%、「読み聞かせを行う」46.9%と続く。 4.電子書籍に対する子どもの関心 電子書籍で読みたいものを、2.(3)の1か月の読書量別にみたところ、割合が最も高いのは「マンガ」であるが、読書量が低いほど割合が高い(4冊以上53.5%、1〜3冊59.9%、読まない72.7%)。一方、「小説などの読み物」は読書量が高いほど割合も高い(4冊以上50.0%、1〜3冊38.7%、読まない20.5%)。 世田谷区子どもの読書に関する実態調査報告しょ 概要版 編集・発行 世田谷区教育委員会 お問い合わせ 世田谷区立中央図書館 〒154-0016 東京都世田谷区弦巻3-16-8 TEL 03-3429-1811(代表) FAX 03-3429-7436 発行日 令和7年3月