たのしいえほんのたび
《3・4・5歳向け絵本リスト》
3・4・5歳児向けのブックリストです。
お子さんが成長するにつれ、絵本への興味も広がり、どんな本を読んであげたらいいか、迷うこともあるでしょう。
このリストには、長く読み継がれてきた絵本がたくさん載っています。お父さん、お母さんが子どもの頃に読んだ絵本もあるかもしれません。親子で楽しみながら、お気に入りの絵本を見つけてみてください。
はじめに
赤ちゃん絵本のリスト「しゅっぱつしんこう」に続きまして、3.4.5歳児向けのブックリストを発行しました。この年代の子どもたちに、長く読み継がれてきた作品が掲載されています。「この絵本、知ってる!」「子どもの時読んでもらった!」という方も多いでしょう。ぜひご自分のお子さまに読んであげてください。
図書館にはたくさんの絵本があります。どうしてもアニメのキャラクターのようなかわいいものになってしまうとか、いつも好きなものばかりだとか、どの本を選べばよいのか迷ったことはありませんか?そんなときのお役にたてればと思い作成しました。
心も身体も著しく成長する時期ですので、子育てにふと悩むことも多いかもしれません。そんな時、すぐれた絵本が、いろんなヒントや道しるべとなってくれることでしょう。親子でじっくり、楽しく、絵本と向き合う時間を、毎日おやつを食べるように設けてみてください。どんどん絵本の世界に入り込んで、親も子も開放された時間をもつのは、どんなにすばらしいことか!
同じ本を繰り返し続むのをせがまれたら、お子さまの気のすむまで、何ヶ月でも、そして一年でも付き合ってあげてください。その本はきっと一生の宝物となるでしょう。このリストから多くの宝物が生まれることを願っています。
みなさまのご意見ご感想、体験談など、ぜひお聞かせください。
字のない絵本 ・・・絵が表現する世界・・・
イエラ・マリ さく(ほるぶ出版) | |
赤と緑のはっきりとした色合いの表紙が目をひきます。中は白地に黒い線と赤い色だけというとてもシンプルな美しい絵本です。赤いふうせんが変化していく様子から感性が育まれていくでしょう。 |
太田大八 作・絵(文研出版) | |
雨の日に、傘をもって駅までおとうさんをお迎えにいく女の子が描かれています。墨で描かれた絵の中に、女の子が差している朱色の傘がとても鮮やかです。一人で傘を届ける緊張感とおとうさんに傘を渡した安堵感が伝わってきます。丁寧に描かれた町の様子も楽しめます。 |
山脇 百合子 ・・・姉妹で絵本づくり・・・
中川李枝子 作 大村百合子 絵(福音館書店) | |
のねずみのぐりとぐらが、森で大きな卵をみつけてカステラを作るお話。カステラを焼くにおいに誘われて、森のたくさんの仲間たちが集まってきます。卵の殻を使って最後に素敵なものができます。この本を子どもの頃に読んだおかあさんも多いことと思います。 |
中川李枝子 さく 山脇百合子 え(福音館書店) | |
子どもの身近なものがなぞなぞの問題になっている絵本です。なぞなぞに興味を持ち始めた子どもにお薦めです。例えば、すわったままそらをいったりきたりきっぷもおかねもいりません・・・ |
林 明子 ・・・子どもの肌のぬくもりを伝える・・・
筒井頼子 さく 林明子 え(福音館書店) | |
五つになったみいちゃんは、ママからおつかいをたのまれました。ひとりでおつかいにいくのは初めてです。ハラハラドキドキの様子がどのページからも伝わってきます。みいちゃんと同じくらいの年齢の子は共感すること間違いなしです。 |
松岡享子 作 林明子 絵(福音館書店) | |
ぼくはおふろだいすき。あひるのプッカを連れて入ると、カメやペンギンのきょうだい、オットセイ、カバが次々と登場。さながら水族館のようです。そして、最後に出てきたものは・・・。 こどもの空想の世界をいきいきと描いています。 |
長 新太 ・・・型にとらわれない自由な発想・・・
長新太 作・画(福音館書店) | |
ねこが飛行機に乗って飛んでいきます。大きな海の上を。ビルの上を。ヘビのうえを。犬の上を。せりふはただ「ごろごろにゃーん ごろごろにゃーんと、ひこうきはとんでいきます」と、これだけ。 この本は、人によっていろいろな読みかたがあると思います。ぜひお子さんと一緒に声に出して読んでみてください。なんとなくのびのびしたきぶんになってきますよ。 |
長新太 文・絵(文研出版) | |
ある日キャベツくんが歩いていると、はらぺこのブタヤマさんに出会いました。「キャベツ、おまえをたべる!」と言うブタヤマさんに「ぼくをたべるとキャベツになるよ」と答えるキャベツくん。 たぬき、ヘビ、ゴリラ、いろんなものが半分キャベツになってひろ-い空に浮かんできます。読み終わった時、いい日だなあと感じさせてくれます。 |
山本 忠敬 ・・・車の絵ならまかせて・・・
渡辺茂男 さく 山本忠敬 え(福音館書店) | |
ある町の消防署に、古いジープを改良した小さい消防車のじぷたがいました。いつでも町の火事では、大きい車たちが大活躍しているのに、じぷたには出番がありません。ある日、じぷたに声がかかり、小さい車体を生かして、山火事になるのを防ぎました。「ちびでもすごいんだね。」と、子どもたちに大人気。 子どもの心をくすぐる消防車たちが生き生きと登場します。 |
山本忠敬 さく・え(福音館書店) | |
町で見かけるでっかいトラックやショベルカー。 車好きの子どもの好奇心を満たしてくれる絵本図鑑です。一緒に見る大人も車通になることうけ合いです。 |
堀内 誠一 ・・・幅広い表現力・・・
ルース・エインズワース 作 石井桃子 訳 堀内誠一 画(福音館書店) |
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飛び方の練習をはじめたこすずめは、かあさんのいいつけをまもらず遠くへ飛んでいきます。疲れたこすずめは、いろいろな巣を訪ねて、休ませてもらおうとしますが、その度に「鳴き声が違う」と断られてしまいます。 こすずめは.おかあさんのもとにもどることができるのでしょうか? 幼な心をくすぐる冒険やスリルにワクワクドキドキします。 |
西内みなみ さく 堀内誠一 え(福音館書店) | |
大きなゾウのぐるんぱは、ぶらぶらしていてはいけないと、働きに出されます。ぐるんぱは、いろいろな仕事をしますが、「大きい」ことが原因になって、すぐ辞めさせられます。でも、その「大きい」ことでとてもすばらしい仕事に就きました。 ストーリーに合ったユーモラスな絵とテンポの良さが魅力です。 |
かこ さとし ・・・科学絵本の先駆者・・・
加古里子 ぶん・え(福音館書店) | |
虫歯になって大泣きしている子どもの顔が印象的です。どうして、この子はこんなふうに虫歯になったのか、歯の大事な役割や、また丈夫な歯を作るためにはどうするのかが、楽しくわかりやすく書かれています。 おはなしも簡潔明瞭で、歯についての知識が自然に頭の中に入ってきます。 20と32の歯の数ほど、「はははは・・」と読むのは、楽しくもあり苦痛でもあり、読み手の工夫次第です。 |
加古里子 さく・え(福音館書店) | |
だるまちゃんは、てんぐちゃんが持っているものが何でもつぎつぎに欲しくなります。大きなだるまどんは、だるまちゃんに欲しいものをそのまま与えず、自分で工夫するようにしむけます。 シンプルな絵を楽しみながら、おねだりについて親子でいっしょに考えてみましょう。 |
五味 太郎 ・・・多彩な想像力の持ち主・・・
五味太郎 さく(福音館書店) | |
おおきいぞうは おおきいうんち ちいさいねずみは ちいさいうんち いろんなどうぶつ いろんなうんち・・・ 軽快なリズムのことばと、ハッキリとしたタッチの絵が好奇心にこたえてくれます。 親子で楽しめる科学絵本です。 |
五味太郎 作(絵本館) | |
「さる・くる」「さる・みる」「さる・ける」のように、「る」の韻を踏んで物語が展開し、子どもたちの笑いを誘います。さるのとぼけた表情がとても愉快。 シリーズ化され、one moreでは料理を、specialでは、ダンス発表会をテーマに、さるが大活躍します。 |
にしまき かやこ ・・・さわやな風を感じて・・・
にしまきかやこ えとぶん(こぐま社) | |
空から落ちてきた、真っ白な布。うさぎさんは、「ミシン カタカタ」と、ワンピースを作りました。出来上がった真っ白なワンピースを着て、早速お出かけです。最初は大好きなお花畑。すると、ワンピースは花模様になりました。 それから、それから・・・。まわりに合わせて、次々と変わっていく模様。-番似合うのは、どれかしら? |
かんざわとしこ ぶん にしまきかやこ え(偕成社) | |
たつくんは一人でパンツがはけません。「ふらふらして、どでん!」なんべんやってもだめなんです。「えい、パンツなんかはかないや」と外へかけだしました。けれど動物たちにはしっぽがないとからかわれ、さぎの真似をしては尻もち・・・。 たつくんをやさしく見守るお母さんの姿がすばらしい!“はじめの一歩”だけでなく“はじめてのパンツ”も記憶に残るといいですね。 |
片山 健 ・・・独特なタッチで魅了する・・・
片山健 さく・え(福音館書店) | |
夜、起きているのは、お月さまだけかと思ったら、一人だけ眠っていない女の子、コッコさん。お月さまが子守唄を歌うようにねかせつけますが・・・。 |
片山健 文・絵(福音館書店) | |
片方の目がつぶれているねこが、ある日わたしの家にやってきて、うちのねこになりました。なまえはタンゲくん。虫とりの名人で、掃除機の苦手なタンゲくん。ときどき外へでていってしまいます。外で何をしているのか謎です。 どこか威厳のある“タンゲくん”は私たちの視線を捕まえて離しません。迫力ある表紙も印象的です。 |
岩村 和朗 ・・・里山に住む画家・・・
神沢利子 作 岩村和朗 絵(佼成出版社) | |
ウサギのモコちゃんは、帽子をなくして困っているネズミとバッタに出会いましたが、自分の帽子のリボンを自慢するだけでしらんぷり。ところが、2匹の帽子はモコちゃんの帽子のつばにくっついていたのです。モコちゃんはお詫びにおかあさんに頼んで、2匹の帽子にもリボンをつけて貰います。相手に対する思いやりの大切さをほのぼのとしたタッチで描写したお話です。 |
いわむらかずお さく(童心社) | |
14ひきののねずみの家族が新しい家を求めてひっこしです。やっとすてきな根っこをみつけると、力を合わせ、新しい家をつくります。お水も引いて、食べ物もたくさん集め、寒い冬がきても、もう大丈夫です。表紙に兄弟の名前がかいてあります。お話を読みながら、名前当てをするのも楽しいですよ。 |
トミー・ウンゲラー ・・・多才な発想・・・
トミー・アンゲラー さく いまえよしとも やく(偕成社) | |
黒マントに黒ぼうしのそれはそれは怖い泥棒三人組が、ある日みなしごをさらいます。その女の子に、「まぁぁ、これどうするの?」と盗んだお金の使い道を問われ、泥捧たちは相談します。そして、それから三人組のとった行動は、とても心温まるものでした。 リズミカルな文章と明暗のはっきりした絵が、子どもたちを惹きつけます。 |
トミー・ウンゲラー 作 中野完二 訳(文化出版局) | |
ポドさんはひとり息子から誕生日のプレゼントを受け取りました。プレゼントの奇妙な丸い箱を開けると「きや-っ」なんと中身はへびでした。クリクターと名づけられたへびが、大活躍してみんなの人気者になっていくお話です。 シンプルな色使い、ユーモラスなへびとポドさんの世界に思わす笑みがこぼれます。 |
モーリス・センダック ・・・空想の達人・・・
モーリス・センダック さく じんぐうてるお やく (冨山房) |
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狼の毛皮を着ていたずらをしたマックスは、夕ご飯抜きで部屋にとじこめられます。すると、マックスの部屋は想像の世界にどんどん変わっていきます。かいじゅうの国の王となったマックスは、かいじゅうたちと思う存分大暴れします。でも、かいじゅうたちが寝静まると、マックスはあの人が恋しくなります。いろいろなかいじゅうたちの姿・形が圧巻で、空想力のすばらしさを感じさせてくれます。 |
ジャニス・メイ・ユードリー ぶん モーリス・センダック え こだまともこ やく(冨山房) |
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この絵本、登場人物は2人だけ。「ぼく」と「ジェームス」のみ。ふたりはとってもなかよしなので、みずぼうそうにも一緒にかかったくらい・・・。でも、きょうからはちがう!ぼくはぜったいきみのともたちになんかなってやらない・・・。 幼い二人の小さないさかいから仲直りまでをユーモラスに描いています。シンプルな筆使いの二人の様子が愛らしくてなりません。 |
エリック・カール ・・・色彩の魔術師・・・
エリック・カール さく もりひさし やく(偕成社) | |
はらぺこ青虫は、毎日毎日、果物やお菓子を食べ続けました。やがてさなぎになり蝶になります。 |
エリック・カール さく もりひさし やく(偕成社) | |
チムは、誕生日の前日、★や▲や■が書かれたふしぎな手紙を見つけました。その手紙のとおりに辿っていくと、すばらしいプレゼントに出会います。こんな手紙とプレゼントを考えたパパとママの愛情にバンザイです。 ワクワクする手紙の内容に合った単純なしかけと色使いなど、魅力いっぱいの絵本です。 |
マリー・ホール・エッツ ・・・心安らかなファンタジー・・・
マリー・ホール・エッツ ぶん/え まさき るりこ やく(福音館書店) |
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ラッパを持った男の子が森へ散歩に出かけて、いろいろな動物たちと出会います。みんなで行進して、おやつを食べて遊びます。迎えに来たお父さんは、すばらしい言葉で、男の子の幻想を受け入れます。 これはモノクロ-ムの絵本です。身近な動物たちがでてくるのですが、色がないことで幻想的な雰囲気が漂い、想像力をかきたてます。 |
マリー・ホール・エッツ ぶん/え よだじゅんいち やく(福音館書店) |
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はらっぱに遊びに行った女の子の前に、いろいろな生き物たちがあらわれます。「あそびましょ」と近寄ると逃げて行ってしまいますが、じっとしていると皆もどってきました。 子どもと自然の融和を、淡い色合いとやさしいタッチで表現している絵本です。女の子の表情がかわいらしく気持ちが伝わってきます。 |
M・B・グレアム ・・・心温まる名コンビ・・・
ジーン・ジオン ぶん マーガレット・ブロイ・グレアム え わたなべしげお やく(福音館書店) |
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ハリーは黒いぶちのある白い犬です。ある日、お風呂の嫌いなハリーが、ブラシを隠して遊びに出かけます。泥だらけになり疲れて帰ってきたハリーですが、家の人は黒い犬をハリーとは分かりません。あわてたハリーはブラシを持ってきて、お風呂をおねだりします。 家の人とハリーの心温まる絵本です。「うみべのハリー」「ハリーのセーター」もお楽しみください。 |
ジーン・ジオン ぶん マーガレット・ブロイ・グレアム え まさきるりこ やく(あすなろ書房) |
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はなびらが、噴水の水が、りんごが・・・落ちてきます。雪が、雨が・・・降ってきます。自然の中では、様々なものが落ちてきたり降ってきたりしています。そんな当たり前のことを、とても素敵なことだと気づかせてくれる絵本です。四季折々の自然を感じとれると、毎日を心豊かに過ごせそうです。 |
パット・ハッチンス ・・・絵が動きだす・・・
パット・ハッチンス さく・え いしいももこ やく(福音館書店) |
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ティッチは小さなおとこの子。ねえさんのメアリとにいさんのピートは、自転車やたいこなどティッチのもっていないものを持っています。いつもうらやましがるティッチですが、彼もひとつだけ自慢できるステキなものを持っていました。兄弟それぞれの表情の変化が楽しい。最後のページで、とてもはればれとした気持ちになれますよ。 |
パットハッチンス さく わたなべしげお やく(偕成社) |
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めんどりのロージーがお散歩にでかけました。 文章はとても短いのですが、絵がみごとに語っているユーモラスな絵本です。 |
バージニア・リー・バートン ・・・アメリカを代表する絵本作家・・・
バージニア・リー・バートン ぶん/え むらおかはなこ やく(福音館書店) |
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ちゅうちゅうは、蒸気機関車。機関士ジム、機関助士オーリー、車掌アーチボールドと一緒に、毎日たくさんの人を乗せた客車や、貨車を引っ張っていました。ところがある日ちゅうちゅうは、一人ならもっと速く走れて、きっとみんなにもほめられると思い、勝手に一人で走りだしてしまいました・・・。 モノクロの絵は躍動感があります。子どもたちは、大人の気がつかない細かいところまで絵を熱心にみていて多くの発見をします。 |
ば-じにあ・り-・ば-とん ぶんとえ いしいももこ やく(岩波書店) |
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いなかのしずかなところにちいさなおうちがありました。美しい四季の移り変わりをじっとすわってみていました。しかし、あるとき馬車ではなく自動車が登場し、道ができ、ちいさいおうちのまわりがどんどん変わっていきました。そして、とうとう、ビルの狭間に埋もれてしまいます。さて、それから?美しい色彩で丁寧に描きこまれた絵本の古典です。 |
ガース・ウイリアムズ ・・・ほのぼのとしたやさしさ・・・
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく ガース・ウイリアムズ え まつおかきょうこ やく(ペンギン社) |
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大きなくりの木の根かたに、あらいぐまのぼうやとおかあさんが住んでいました。ぼうやは、外へ遊びに行きたくてしかたがないのですが「満月の夜までまちなさい」とおかあさんに言われてしまいます。ぼうやは、おかあさんのいいつけを守って「満月の夜」を待って待って待って待ちつづけ・・・。おかあさんが「満月のよるまでまちなさい」と言ったのはなぜでしょう? |
ラッセル・ホーバン ぶん ガース・ウイリアムズ え まつおかきょうこ やく(福音館書店) |
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幼い頃に「なんだか眠れない」経験をしたことはありませんか?なんだか眠れないフランシスは、うたをうたってみます。すると、あれこれと気になってきて、ますます眠れなくなって・・・。そんなフランシスを両親が優しくなだめてくれます。 子どもの心理が丁寧に描かれている絵本です。 |
ドン・フリーマン ・・・子どもの素直な気持ちの代弁者・・・
ドン・フリーマン さく まつおかきょうこ やく(偕成社) |
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デパートのおもちゃ売り場にいたくまのコールテンくんには、なかなか買い手がつきません。ズボンのボタンが取れているからかな?とボタンを探しますが、失敗ばかりです。それでも、女の子が気に入って、お小遣いで買ってくれました。コールテンくんと女の子の心の対話が、素直に響く絵本です。 |
ドン・フリーマン さく さいおんじさちこ やく(ほるぷ出版) |
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ターちゃんは、夏休みキャンプに訪れた砂浜でペリカンと再会しました。一緒にさかな釣りをして楽しみますが、ターちゃんは新しい長ぐつを波にさらわれてしまいます。みつからないので帰ろうとすると、砂山のてっぺんでペリカンが何かいいたげにしています。 ターちゃんとペリカンの心の交流をしみじみと描いた作品です。 |
H.A.レイ ・・・ねっからの動物好き・・・
H.A.レイ 文・絵 光吉夏弥 訳(岩波書店) | |
ジョージは、知りたがりやでひとまねが大好き。 |
マーグレット・レイ ぶん H.A.レイ え わたなべしげお やく(福音館書店) |
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プレッツェルは、ドッグショーで優勝して鼻高々。ある日、大好きなグレタに告白しますが、「胴長は嫌い」と見向きもされないのです。ところが、胴長が幸いして、グレタの危機を救い、心を射止めることができました。 表紙全体を見せてあげてください。子どもは、その胴長ぶりに、大喜びすることでしょう。 |
ハンス・フィッシャー ・・・いきいきとした線と色あいが素敵・・・
ハンス・フィッシャー ぶん・え おおつかゆうぞう やく(福音館書店) |
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今日はリゼッテおばあちゃんの誕生日。おばあちゃんが村に買い物に行っている間に、家にいた動物たちは、誕生パーティを準備します。盛大なお祝いにおばあちゃんは大感激。でも、一番の贈り物は、ねこの赤ちゃんが生まれていたことでした。 その赤ちゃん、ぴっちの小さな冒険物語が次作品「こねこのぴっち」です。どちらの作品も、文を読みながら、絵を見直すと、いろいろなことが分かり、楽しめます。 |
ハンス・フィッシャー え せたていじ やく(福音館書店) |
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歳をとって人間の役に立たなくなったロバ、犬、猫、雄鶏がブレーメンに行って音楽隊に入ろうと旅に出ます。途中で泥棒たちが住む家をみつけます。4匹はどうするのかな? リズミカルでのびやかな黒い線で描かれた上に、明るい色をのせた絵は、生き生きとしています。 |
むらかみつとむ ★ 瀬川康男
さとうさとる ぶん むらかみつとむ え(偕成社) | |
庭に大きな木がほしい、と思うことはありませんか?木登りして遊べる事はもちろん、その上に小屋をたてたり、小屋の中でホットケーキを焼いたりできたら、どんなに素敵でしょう。 ページをめくるごとに木がどんどん高くなり、夢はますますふくらみます。子どものあこがれを満たしてくれるお話です。 |
松野正子 さく 瀬川康男 え(福音館書店) | |
山奥の村に住むたろが、たけのこほりに行きました。上着をかけると、そのたけのこは、急に空高くのびだしました。たろも上着をとろうと登りますが、あまりの高さにおりられなくなってしまいます。村人が、たろを助けようとたけのこを切り倒すと、先端は、見たことのない海というところに続いていました。それからは、海の恵みで、山奥の村は繁盛したというお話です。 |
マレーク・ベロニカ ★ ジョン・バーニンガム
マレーク・ベロニカ ぶん・え とくながやすもと やく(福音館書店) |
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ラチは、飛行士になりたいと思っていましたが、とても弱虫な男の子。強そうなライオンがそばにいたらいいのにと思っていると、ある日突然、小さくてかわいいライオンが現われました。ラチはライオンと一緒なら、勇気がわいてくるのです。 何かをきっかけに自信をつけ、成長していくこどもの姿が描かれています。 |
ジョン・バーニンガム さく みつよしなつや やく(ほるぷ出版) |
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ガンピーさんが舟で川へでると、子どもや動物たちが乗りこんできます。しばらくは楽しく川を下りますが、そのうち騒ぎ始めたものだから、舟はひっくりかえってしまいました。みんなはびしょぬれになりましたが、そんなことはおかまいなし。 |
レオ・レオーニ ★ アーノルド・ローベル
レオ・レオーニ 作 藤田圭雄 訳(至光社) | |
抽象的に表現された、あおくんときいろちゃん。 発想が斬新で、想像力を刺激する絵本です。 |
アーノルド・ローベル 作 岸田衿子 訳(文化出版局) | |
こぶたの大好きなことは、どろんこの中に沈むこと・・・!?ある日、おばさんにどろんこを掃除されてしまい、怒ったこぶたは、うちを飛び出しました。けれど、どろんこを探しまわったあげく、セメント漬けになって大騒ぎ。おじさんとおばさんに助けられ、また、雨がふってできたどろんこに沈みました。ユーモラスな世界はローベルの優しさに包まれています。 |
ロジャー・デュボアサン ★ 上野紀子
ロジャー・デュボアサン 作 まつおかきょうこ 訳(冨山房) |
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草地でペチューニアがみつけたへんなものは「本」でした。本を持っていると賢くなると思い込み、動物たちの相談にのりますが、次々と大変な事になります。ほかにペチューニアシリーズ1~7まであります。ペチューニアのおとぼけとカラフルに描かれたいろいろな動物たちがおもしろいです。 |
なかえよしを 作 上野紀子 絵(ポプラ社) | |
ねずみくんが着ていた赤いチョッキを、ねずみくんより体の大きな動物に貸していくうちに、どんどん伸びて着られなくなってしまいます。最後にはとても素敵な使い道を発見します。 この他にねずみくんシリーズがたくさんあります。 |
カイ・ベックマン ★ ジョン・ヴァーノン・ロード
カイ・ベックマン さく ペール・ベックマン え やまのうちきよこ やく(偕成社) |
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夜なのにねむれないリーセンは、お人形を持ってきます。でもお人形はくまを呼びます。くまはいぬを、いぬはねこを、ねこはうさぎを・・・と、ついにベッドがいっぱいになってしまいます。 |
ジョン・ヴァーノン・ロード ぶん・え 安西徹雄 やく(アリス館) |
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ある村に400万匹のハチの大群がやってきました。村人たちは大騒ぎです。このハチたちを退治するためにパンやのおやじさんが考えだした方法が、大きなジャムサンドを作る事でした。さてうまくいくのかな? たくさんのハチの絵に迫力があります。町の背景が隅々まで丁寧に描かれています。 |
マーク・シーモント ★ マージョリー・フラック
ルース・クラウス ぶん マーク・シーモント え きじまはじめ やく(福音館書店) |
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雪が降っています。すやすや眠っていた”のねずみ”“くま”“ちっちゃなかたつむり”“りす”“やまねずみ”が目をさましました。 そして、みんなは「はなをくんくん」。 雪が降っている山にも、春の訪れが近いようです。 単色で描かれるなか、春の象徴、黄色の-輪の花がとても印象的で、美しい。 |
マージョリー・フラック さく・え 瀬田貞二 やく(福音館書店) |
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アンガスは、なんでも知りたがりやのこいぬ(スコッチ・テリア)です。いちばんしりたがったのは、庭のむこうから聞こえてくる「ガー、ガー、ゲーック、ガー」という音の正体です。ある日そとへ飛び出したアンガス。そこで、出会ったものは・・・? 愉快なこいぬの冒険です。 |
-日本のむかしばなし-
松居直 再話 赤羽末吉 画(福音館書店) | |
ある大工が橋を架ける仕事を引き受けます。川に住む鬼が「目玉をよこせば造ってやる」と迫り、早々と橋を完成させてしまいます。大工は目玉を要求されますが、鬼の名前を当てたら許してやる、と言われます。迫る鬼と引き延ばす大工とのやりとりが愉快です。考えこむ大工の様子や迫力のある鬼の姿など、美しい伝統的な画風が生きています。 |
日野十成 再話 斎藤隆夫 絵(福音館書店) | |
小僧のずいとんさんが留守をしていると、自分の名を呼ぶ声がします。狐のいたずらだと気づきますが、狐は本堂に逃げこみ、ご本尊に化けてしまいます。どちらがご本尊かわからなくなったずいとんさんは、すばらしい知恵を働かして、狐にシッポを出させます。 日本画のような筆使いは美しく、昔話の情景を格調高くしかもモダンに表現しています。 |
大川悦生 作 梅田俊作 絵(ポプラ社) | |
山に出かけたじいさまは、二匹のねずみの相撲に出くわします。じいさまは、二匹の相撲を楽しむため、ねずみの面倒をみるようになります。赤いふんどしをした二匹のねずみの土俵入りは、愛らしくて見ものです。 のどかで優しい年寄り夫婦に、もちろん富と幸せがころがりこんできます。 |
木下順二 文 清水崑 絵(岩波書店) | |
サルに殺されたかにの子どもたちが、いろいろなものに助けられて、あだ討ちをするという「サルかに合戦」のはなし。「かにどん、かにどん、どこへゆく」「さるのばんばへ、あだうちに」といったユーモラスなくり返しの会話が、方言を生かした口調で語られています。黒と朱の色だけの墨絵風の大胆な表現は、昔話の持つ素朴さや力強さを感じさせてくれます。 |
-世界のむかしばなし-
A.トルストイ 再話 内田梨沙子 訳 佐藤忠良 画(福音館書店) |
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おじいさんが育てたかぶが大きくなりました。 くり返しの表現が楽しく、子どもは大好き!何度でも「読んで、読んで」と要求し、覚えてしまいますよ。 |
瀬田貞二 訳 山田三郎 画(福音館書店) | |
貧乏な母ぶたに追い出された三匹のこぶた。上の二匹のこぶたは、狼に食われます。三匹目は、上のこぶたたちの失敗に学んで難を逃れ、狼を退治します。三番目で成功する話は、昔話のひとつのパターンであり、成長を意味するものだといいます。イギリスの昔話を忠実に訳した作品。 ドキッとするような話が、明るいタッチで表現されています。 |
エウゲーニー・M・ラチョフ え うちだりさこ やく(福音館書店) |
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おじいさんが落とした手袋の中に、次から次へといろいろな動物たちがお邪魔します。小さい手袋に窓やベランダなどが築かれ、熊まで入ってしまいます。動物につくネーミングが、ピッタリ。 膨らんでいく小さい手袋を個性豊かに描いた絵は、夢と想像力を育んでくれます。 |
マーシャ・ブラウン え せたていじ やく(福音館書店) |
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三匹のやきが山に行く途中、恐いトロルの住む橋を渡ります。がらがらどんたちが橋を渡ると、その度にトロルが「ひとのみにしてやる!」と怒鳴ります。やっつけられたのはトロルのほうで、がらがらどんたちは、山でおいしい草を食べます。 北欧の代表的なダイナミックな昔話で、ドキドキしながら最後はホッと安心。三匹のがらがらどんとトロルが、シンプルな筆使いで、生き生きと描かれています。 |
-子どもといっしょにあそぼう!-
きうちかつ さく・え(福音館書店) | |
「あれっ!これなんだろう?」思わずそうつぶやいてしまうような「やさいのおなか」。 白黒の輪切りの絵から、野菜名を当てていきます。大人でも即答できないものもありますが、答えのヒントは「ワクの色」。 実物と比べてみるのもいいですね。 |
ジョン・バーニンガム さく まつかわまゆみ やく(評論社) |
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「もしもだよ、きみんちのまわりがかわるとしたら、大水と、大雪と、ジャングルと、ねえ、どれかいい?」こんな楽しい質問が、次々と出てきます。子どもたちはわいわい相談しながら、質問に答えてくれます。子どもとのやり取りがとても楽しい絵本です。 |
-声に出して読んでみよう!-
谷川俊太郎 詩 瀬川康男 絵(福音館書店) | |
「はなののののはな はなのななあに なずななのはな なもないのばな」「かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった とってちってた」 声に出すと、ことばがテンポよくまわって、楽しくなってきませんか?ほかにも、たのしくて素敵な詩がいろいろ出てきます。 |
馬場のぼる 著(こぐま社) | |
「おひさま」から始まり「まど」「どあ」と続いたあと、ドアから「あほうどり」が現れ、そのあほうどりが「りんご」をつつく・・・しりとりをしながら、ものがたりのように絵が続いていきます。「ごりら」がりんごから出てくるといった、意表をついた面白さもあり、先が気になって、どんどんページをめくりたくなります。さいごに「ぶたたぬききつねねこ」たちが、「くりすます」で大喜びして終わる楽しい絵本です。 |
-わらべうたはすばらしい育児の指南書-
阿部ヤヱ 著(福音館書店) | |
動きが活発になっていく年齢に合わせて、体で遊ぶわらべうたが紹介されています。わらべうたの語句や動作がしめす意味も述べられていて、子育てにいろいろなヒントを与えてくれます。「こぼれ話」というコラムや「はやし唄はしつけの知恵」など、子どもを叱るという、子育ての中で-番むずかしいことを、どんな育児本より簡明に教えてくれます。 この本には、赤ちゃん向けの入門編もあります。 |
小林衛己子 編 大島妙子 絵(のら書店) | |
起きてから寝るまで、その時々に合ったわらべうた・あそびうたが、イラスト入りで紹介されています。毎日の生活の中に取り入れて、子どもとの触れ合いを楽しみ、子育てに役立てましょう。 描かれているイラストは、それぞれのわらべうたにピッタリしていて、絵本のように読み聞かせをしながらでも楽しむことができます。 |